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Ep.04 アメリカペット事情 ~お犬様さま!~

(注)あ、このエピに関しては不快感を与えかねないので、愛犬家の方は

   どうか移動して下さ~い!

「しっかし日本も変わったよね。ちょうどあの頃のアメリカ並みになって来て

るわ。Kちゃん、ペットの犬に服とか帽子着せるのどう思う?」

「まあ、飼い主がそうしたいんなら別にええやん」


オカン、はっきり言って犬が大嫌いです。ま、嫌いと言うより怖いと言った方

が正確かもしれません。どうやら子供の頃に近所のスピッツに追いかけ回され

たことがトラウマになっているようです。俺もオヤジも動物好きですが、犬を

飼うことだけは断固拒否され続けて来ました。


「あの頃のアメリカの生活様式や文化はすっごい好きやったけど、犬がベッドの

中まで入って来たり、おんなじバスタブでシャンプーされてるのだけは生理的に

どーしても嫌やったなあ…」


オカンの子供の頃の昭和日本は、犬は家族の一員と言うよりまだまだ番犬的な

扱いだったようです。家の中で一緒に生活を伴にするなんて飼い主はまれで、

軒下の犬小屋に繋がれ食事も今のような多種多様なオシャレなドッグフードは

なく家人の残り物、お風呂なんてもってのほか庭のホースでジャブジャブ洗うと

いった具合に。

愛犬家や動物愛護団体から見ればほとんど動物虐待に近いような・・・


「窮屈そうな服着せて人間の赤ちゃん用のバギーに乗せて散歩してる愛犬家の

方がよっぽど虐待と違う? おかげで体温調節できなくなったり、足が弱って

走れなくなったワンちゃん、気の毒やわ! 隣の国では犬の目をパッチリ大きく

する美容整形をしたバカ飼い主がいたとか嘘みたいな話があったような…」


まあ、そこまで行くと確かに行き過ぎですが・・・


「『犬大好きなんですぅー』はすっごい温かくてええ人『犬はちょっと苦手で』

は即、冷たく優しさの欠如した人、みたいに見られる風潮があるやろ。

愛犬家がいるなら嫌犬家がいてもええやんか。そう、思わへん?」


「……」

ノーコメントです。


「これソースはA子やけど… 今は犬を飛行機の中に持ち込んでケージの中でなく膝の上に座らせてもOKらしいよ。精神的にペットがそばに居ないとパニック

起すとかの理由があれば。心療内科とか精神科医の診断書は必要みたいやけど。

ホノルルから西海岸への5時間以上のフライトでお母さんみたいな人が、隣の犬

(小型犬ではない)が嫌でCAに申し出たけど満席でずっと我慢させられたとか。

その人の人権は無視されるわけ? 犬の毛アレルギーとかならどうするん?

そのうち人権弁護士と犬権弁護士が法廷で争うなんてこと、訴訟大国のアメリカ

ならあり得ない話ではないかも、ってA子笑ってたわ」


わっ、さすがペット先進国ですね。


「日本も近い将来新幹線の隣の席がお犬さまって時代が来るかもよ。

『猿の惑星』みたいに犬が服着て言葉しゃべって、人間が裸で鎖に繋がれて

支配されるSFのような話が現実になるかもしれんわ!」



オカン、アンタの犬嫌い(怖い)はよーく分かりましたが、全国の愛犬家を敵に

回したことは確実ですね・・・








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