皇女様の護衛依頼
夜桜聖華。
この学校の守り神と称される。
本当は神ではないが。
殺し屋の中で最強の殺し屋と言われる。
そしてこの学校の中で異変があればすぐに駆けつける。
「夜桜、先日の件で来てほしい。」
先日の件。
硫化水素騒動のことだろうか。
あれは確か、真桜という、二年生が解決していたはずだ。
自分には関係ない。いや、ガッツリ関係がある。
だが違うだろう。
恐らく、護衛のことで。
予想道理だった。
「なあ夜桜、頼む。皇女様の護衛、引き受けて欲しい。お前以外に条件に沿った人材がいないんだ。」
「校長、この間の騒動の犯人は私を狙っていたそうです。そんな私が皇女様の護衛になれば、皇女様の身が危険ですよ。それだけは避けたいのでお断りいたしーーーー」
「夜桜聖華、といったかしら?」
「•••••••っっっっ!」
ーー皇女様の声だ。
皇女様が割いる、それは私が護衛になることが確定することを暗示している。
「私の護衛を引き受けて頂いたら、最新の拳銃に毒、それからホテルの超スイートルームを超えるレベルの部屋を準備いたしましてよ。•••••どうです?乗り気になられて?」
ーーーー九割方、乗り気になりました。ただ•••••••
「なぜ貴方様がここに?危険ではありませんか?護衛くらいおつけになられては?」
「ふふっ、あなた、私の護衛を引き受けてくださるのね。」
「そのようなことは申し上げておりません。ご自分でお決めにならないで下さい。」
「あら?今【護衛くらいおつけになられては?】と自身で言っていたではありませんか。•••••ね?なってくださいませ。」
そして私は強制的に護衛に付けられた。
権力者、恐れるべからずですね。