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「危ないところだったな!怪我はないか!?」


眼鏡をかけた銀髪の男が駆け寄ってきた


「俺は大丈夫だが…お前は誰だ?」


「なんだ、オレの事を知らんのか?なら自己紹介してやろう!オレは魔法と知識の国『サイエンジ王国』の次期国王、ウィズダム=ゴールドキャノンだ!」


「サイエンジ王国だと?高名な科学者や魔術師が集まるというあの…?」


「そこの、次期国王だ!よろしく!」


「その…俺が思っていたよりも…弱そうな体をしてるんだな」


「言葉選べてねぇぞ。」


「まあ細身なのは認める。本当は筋骨隆々の男になりたかったんだがな」


「しかし、何故次期国王がこんなところに?」


「この前突然姿を消した親父…国王を探しに来たんだ。オレの考えでは今回の魔物の凶暴化に関係があると思うんだ。その理由は…」

言いかけた所でアンデッドが次々と襲ってくる


「後でその話、詳しく聞かせてもらおう。だが、とりあえず今はここを切り抜ける方が先みたいだな!」


「ああ!オレに任せとけ!一瞬だぜ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一方その頃、林に逃げたステラは元凶となるロードアンデッドを探していた


「なに!?今の魔法、キングの方から音が聞こえたけど…大丈夫かな…いや!私は私の仕事に集中しなきゃ!」


ふと目を横に向けると、隣に見知らぬ子供がいた


「えっと…君、どうしたのかな?どうしてこんな所にいるの?お母さんは?迷子?」

子供は喋らずに小さく頷いた


「そっか…ここ、今危ないから私について来て!ここの近くに街があるから、後で私と一緒に行こう!」


子供はまた小さく頷き、ステラの後ろに回った

「よし…とりあえずロードアンデッドを探すよりこの子を街に届ける方が先かな…まだ頑張ってて、キング!」


「お姉ちゃん、ロードアンデッドを探してるの?」

突然子供が喋り始めた


「えっ?そ、そうだけど」


「だったら気を付けた方がいいよ。そいつは『赤い星』の効果で力を増してる上に、姿を変える能力を手に入れたから。」


「…何で君がそんな事知ってるの?」

そう言うと子供の体は粘土のように曲がっていき、やがて大柄のアンデッドへと姿を変えた


「この僕様がロードアンデッドだからに決まってんだロ!僕様の名前ハ『ウィズダム=ガンマブレイン』!魔法と知識の国『サイエンジ王国』の王族、ウィズダム家の次男さ!魔王様に魂を売って今、この最強の姿になれたのサ!」


「魔王に魂を売るなんて馬鹿な事を…一応聞くけど、私は魔物と人間が協力できる世の中を作りたいの、今アンデッド化してる人達を解放してくれない?」


「嫌ダ!僕様ハ人をアンデッドにするのが好きなんだヨ!こんなに楽しイ事はない!君も魔族ならわかるだろう!」


「わからないよ、君がそういう考え方なら私は止めないけど、私の夢を邪魔されちゃ困るから、ここをどいてもらうよ。」


「魔物なのニこの快感が理解出来ないだト!?じゃあもうアンデッドになっテもらおうかナ!バイバイ!」


ステラの首元に噛みつこうとする牙を軽く避け、代わりに小石をいくつか口の中に放り込んだ


「ン?」


大回復(メガヒール


小石の内の1つが巨石になり、ロードアンデッドの口を破裂させた


「う!ウグァァァァァ!!」


「その小石、大昔は大きな岩だったみたいなんだ。私は今それを復元した。」


「!!、!」

ロードアンデッドは禍々しい腕でステラを狙う


大回復(メガヒール


今度はロードアンデッドの腕に触れて魔法を唱えると、破裂した口が一瞬で戻っていった


「あ、あレ?治っタ?」


「うん、本来『大回復』はこういう時のための魔法だしね、どんな魔法も使い方によって誰かを殺すこともできるし助けることもできる。私は後者の使い方が正しいと思ってるんだ。だから、君も戦うのもうやめようよ」


「わ、わかっタ…」


「うん!それなら良かった!それじゃ!」


「今ダ!いただきまス!」


背を向けた瞬間、ロードアンデッドが牙で噛みつこうとする


「あ!そういえば、君に食べさせた小石は1つだけじゃないから。もしまた私が魔法を使ったら口だけじゃ済まないよ?」


「!?!?」


「うん、いい子、じゃあね!」


再度、背を向けてキングの方へと戻っていった


「助かっ…タ?」


「そうみたいですね〜♪」

頭の中で声がする

「こっコの声ハ魔王様!?何で!?」


「う〜ん、サイエンジ王国の王家の子も、もう自分で考えることすらできなくなっちゃいましたか〜」


「あ…まさか、僕様に力ヲ与えてくれるんですカ!?」


「はい、力を与えに来たんですよ〜」


「ヤッター!」


「でも、そのためには生まれ変わってもらつ必要があります〜」


「エ?生まれ変わル?」


「少し体を弄らせてもらいますね〜♪」


「ハ?待っ…」


突如、体中に激痛が走る


「ァア゛!い、いだ、痛イ!ヤメテ!魔王様、ヤメテくだサ…」


意識がなくなった数分後、魔王が声をかけた


「生きてますか〜?ちゃんと生まれ変われました?」


「…………ゔ〜ん、あ゙ぁ?あー、魔王様か、生まれ変わるってヤツ、成功したみてーだぜ」


「わあ!やっぱり人格が壊れた!どんな感じなんですか?私に教えてください!」


「あ゙?普通に記憶も能力も引き継がれてるぞ、あ、でも前の人格は完全にねえな、死んだってより、完全に『無』って感じだな」


「へぇ〜!ありがとうございます〜!では、渡しておいた新しい能力を使って、今からある遺跡にある秘宝を取ってきてください、今度は私を失望させないでくださいよ〜?」


「はいはい、俺なりに頑張りますよ」


「そういや俺の名前って…ウィズダム家…ではねぇよな?ならガンマブレインだけでいいか、俺を生み出してくれたこと、感謝するぜ魔王サマ」


そう言うと、林から立ち去り目的地へと向かった

          第五話 終

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