Ep.179 ヨシモトとオカン!
「どんどん昭和が消えていくみたいで寂しいなあ…」
オカン、子供の頃に活躍していた吉本新喜劇の役者さんが老衰のため亡くなった
というニュースに、いつになくしんみりとしています。
「学校から帰ってきたら即テレビの前で新喜劇みながら
お昼ごはん食べるのが土曜の定例行事みたいになってた。
あの♫ホンワカ…ホンワカ…♫ が流れると、ヤッター!
あした学校ない!夜更かしできる!朝寝坊できる!
妙にウキウキしてハイテンションになったわw」
ああ、土曜日が半ドンと呼ばれ学校がまだ週休2日制になる前の時代の話ですね。
独特の軽快な♫オープニング♫で始まる毎日放送の吉本新喜劇は、オカン生誕の
1962年に始まったそうです。80年代の漫才ブーム、吉本興業の東京進出で関西
のお笑いが全国区になり市民権を得るまでは西日本限定のテレビ番組でした。
『こんなコテコテのドタバタ劇のどこが面白いの⁈』
オカンの横で首を傾げていたバーちゃんは横浜で生まれ育った関東人。
京男のジーちゃんと結婚し半世紀以上京都で暮らしても関西の笑いの嗜好とか
感性は最後まで理解不能だったみたいです。
吉本新喜劇はストーリー性よりもギャグやアドリブ、役者の演技力よりキャラを
重視、関西人アルアルの日常をデフォルメしたようなコメディですからね。
友達同士の会話も自然とボケとツッコミができてしまう、恋人同士の会話にも
ロマンチックな愛の言葉よりギャグをかましてしまう関西人の悲しい性w
それは、もしかしたらオカンのように吉本新喜劇を観て成長した昭和関西人の
子供、その子世代に育てられたオレのような平成関西人の中に遺伝子レベルで
組み込まれているのかも知れませんw
関東人 vs 関西人のシチュエーションごとのリアクションをみると、それは
顕著です。
*スケベな常連客のオヤジにお尻を触られた喫茶店のアルバイト
昭和の関東女子:「やめてください!マスターに言いつけますよ!」
昭和の関西女子:「おっちゃん、次から一回¥100やで〜!」
*しつこく客に電話番号を聞かれた居酒屋のアルバイト
平成の関東女子:「そういうのってストーカーですよ!」
平成の関西女子:「ヨロコンデ〜 0120-91-3・・・」
吉本新喜劇が関西人の笑いの原点、感性を培ったのは明確なようですねww