Ep.14 Happy Halloween !
「きょうはハロウィーンやね。お母さんの若い頃の昭和日本にはこんなモン
なかったなぁ…」
日本でもここ数年若者を中心にイベントとして定着しつつありますね。
本場ではイースターと並ぶ子供が一年中で最も大量のキャンディをゲットする
恒例行事。10月に入るとスーパーや量販店の中に特設コーナーが設けられ
ハロウィ-ン仕様のミニサイズのキャンディ・バーや飴、ガムなどの駄菓子の
大袋がずらりと並ぶそうです。
乳幼児サイズのコスチュームから、マスク、ウィッグ、メイクアップなどの
仮装グッズの量と種類はハンパないとか。夜になると子供たちが近所を回り、
例の『Trick or Treat』(お菓子くれないと悪戯するよ)と言いながら
家々のドアをノックしてお菓子をもらう一夜限定のイベント。
10月31日は、学校のカフェテリアのオバちゃんから、ファーストフードの
店員やスーパーのレジ、病院や学校の先生、大学職員らにいたるまでカボチャ
柄のネクタイや骸骨のイヤリングなどのハロウィーン・アイテムをつけて、
祭りを多いに盛り上げてくれるとか。
「で、オカンも参加したわけ?」
「一年目は平日の夜やったから後学のために隣の子らとtrick-or-treating
しながら町内を歩いたよ。二年目は今年のように週末やったから友達の家に
集まってパーティーしてたかな…」
定番のコスチュームは幼児から小学校の低学年までは、男の子はディズニー
やヒーローキャラ系、女の子はお姫様など可愛い系が多く、去年は〝アナ雪”
がダントツの人気だったようです。
高学年になると男子は吸血鬼やゾンビなどかなりグロくなり、女子はロリコン
のオッサンが喜びそうなバニーガールやナース、秋葉のメイドカフェ風のもの
もあるとか。
セーラー服? いや、さすがにそれは・・・
「最近は、アホな学生や大人が過激すぎる仮装して問題になってるらしいわ。
ISの格好して生首を持つような節度のないヤツ… 日本の若い子もコスプレ
してお祭りを楽しむのはええけど、そんなんだけはゼッタイ真似してほしく
ないな」
そう言えばこの間も仮面を被りチェーンソー持った男が住人に通報された
とかニュースになっていましたね。仮装してパレードをする日、程度にしか
認識されていませんが、元々は日本のお盆のような風習から来たものだそう
です。
「で、いったいどんな仮装したわけ?」
「定番の魔法使い。大人は仮装しても小さい子供の付き添い役やけどお母さん
背低いやろ、小学生の中に混じっても悲しいくらいに違和感がないんよ。
綺麗にメイクした11歳のマリッサはドキッとするくらいセクシーで、完全に
負けてたわ」
オカン、当時155センチ/85センチ/49キロの顔デカ短足の昭和体型。
サイズもあくまで自称なんでおそらく身長とバストはプラス2~3センチ、
体重はマイナス5キロくらいはサバ読んでるはずですww
ちなみに、二年目は12センチのハイヒールをはいてクレオパトラに変装した
とか。
「で、クラスメートの反応は?」
「………」
ま、オカンのクレオパトラなんて、激しくどーでもいいですが・・・