私の過去
ちょっと怖いかも。苦手な方はご注意。
敬拝 お母さんへ
今日から皇女様の護衛をすることになりました。
皇女様は、名前を教えてくださりました。
澪、というお名前だそうです。
澪様の護衛は、とっても危険だそうです。
何しろロイヤルターゲットに狙われている人物の1人。
ご公務の際は護衛の者が30人近くつくそうです。
澪様は本当にお優しいのです。
恐らく私は澪様が婚姻されるときも、ご一緒させていただけるかも知れません。
来るなと命令されても、こっそりついて行くつもりです。
これからも頑張ります。
夜。
私は母の墓の前にいた。
その日は雨だった。
生ぬるい風が吹いた。
ーーーお母さん。私、お母さんに会いたいな。生きれるだけ生きて、死んで、会いに行っていい?
びゅううううと風が吹いた。
ーーー良い、のかな。
今すぐいきたい。
けど。
ーーーお母さんの仇取ってからじゃないと。
今いってしまえば、母にもらったこの心臓の鼓動。
失ってしまうのはもったいない気がした。
母の分も生きる。
私はそれを。
あの時決めた。
小学校入学の一週間前。
台風の日だった。
雷が鳴り、雨もふり、太陽が沈んで間もなかった。
母は私と遊んでくれていた。
父はその日、仕事に行っていた。
「お父さん、帰り遅いね。」
「$%&$#@¢¥¶Δ=°€℅©!」
酔って帰ってきたのだろう。
「え?お父さん?帰ってきたの?」
「ああん?・・・・・ああ、真桜か。あのな。」
そう言って台所から包丁を出してきて
「死ねええええ!このクソガキがあああああ!!!」
「真桜!!!!!!」
私は怖くて目を瞑った。
グス、という音がした。
お母さんの背中から。
包丁の先が見えていた。血が滲んだ。
「おカア、さん・・・・・?」
返事がなかった。
「おカア、サン・・・・・?」
返事が。
ない。
「お母さん?お母さん?お母さん!?お母さん!?お母さん!?お母さああああああああん」
母は。
私をかばって。
死んだ。
こっわ