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一章:こんにちは、異世界?

本日二話目の投稿です。

よろしくお願いします。

数日後。様々な手配を終えて、いざ転移。

行き先は惑星トーリッツァ、第一領域。



転移した先は、広大な森の中でした。

風でわさわさと葉が揺れている。揺れている、が。


「…うーん、この森、生命力に溢れてる、とは言えないなぁ…。」


赤い瞳の少年…キュウヤ・イチノセの言う通り、この森、緑がくすんで見える。木々の葉がやや萎れ、足元の草類も少なく、獣の気配も薄い。

あたりをざっと見渡すだけでも感じる、森の違和感。何より気になるのは。


「これは…マナ量、少ないのではないでしょうか?」

「同意する。とはいうものの、こちらの世界の基準量を知らない為、これが正常という可能性もある。…だが、これは薄いだろう。」


空気中のマナ量の希薄さ。

マナとは命の根幹に根ざすもの。命が生きる為にも、植物が育つのにも、こちらの世界での精霊術を行使する際に精霊に捧げるためにも使われる、いわば世界の血液。

青い瞳の女性…アヤナ・アオキが麗しい眉を顰め、緑の瞳の青年…フォード・ベルクが淡々と告げる。

ベルクの言う通り、ミルキィ達はこの世界の通常を知らない。知らないからこそ推測にはなるが。


「見るに、木の状態的には水不足でも栄養不足でもない。日光量も問題ないだろうし。となると、推定マナ不足が現状第一原因だね。いつからかはわからないけど。」

「土壌も栄養たっぷりでふかふかなのだ。水も含まれてるし、この環境、マナ不足で良さそうなのだ。」


さっくり〈鑑定〉した結果も交え、空色の瞳の少女…ミルキィ・ウェイは告げ、しゃがんで土をざくざくと掘り返していた茶色の瞳の少女…シルト・ヴェインが土の状態を真剣な眼差しで見ている。

まっすぐな葉っぱの草を一本引っこ抜いて、根張りも甘いのだー、と観察を続けている。

その横で汚れた手を拭くための濡れ手拭いを用意しながら、黄色の瞳の少年…クロム・レキシが口を開いた。

…いつの間に手拭い取り出したの?とは野暮なツッコミだろうか…?


「マナ不足は確定、とみてよさそうですね。このマナ不足の影響範囲、いつから、何より原因は何か、など調べる事はたくさんですね。」

「…うっわ、やる事山積みじゃん…?」

「だが必要な事だ。」


うんうんと腕組みしながら話をきいていた黒の瞳の青年…ノート・ペルシがこれからの作業量を考えたのか、目を細め。そんな彼の肩を、灰色の瞳の少女…セイカ・ライズが軽く叩く。

元々の依頼的に、この辺りも範疇なのかどうなのか。解決した方が良いのは間違いないが。


「というか、森の状況見るに食糧事情が怖いよあたしゃ。即対処できる方法探した方がいいと思う。」


最大級の懸念。植物への影響があるなら食糧は…?である。

近場をうろうろしてきた虹色の瞳の少女、もとい課長…スノゥ・ホワイトが木の影からぴょこりと姿を現した。季節外れで実りがないだけなのが否定できないんだよなぁ…と呟きながら別の方向に向かって歩いていた。更なる観察に行くのだろう。


「つまり、課題たくさん…?」

「そういう事になるね。…記録がんばります…。」


紫の瞳の少年…ロヴェル・スルガと青緑の瞳の少年…ルディ・ロートの声が小さく上がる。

この事態に慣れていない二人組がやや縮こまっているけれど、割と日常に近いので慣れてほしい。そうなんです、やる事はどんどん増えていくものなのです。一人は課長の思いつきによる巻き込まれなので、こんな濃い状況に巻き込む想定はなかったのだが。ごめん。一人はそのうち巻き込む予定でした。

いやー、それにしても状況的にやる事たくさんすぎませんか…?とはなる。多少は想定していたけど。

あ、ちなみに全員偽名です。本名名乗るのはちょっと都合がね…?いや、今縮こまっていた年少組二人は大丈夫だとは思うんだけど、全員一緒に偽名名乗る事にしました。

そんな感じで色々思考していると、ぱん、と誰かの手を叩く音。見るとキュウヤが手を叩いている格好。


「はい、じゃあ全員注目。スノゥも戻ってきてー。」

「はーい。」


もう一度鳴らされる音。課長の良い子な返答。つったかたー、と小走りで戻ってくるその手に握られているのはなんかの草。

〈鑑定〉。薬草との事。回復薬系の原材料だ。そういう世界か。…思わず課長の持っているものに気を取られてしまった。

キュウヤはつい、と一方を指差して。


「〈捜索〉結果的に向こう側に洞窟がある。生命反応はなし。獣の巣穴になっていなさそうだ。

洞窟をひとまずの拠点にし、人里に向かう前に情報収集、自生する作物やスノゥの持っている薬草などの育成、課題、増産方法の推定を行っていこう。スノゥは後でその薬草についての情報を提出してね?」

「異議なーし!」


きゃーっ、さすがしごでき上司!かっこいい!!

脳内で拍手を送りつつ、意思表示。フォードも腕を組みながら頷いている。誰も異議ない様子。

とりあえず、当面の方針は決まった。…ところで一つ聞きたい。

…これは、旅行なのか?

読了ありがとうございます!

また次話お会いできると嬉しいですっ。

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