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 そして、人間は悲劇を迎える。翌朝、想像していた通り悲劇はやってきた。

 男は研究所でその時を迎えた。

「魔女が暴走したぞ!」

「早く、早く鎮静剤をッ」

「無効化の武器もあったはずだろ!?」

 走り回る研究員。とうてい起こるはずのなかった事態に誰もがうろたえていたのだ。

「おい! お前も早く……なんだよ、それ」

 男に話しかけた研究員は、いやに落ち着いた態度、そして手に持つ赤い宝石に違和感を覚えた。

「ああ、これか? 対魔法武器やらグッズは幸いにここ、研究所にしか保管してない。よかったよ」

 男は笑う。どうやら魔女は城の外に出たようだ。

 ああ、ならもういいかな。こんなもの、あっても仕方がないのだから。

 

 男は笑う。そして願う。

 もう、こんなものを作らなくてもいい世界に願いを寄せて。

「燃えちまえ」

 


 研究所から火が上がり、研究資料もたくさんあった宝石も、そして対魔法武器も消失した。

 そして、魔法を研究できる人間も焼け死んだ。

 


 森はその様子を静かに見守っていました。

 一人の男を受け入れ、そして数年後、また一人の男を受け入れました。

 今度やってきたのは女の子。女の子を受け入れるより先に、森はもう一人、男を受け入れました。

 そして、最後に女の子を受け入れました 

 迷いの森と呼ばれたその森は、今でもそこにあり続けます。


この話は

「僕と彼女」に続きます。

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