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自由
いつか私は雲になりたいと思っていた
優雅に漂う綺麗な白い姿
そんな雲が自由に思えたから
空に浮かぶあの雲はゆっくりだけれど
少しずつ流れてゆく
そして見えなくなるまで静かにそれを眺めた
雲は遠く遠くへどこかへ消えてゆく
風の赴くまま素直にその身をまかせ
でもそれは自分の意思ではないよね
自由に見えた雲は自由ではなく
自分の好きな場所にも行けず
宛てもなくその姿を消してゆく
もしかしたら自由なんて無いのかもしれない
誰でも自由になりたい
誰でも自由にはなれないから
自由という存在に憧れるのかな
例え自分の好きな事をしていても
それは自由というモノなのかな