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一章:魔法使い、食べる。

お水、石貨4枚。

エール、小鉄貨1枚。

赤ワイン、小鉄貨2枚。

果実水、小鉄貨1枚。

というのが飲み物の別料金である。お水は一度沸騰させたものを冷ましたものとの事。浄化してない生水はお腹を壊す元だからね。

なお、夕食のお値段は小鉄貨5枚。朝夕ご飯付きの〈森の宿屋〉の宿泊料金は鉄貨3枚である。

石貨とは、石でできたお金である。割と薄いので割れないかと心配したのだが、トゥエラ曰く、お金の神様の加護でお金は割れず、燃えず、溶けず、偽造できなくなっているそうな。

気になっていたお金の種類としては、小さいものから、

石貨

小鉄貨

鉄貨

大鉄貨

小銅貨

銅貨

大銅貨

小銀貨

銀貨

大銀貨

小金貨…となっている。トゥエラによると、大銀貨からは商会の大きな取引で主に使われる貨幣で、一般の人が見る事は稀であるとの事。小銀貨も銀貨も大きな買い物の時に使うもので、そんなに見ないと言われたのだが、あの…今日ギルドで小銀貨貰いましてね…?

一応小銀貨の価値を聞くと、1枚でこのあたりなら家が買えるとの事。場合によってはお釣りまで来ると。それはあの時対応してくれた冒険者ギルドの人がびっくりするはずだ。ノートも思わず真顔になっている。

…それにしても、あの巨大な〈魔猪豚〉の皮と骨の価値よ…。皮は鉄の刃を通さないならインナーとして優秀だからだろうか。高貴な方の身を護る身嗜みには丁度良いのだろうか。骨は…ドレグと解体部屋の面々がにっこにこでお金出してそうで怖いのだが。無一文から一気に小金持ちである。…まだ換金できる魔石とか素材とかある現実よ。1段の魔石もあるんだぜ…?

〈闘魂熊〉の魔石、大きさ的に1段だけど、色味がオパールで綺麗なんだけど、おいくらぐらいになるんだろうね?売らないけどね?クロムがどうやったら装飾品に使えるか、と悩んでいるから。装飾品作成している人も探さねば。

やる事がたくさんだなぁ、となりながら、そういえば森から町に移動中に〈森の輪〉が狩った魔獣を〈収穫〉に預かっていた事を思い出す。明日、明日トゥエラ達と一緒に冒険者ギルドに行かねば…!

そうだ。〈森の輪〉に色々教えてもらいたいと依頼して先払いした魔石だが、トラおじじとドレグと相談した結果、そのままになったとキュウヤが言っていた。〈森の宿屋〉の宿泊費を奢ってもらっているからね。ちなみに、握り拳よりも小さい魔石の等級は5級となり、買取価格は銅貨1枚ほど。

なお、冒険者ギルドからの指導依頼は、昇格試験扱いの依頼のため、達成したとてあまりお金はもらえないとの事。普通は試験だから、お金もらえませんけどねぇ、と遠い目をしながらトゥエラが呟いていた。今現在、〈森の輪〉の面々は全員Dランクとの事。昇格試験に合格したらCランクとなるそうだ。


「おまたせしましたー!こちら、パンとメインのスープです!」


席を案内してくれた少女が、両手にお盆を持って夕食を持ってきてくれた。ほこほこと湯気の上がる、ほどほどの大きさの、歯応えのありそうなパンと、美味しい香りと湯気がたちのぼる、燻製肉と野菜が大きめにカットされたごろごろ具材のスープだ。しっかりと煮込まれているのだろう、具材にスープの薄ピンク色が染みている。透き通るスープが薄ピンク色という違いが目に付くが、ポトフのような見た目のスープである。

一回では全員分を運びきれず、何往復かして運んできてくれた。ありがとう。


「全員分のご飯が行き渡ったのだな。それでは、手を合わせて、いただきます。」


シルトが全員にご飯が行き渡ったのを確認し、食事への祈りの音頭を取る。〈森の輪〉の面々もまた、食事への感謝の祈りを神々に捧げる。ほわり、湯気の中にマナがほどけて、消えた。

パンは白パンではなく、全粒粉のパンだ。がっちがちに硬いわけではなく、白パンよりも歯応えがある、という具合である。一口、口の中に入れれば小麦の香りが鼻を抜けた。

見た目ポトフのようなスープは、肉と野菜が半々の分量である。野菜の分量が半分なのは、野菜の収穫量が下がっているからなのか、森での狩りでお肉を入手しやすくなっているからなのか。ちょっと野菜の量が物足りない感じがする、のは畑の作物の収穫量が減少している現状的には致し方ない事なのだろうか。まぁ、この辺りは人によって好みが別れるところではあるか。

スープ自体は美味しい。具材の味が溶け込みまろやかになっているところに程よくスパイスが効いており、身体の中から元気の湧いてくる味である。野菜もほろほろで、よく味が染みている。燻製肉は先に焼いてあるのだろうか、しっかりとした弾力がある。スープにパンを浸して食べても、これまた美味しい。

もぐもぐ、ごっくん、と、食べるスピードは落ちず、止まらず。全員、あっさりと平らげた。ほかほかと温かいものを食べて、お腹が落ち着く。

この世界に来て、初めての人里での食事は、美味しかったです。ご馳走様でした。


読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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