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花蝶涙
*花蝶*
花が蝶々を待つように
私はキミに「逢いたい」と思う
この青い空も時折降る雨も
香りを運んでくれる優しい風も
明日へと紡ぐ糧になる
ひらひらとゆっくり舞う蝶々がキミだとしたら
可憐に艶やかに咲く花は私でありたい
蝶々が花を求めるように
キミは私を「大切」と思ってくれるのなら
私は明日へと生きていける
*涙*
君が言ったんだよ
涙を零す事が出来るのなら
「大丈夫」って
前向きになっている証だって
その言葉が慰めの言葉だとしても
私は救われたんだ
私の涙は悲しいから辛いから
流しているんじゃないって
そう思える事が出来たのだから