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どんどん増えるお気に入り人数。変な気分になってきました。だってまだ冒険できてないのに(遅い
今回は最初にネタを放り込みすぎた感があります。
…………気がつくと、周りが茜色に染まっていた。
あれ、俺はいったいどうしていたんだっけ?と考えていると、向こう側から、
「おーい悠ー」
と叫びながら吹雪が走ってくる。
半裸で(!?)
その衝撃的な映像に動けないでいると、吹雪が
「イヤッッホォォォオオォウ!お菓子最高―!!」
え?え、え?
戸惑っていると、近づいてきた吹雪が俺の手を取り、
「おまえ、一人で何やってんだ?今日は、お菓子、祭りだぞぉー!」
と言いながら俺を引っ張っていく。
「おい、どうした!?いつものおまえらしくないぞ!?」
「そんなことより悠!おまえはどんなお菓子が食べたいんだ!」
「え?えーと、マドレーヌとか?」
ん?今何か思い出したような……
「もちろんマドレーヌもあるぞっ!でもそうだな、俺が食べたいのが先かな」
「おっ?何が食べたいんだ?」
そういうと、吹雪が俺の顎に手を添え、
「俺が食べたいのは、お・ま・え(キラッ」
「えっ?」
そしてだんだん吹雪の顔が近付い…………
「「ぎゃぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!?」」
と叫びながら机から立ち上がる!
すると目の前に、俺同様立ちあがった吹雪の顔が目の前にあり、
「「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」」
二人して指を突きつけ合って声にならない悲鳴を上げ、
「二人ともうるさいっ!」
と初雪ちゃんに叩かれた。
「あ、ご、ごめん雪ちゃん」
「すまなかったな、雪」
とりあえず落ち着くことが出来た。
椅子に座りなおし、やれやれと思っていると、
「まったく、そんなにおいしくなかったの?このマドレーヌ?」
といいながら残った一つに手を出そうとする初雪ちゃん。
「「まて!?」」
「えっ?」
「「これは見てはいけないものが見える!だから絶対に食べるな!!」」
「う、うん」
あぁそうだ。これは封印指定ものだ。
「それじゃあどんな味だったの?」
え、味?えーっと、たしか……
「あえて言うなら、スポンジみたいな触感で、味もほとんどしなかった」
「あぁ、大体そんな感じ」
「うわぁ……。よくそんなの食べたね」
えっ!?初雪ちゃんが食べ「どうかした?」そうだね。何で食べたんだろうね。
「あとは持ち物チェックして、それからフィールドに移動するか」
なにもなかったといわんばかりに吹雪が切り出す。
「そうだな。いつまでもここにいてもあれだし。っていうか早くここから逃げ出したい」
「同感だ」
「…………」
初雪ちゃんに残念なモノを見る目をされた。
……とにかく持ち物チェックだ!
メニューにあるアイテムボックスを開いてみると、
アイテムボックス(4/110)
・不壊ナイフ
・初心者ポーション×10
・携帯食料×5
・開始ガチャ券
「ふむ。ナイフに初心者ポーション、携帯食料とは……最低限だな。それにボックスが110とか、多いのか少ないのかわからんな」
「それが少ないんだな」
「そうなのか?そうは思えないんだがなぁ?」
そんなことを考えていると、吹雪からとんでもないことが明かされる。
「それがこのゲーム、モンスタードロップが1体につき3種類あるんだが、物によってはまとめて入れられないやつがあるんだ。たとえば、この街の近くにいるソウゲンウサギは、ウサギの肉・ウサギの毛皮・草玉を落とすんだが、肉はまとめられるのに、毛皮と草玉はまとめられないから、30体倒して10個ずつドロップすると、ボックスが21個埋まるんだ」
「結構かさばるが、大丈夫じゃないのか?」
「と、思うだろ?それだけならいいんだよ。草玉なんか何に使えるかわかんないし、捨ててもいいんだよ。一番問題なのは、PL製作のアイテムまでなる場合があることだよ」
「な、なんだってー!?」
それは生産職にとって相当致命的だぞ!?
「どういうことなんだ!?kwsk教えてくれ!」
「あ、あぁ。……というか今変な言葉があったような……」
こまけぇこたぁいいんだよ!!
「……まぁいいか。βの生産者の調査によると、」
吹雪の話が長いので、まとめると、
PL製作物は、名前・PLM・性能・耐久が同じである必要があるらしい。
そのため消耗品の類は、高品質な物をいろんな人から買うのではなく、同じものを大量に、かつ性能もいいPLと専属契約のようなことをする必要があるそうだ。
本当に、生産系にとって厳しいな。
「わかったようだな。それにお前、そのうち投げナイフが使えるジョブを手に入れる予定だろ?」
「ん?あぁ、もちろんだけど?」
投げナイフ、というかダーツは、俺の変な特技の一つなんだよなぁ。【シーフ】で《短剣》もあるし、あるならぜひとも取っておきたい。
「装備やアイテムは、ボックスか所持、机の上などの一部を除いて耐久が自動で減るんだ」
「……まじで?」
「うむ。しかも短剣は小さいからか耐久も低い。まぁ、耐久の低さなら弓が圧倒的だがな。敵に当たった後すぐに耐久が尽きるし。つまり投げナイフは投擲したときから耐久が減り、敵に当たって耐久が減るから、ガンガン耐久が減る。しかも耐久が変わるからボックスに入れるときに1つずつ入れないといけない」
「もうイジメじゃね?それ」
俺の特技ガン無視ですか?
ショックを受けてすこし俯いていると、
「まぁ、こういうときは、ガチャやって気分を変えろ!」
「……そうだな」
というわけでボックスから開始ガチャを選択!
『開始ガチャを使用しますか:はい・いいえ』
もちろん『はい』を選択!いいの来てくれよ!
『アイテム:マジックストーンセットを手に入れました』
……マジックストーン?
このアイテムは今後に関わってくる予定です。というかこれをどう使うかも決まっているのに、昨日まで細かい設定はできてなかったんです。
そしてこの話でストックがー!口が痛いー!ストックがー!歯がァァァァ!