Ep.109 年の瀬風景2016!
2016年もあっという間に大晦日を迎えることになりました。
今年も国内外で様々な出来事がありましたが、日米間では5月のオバマ大統領
の広島訪問と安倍首相のパールハーバーへの慰問が大きなイベントと言えるで
しょうね。
オカンの友人で例のユニークなミドルネームをもつ日系三世のT子オバちゃん
によると、地元ハワイでは大いに盛り上がったとか。阿倍さん以前にも歴代の
首相の真珠湾訪問はあったそうですが、戦艦アリゾナを背景に日米現職の
トップが並んでスピーチをする姿はやはり感慨深いものがあったようです。
T子オバちゃんの虎キチ祖父の日系一世や父親世代にとって祖国による真珠湾
攻撃はそれこそ寝耳に水、それまで築き上げた地位や財産を一瞬にして奪われ
た悪夢の始まりだったとか。ハワイでは日系社会を抜きにしては商業・経済が
成り立たず、米本土の日系人のように強制収容所に収監されることはなかった
ものの、日米の狭間に立たされ戦争終結まで相当苦労されたそうです。
そんなハワイの年の瀬は同じアメリカでも本土とは違う一風変わった光景が
見られるとか。
クリスマス直後から日系の店だけでなく普通のスーパーにも大小様々な鏡もち
セットや日本の家庭では見られなくなった生の松飾がずらりと並ぶそうです。
大手の日系店ではお正月の必需品が豊富で、大きな石の臼と杵までが展示販売
されているとか。値段が$2000近くするのでさすがに購入する人はいない
ようですが・・・
本家本元ではノロウィルスや衛生面がどうとかこうとかで、餅つきが廃止に
追い込まれたり、除夜の鐘が騒音公害をもたらすとかなんとか、索漠とした
空気が漂っていますが・・・
遠く離れたアメリカの地で古来の伝統が三世・四世の若い世代へとしっかり
受け継がれ、古き良き日本が色濃く残っているというのを聞くと、なんか
ちょっと考えさせられますね。
それでは皆さん、良いお年をお迎えくださ~い!!