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ダダをこねる
一度手放したモノは
もう一度手にするのは難しくて
勢いと強がりで無くした
この手にあったモノ
いつかは戻ってくると思っていた
何でもダダをこねれば戻ってくると思っていた
そんなのは何ら子供と変わらない考え方
割れたガラスが簡単には戻らない
それと同じだって事も解っていたつもり
最初は解っていたけどいつの間にか忘れていて
だから本当はダダをこねる事しか出来なかっただけで
所詮大人も子供と一緒なんだって
周りが見えていたようで見えていなかった
後悔は後からするのだから
勢いと強がりで無くした
この手にあったモノは
とても大切なモノ
無くしてはいけないモノだった
もう一度手にしたいからダダをこねる
もう戻って来ないと解っていてもダダをこねる
諦められないから
そういう時はどんなに綺麗な空を見ても
何も思えない
そんな空も哀れな私を見ても綺麗とは思わないだろう