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Link.8

 どんどん増えるお気に入り人数。変な気分になってきました。だってまだ冒険できてないのに(遅い


 今回は最初にネタを放り込みすぎた感があります。

 …………気がつくと、周りが茜色に染まっていた。

 あれ、俺はいったいどうしていたんだっけ?と考えていると、向こう側から、


「おーい悠ー」


と叫びながら吹雪が走ってくる。


 半裸で(!?)


 その衝撃的な映像に動けないでいると、吹雪が


「イヤッッホォォォオオォウ!お菓子最高―!!」


 え?え、え?

 戸惑っていると、近づいてきた吹雪が俺の手を取り、


「おまえ、一人で何やってんだ?今日は、お菓子、祭りだぞぉー!」


と言いながら俺を引っ張っていく。


「おい、どうした!?いつものおまえらしくないぞ!?」

「そんなことより悠!おまえはどんなお菓子が食べたいんだ!」

「え?えーと、マドレーヌとか?」


 ん?今何か思い出したような……


「もちろんマドレーヌもあるぞっ!でもそうだな、俺が食べたいのが先かな」

「おっ?何が食べたいんだ?」


 そういうと、吹雪が俺の顎に手を添え、


「俺が食べたいのは、お・ま・え(キラッ」

「えっ?」


 そしてだんだん吹雪の顔が近付い…………




「「ぎゃぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!?」」


 と叫びながら机から立ち上がる!

 すると目の前に、俺同様立ちあがった吹雪の顔が目の前にあり、


「「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」」


二人して指を突きつけ合って声にならない悲鳴を上げ、


「二人ともうるさいっ!」


と初雪ちゃんに叩かれた。


「あ、ご、ごめん雪ちゃん」

「すまなかったな、雪」


 とりあえず落ち着くことが出来た。




 椅子に座りなおし、やれやれと思っていると、


「まったく、そんなにおいしくなかったの?このマドレーヌ?」


といいながら残った一つに手を出そうとする初雪ちゃん。


「「まて!?」」

「えっ?」

「「これは見てはいけないものが見える!だから絶対に食べるな!!」」

「う、うん」


 あぁそうだ。これは封印指定ものだ。


「それじゃあどんな味だったの?」


 え、味?えーっと、たしか……


「あえて言うなら、スポンジみたいな触感で、味もほとんどしなかった」

「あぁ、大体そんな感じ」

「うわぁ……。よくそんなの食べたね」


 えっ!?初雪ちゃんが食べ「どうかした?」そうだね。何で食べたんだろうね。




「あとは持ち物チェックして、それからフィールドに移動するか」


 なにもなかったといわんばかりに吹雪が切り出す。


「そうだな。いつまでもここにいてもあれだし。っていうか早くここから逃げ出したい」

「同感だ」

「…………」


 初雪ちゃんに残念なモノを見る目をされた。


 ……とにかく持ち物チェックだ!

 メニューにあるアイテムボックスを開いてみると、


アイテムボックス(4/110)

・不壊ナイフ

・初心者ポーション×10

・携帯食料×5

・開始ガチャ券


「ふむ。ナイフに初心者ポーション、携帯食料とは……最低限だな。それにボックスが110とか、多いのか少ないのかわからんな」

「それが少ないんだな」

「そうなのか?そうは思えないんだがなぁ?」


 そんなことを考えていると、吹雪からとんでもないことが明かされる。


「それがこのゲーム、モンスタードロップが1体につき3種類あるんだが、物によってはまとめて入れられないやつがあるんだ。たとえば、この街の近くにいるソウゲンウサギは、ウサギの肉・ウサギの毛皮・草玉を落とすんだが、肉はまとめられるのに、毛皮と草玉はまとめられないから、30体倒して10個ずつドロップすると、ボックスが21個埋まるんだ」

「結構かさばるが、大丈夫じゃないのか?」

「と、思うだろ?それだけならいいんだよ。草玉なんか何に使えるかわかんないし、捨ててもいいんだよ。一番問題なのは、PL製作のアイテム・・・・・・・・・までなる場合があることだよ」

「な、なんだってー!?」


 それは生産職にとって相当致命的だぞ!?


「どういうことなんだ!?kwsk教えてくれ!」

「あ、あぁ。……というか今変な言葉があったような……」


 こまけぇこたぁいいんだよ!!


「……まぁいいか。βの生産者の調査によると、」


 吹雪の話が長いので、まとめると、


PL製作物は、名前・PLM・性能・耐久が同じである必要があるらしい。

そのため消耗品の類は、高品質な物をいろんな人から買うのではなく、同じものを大量に、かつ性能もいいPLと専属契約のようなことをする必要があるそうだ。

 本当に、生産系にとって厳しいな。


「わかったようだな。それにお前、そのうち投げナイフが使えるジョブを手に入れる予定だろ?」

「ん?あぁ、もちろんだけど?」


 投げナイフ、というかダーツは、俺の変な特技の一つなんだよなぁ。【シーフ】で《短剣》もあるし、あるならぜひとも取っておきたい。


「装備やアイテムは、ボックスか所持、机の上などの一部を除いて耐久が自動で減るんだ」

「……まじで?」

「うむ。しかも短剣は小さいからか耐久も低い。まぁ、耐久の低さなら弓が圧倒的だがな。敵に当たった後すぐに耐久が尽きるし。つまり投げナイフは投擲したときから耐久が減り、敵に当たって耐久が減るから、ガンガン耐久が減る。しかも耐久が変わるからボックスに入れるときに1つずつ入れないといけない」

「もうイジメじゃね?それ」


 俺の特技ガン無視ですか?




 ショックを受けてすこし俯いていると、


「まぁ、こういうときは、ガチャやって気分を変えろ!」

「……そうだな」


というわけでボックスから開始ガチャを選択!


『開始ガチャを使用しますか:はい・いいえ』


 もちろん『はい』を選択!いいの来てくれよ!


『アイテム:マジックストーンセットを手に入れました』


 ……マジックストーン?

 このアイテムは今後に関わってくる予定です。というかこれをどう使うかも決まっているのに、昨日まで細かい設定はできてなかったんです。


 そしてこの話でストックがー!口が痛いー!ストックがー!歯がァァァァ!

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