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カクランの強さ

カクランは自室にいた。一人でいたはずだったが誰かに話しかけるように口を開いた。

「あの時は他人みたいに無視して悪かったな、そこにいるんだろ?」

すると、カクランの腰掛けていたベットの下からエリオスが顔を出した。

さすがに驚いたカクランは思わず殴ってしまい、床に手をぶつけてしまった。

「いっ……なんでそんな所にいるんだよ」

「隠れる場所として最適だしね、何か隠してないかなって」

一人でこの部屋にいるのに一体何を隠しているって考えたんだよ?

「てか、そんな無難な所に隠すとか見つけてくれっつってるも同然だよ。って、僕持ってないし」

エリオスは出てくるなり当たり前のように机の向かいに座った。っと言っても膝下は透明になっているが。

「お茶とかはいらないからね、私は飲めないし」

飲めたとしても出してやらない。

「自分の過去を知って僕を恨んだりしてないか? 裏世界に君も来てたんだろ?」

「うん、来てたね、でも死んだ今じゃどうしようもないし、君を恨んでた部分も消えたし。にしてもカクランは一年の頃から強かったから妬まれてても仕方ないね」

「僕が元から強かったとでも言いたいのか? そんなわけないのに」

ルウブとテンスラと過ごした幼少期が原因だよ、あの数年がなかったら僕はクラスで二位なんて絶対無理だったのに。

「それじゃあ私の考え方を変えよう。君は初めから強くなれる条件下で生きている。これでいいかな?」

「僕が本当に強いならね。それに、本当に強かったらルウブに敵うやつなんてどこにも居ない」

なるほど、ティーアンより運動能力の高いドラゴンと遊んでた事でカクランは素早くて力があって痛みに強いのかな。

カクランは昔の思い出を頭に浮かべ目を瞑り一人微笑んでいた。

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