一章:魔法使い、講義を受ける。3
評価ありがとうございますー!はじめておほしさま貰えて嬉しいですっ。
今回の投稿で10万文字を越えました。読んでくださる皆様のおかげでここまでこれました。
お話はまだまだ続きますので、これからもお付き合いしてくださると嬉しいです。よろしくお願いいたします。
旅人達の間で〈念話〉を使って確認し合うと、クラン申請する方向で方針が固まった。リーダーが必要なら、いつもの如くキュウヤがリーダーになる予定。
ローナは、次の話へとうつっていく。
「依頼についてですが。
依頼とは、基本的に町の皆さんや行政など冒険者ギルド外部の方から持ち込まれた問題を解決するために、冒険者ギルドから冒険者に提示しているものになります。常在依頼となっている魔獣討伐については、冒険者ギルドが例外的に依頼主となっています。
基本的に、依頼掲示板に依頼書という形で提示されています。依頼書には依頼のランク、依頼主と依頼の内容、いつまでに達成して欲しいかという期限、達成報酬と違約金について書かれています。
依頼を受けたい場合は、依頼書を依頼掲示板より取って、受付へと持ってきてください。受付で依頼の受注手続きを行いまして、依頼を受けた事になります。」
依頼掲示板、ざっとしか見ていなかったから、詳しく見ておけばよかった。違約金まであるとは。
「依頼のランクは、冒険者ギルドが依頼の難易度を設定したものとなりますね。依頼掲示板も、ランクごとに区切って依頼書を掲示しております。
では、何故依頼にランク付けがされているのか。不思議に思った方もいるでしょう。例えば、冒険者ランクEの冒険者が、〈王緑化人〉が率いる〈緑化人〉の群れを討伐せよ、という依頼を受注してしまったら。ランクEの冒険者では、こちらの依頼を達成する事は困難でしょう。そうなると、ランクEの冒険者は高額の違約金を支払わなければならず、討伐が遅れる事による魔獣による被害が出てくる可能性もあります。
そういった事態を防ぐ為に、冒険者ギルドは依頼をランク付けしています。冒険者の皆さんは、同一ランクのものはもちろん、自身の冒険者ランクの上下一つずつ違うランクの依頼も受ける事はできます。ただし、上のランクの依頼は相応に困難で危険なものである事を認識した上で、依頼を受注してください。
違約金とは万が一期限を過ぎてしまったり、依頼を達成できなかった場合に依頼主側に冒険者が支払わなければならないお金のことになります。依頼のランクが上がるにつれ、違約金も増加していきます。なお、冒険者の皆さんが違約金を支払わなければならない状況下では、冒険者ギルドとしても依頼達成失敗と判断します。不名誉な事ですからね、なるべく違約金を支払う事がないようにしてください。
ですので皆さんは、依頼書をよく読んで、その依頼をしっかり達成できるのかよく考え、依頼を選択してくださいね。」
身の丈に合った依頼、大事。
前の席にいる若い新人冒険者のグループが、依頼ランクの例え話の時に大きく首を縦に振っていたのだが。クラクラしてないだろうか、大丈夫だろうか。
〈緑化人〉とは、緑の肌、黄色く濁った眼球、武器を扱う、子供ほどの身長の人型種の魔獣である。ここまで聞くと、ゴブリンを思い浮かべる人がいるかもしれない。世界によってはゴブリンと友達になった、と言う話もあるが、〈緑化人〉は魔獣なのでこちらとのコミュニケーションは当然結べない。
また、ミルキィ達の知るゴブリンと決定的に異なるのは。〈緑化人〉系列の魔獣は、体のあちらこちらから葉っぱが生えており、更に頭の上からお花が一輪咲いている、というところだろうか。一番強い〈王緑化人〉も、ムキムキマッチョな〈将軍緑化人〉も身体のあっちこっちから葉っぱが生え、全員もれなく頭の上からお花が一輪綺麗に咲き誇っている。〈王緑化人〉は王冠を被っているため、王冠の隙間から花が一輪、にょきっと咲き誇っているのだ。
「依頼の中には、魔獣討伐についてのものもあります。
魔獣もランク分けをしていますが、力や討伐のしにくさでランク分けをしているわけではなく、その魔獣の平均的な大きさの個体を討伐した際に得られる魔石の大きさでランク分けを行っています。
ランクが低くても手強い魔獣も存在します。資料室で調べたりして魔獣に対する知識をつける事は、魔獣の素材を綺麗な状態で入手する事ができたり、怪我をしない立ち回りにも繋がりますので、重要ですよ?」
にこにこと、何回目だろうか。また、ローナが圧をかけていた。まぁ、魔獣についての情報を得る事は大事なことである。
「魔獣のランク分けですが。
魔石が最下級から7級だとランクE。
魔石が6級から5級だとランクD。
魔石が4級から3級だとランクC。
魔石が2級から1級だとランクB。
魔石が1段から2段だとランクA。
魔石が3段から4段だとランクSになります。
魔石が段の大きさの魔獣は、ランクB以上の冒険者のパーティーが複数で対応する事も珍しくありません。攻撃を加えにくい、単純に攻撃力が強い、武器の刃が立たない、など、単独パーティーだけでは攻略しづらいのがランクA以上の魔獣になります。
そういった魔獣は基本的に巨大ですので、巨大な魔獣に遭遇したら、すぐに撤退し、冒険者ギルドに巨大な魔獣と遭遇した旨を伝えてくださいね。
冒険者駆け出しの方のひとまずの目標としては、エルグラン大森林群で〈狂森林鼠〉や〈狂森林兎〉などのランクEの魔獣を安全に怪我なく狩る事ができるようになる事ですね。」
にこにことローナが魔獣について伝えているのだが。
一部の新人冒険者が一瞬、ミルキィの方を振り向いた。さもありなん。巨体の〈魔猪豚〉か、あいつなのかっ。
まさかそんなヤバい相手だとは知らなかったんだよー!!?
読了ありがとうございます!
また次話お会いできると嬉しいですっ。




