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遠い知らない街
遠い知らない街をふいに想う
人伝えにキミを知ってから
心の中にある閉じておいた思い出
そのページが少しずつ
勝手にめくられていく
キミは覚えているのだろうか
いつかの記憶を
私は今も覚えていたよ
微かな仕草と言葉をも
まだキミが好きだから
二人が過ごしたこの街に雨が降る
一人傘だからもう肩は濡れないよ
こんな日ももうなれた
もうなれた筈だけど
終わった恋は終わってはいなくて
溜め息が白い吐息に変わる頃
まだまだ先だけど
今日と同じ事を想うのでしょう
キミが去った街からキミの幸せを願う
だってキミの事が今でも好きなのだから
遠い知らない街のキミを想う