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気を抜くとすぐに日にちが経ってて怖い。 昔みたいにもっと書けるようになりたい……
あのあと、追加で焼いていたピザを窯からだし、残りのパンを放り込んでから、食事を続けつつ話をした。
アカリちゃんによると、ステータス系と趣味系のスキルは、NPCの店で買うことができるらしい。 ただし結構高いらしい。 そういえば、そんなことどっかで聞いた気がするなぁ。
そんな反応をしていると、アカリちゃんは、『やれやれ……』みたいな目でこっちを見ていた。
ちょっと、ちょっとだけ『イラッ☆』としたので、ピザの載ったお皿を下げようとすると、ガチ謝りだった。
「お姉さんは悪魔ですか! こんなにおいしい匂いと見た目、というか美味しかったですけど。 それを目の前で下げるなんてー!」
「え、えっとね」
「すみませんー! お姉さんにもかわいいところあるだなーって思ってすみませんー(ぐすぐすっ」
「か、かわいい……まあ。 取らないからお食べ」
「ほんとですか! ありがとうございます!」
……正直、目線よりかわいいと言われた方がダメージ大きかったとは言えない。
自分もピザを食べつつ、今後の予定をアカリちゃんと話す。
モグモグ。 ピザの方だが、生地は下がパリッと、具がある部分はしっとり、耳はふっくらと焼けている。 載っているのも、シンプルなミートソースに、さっぱりしたリコッタチーズなので、何枚でも食べれそうだ。 まあ、実際にはそんなに何枚も食べれないが。
「お姉さん!」
「はぃ↑?!」
「ぷっ! ……ゴホン。 話聞いていました?」
「聞いていませんでした」
恥ずかしい……
「この後森に戻って、そこからマコちゃんの道案内で森と草原の境目のところまで連れて行ってもらえるってことでいいんですか?」
「あぁ。 マコは道に迷わないからな。 ……なぜかはわからんが」
「へー! マコちゃんすごいんですねー」
「キュン!」
そしてこのドヤ顔である。
「じゃあ片づけてすぐにいきますか?」
「うーん。 ある分の生地焼いちゃっていいかい? また機会があるかわからないし」
「そういえばそうですね。 ……あの」
「ん? なに?」
「私でも焼くくらいはできますか?」
「それくらいならできると思うけど、やってみたい?」
「はい! 教えてください!」
またなんででしょうね?
アカリちゃんに窯の使い方、時間などを教えて、マコやクロ、ツキやイガにも手伝ってあげるように伝えて、パンを焼くのを頼んでおいた。
その間どうするかというと、なくなってしまったアカリちゃんの杖を作ってみることにしたのだ。 もちろん内緒で。
杖についても聞いておいたのだが、形や大きさは決まってないらしい。 出来たときの名称は、指揮棒みたいなのがワンド、腕くらいの長さで先が太めだとスタッフ、柄が長いとロッド、先が大きすぎるとメイスや棍棒になるらしい。 非常に面倒くさい。
さらに、出来栄えで能力がコロコロ変わるらしく、安定したものは、一括生産の品ばかりだそうだ。
とにかく、杖を作るとしよう。
サイズは、街までの緊急用だし、荷物にならないワンドにしようか。
そう決めると、木を削りだしたのだが、ふと気になった。
もし街に戻るまでに近接戦になったらどうするか、と。
そう考えだすと不安しかなくなってきたので、何となくナイフみたいな感じに、刃先を付けてみる。 木製だが。
最終的な形は……包丁っぽくなってしまった。 正確には、柄が少し長い柳刃包丁だ。 切るというより刺す感じに……
ついでに、なんとなくそのままでは寂しいので、柄や刃の部分に魔法っぽい模様をつけたり、背の部分にサメの歯のような、ジグザグ状の段差を付けてみた。
……絶対に魔法使いの少女が持つものではない!
せっかく作ったが、これはしまっておこ「なんですかそれ?」あ。
「なに作ってるのかと思ったら、ナイフですかそれ」
「あはは。 なんだろう?」
とりあえず確認してみると、
マジックナイフ(刻印):評価5
特殊な形状をしたナイフ。 切ることより、刺すことに向いている。 刃の側は、攻撃を受け流すことに、背の牙は、受け止めることができる。 背の牙により、抜きづらく、抜いた場合にも追加ダメージを与える。 すべて木でできており、魔法の触媒としても使うことができる。
ATK+16 INT+10 耐久:100%
分類:短剣 杖
「お姉さん」
「はい」
「なんですかその恐ろしいの」
「わかりません」
どうしてこうなった!
もう少し詳しく聞くと、武器の分類は、結構適当らしい。
掲示板の話らしいが、片手剣を作ろうとして短剣ができたことがあるらしいのだが、その分類が片手剣と短剣になったらしい。
あと、刻印っていうのは、武器に模様を描くと出てくるらしい。 詳しくはわかっていないが、刻印があると、INTにボーナスが付いているとこがあるらしい。 ちなみに、スキル生産だと、付くかはランダムらしい。
「何も知らないで作ってたんですか」
「うん」
「すごいですね……それにしても、魔法スキル覚えてたんですね」
「あー、いや。 アカリちゃんが街に戻るように作ってたんだけどね」
「……え?」
「やっぱりおとなしく普通の杖を作るよ」
「ちょ、ちょっと待っ「キューン!」あ!焦げちゃう!」
仕方なく、極力普通に作った杖がこちら。
ウッドワンド(刻印):評価7
シンプルながら丁寧に仕上げられた木の杖。 しなりがあって丈夫。
ATK+3 INT+10 耐久:100%
分類:杖
「これも割と壊れ性能な気がします」
「そんなことないと思う!」
そんなことない……よね?
いろいろと気になったので、タイトルや章の名前に少し修正が入るかもしれません。
変えた場合、旧タイトルを新タイトルの後に記入し、最新話とあらすじに変更をしたことを明記しておきますので、違和感を感じましたらそのあたりを見ていただけると。
内容に関しましては変更の予定はありません。 ここからずらしていきますので。
読んでいただいてる人たちへ、今後とも気にしていただけると幸いです。