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目覚めた子はいったい何者なのか。
あと、少し書き方について考え中。
「あ、あのー」
「え? ……あ! こっちのワンちゃんもかわいい!」
「え、あの、オオカミなんですが」
「え? でも、イヌ科だよね」
「ん?」
「ん?」
話が続かない。というか、俺が知り合う人って変な人多い気がする。まぁ、変な人のほうが、他のことに気が回って話しかけやすいかもしれない。
……断じて、俺が普通の人がダメなわけではない。断じて。
「ところで、あなた誰?」
「あ、やっとその話に入れます?」
「……大変! そういえば、私変な人に追われてたんだった! 早く逃げないと」
「ちょ、ちょっと待って!?」
あ、引っ張るな! 走るな! ここで走ってあれが来るのはもう勘弁だよ!?
は、話を聞いてください!
かくかくしかじか。
「それじゃあ、お姉さんが私を助けてくれたんですか?」
「い、一応」
「そうだったんですか。わざわざありがとうございます」
……あれれー、おかしいぞー?
俺の前にいる人は変わってないはずなのに、まるで違う人みたいだ。
さっきまで、マコたちを撫でながらキャーキャー言ってた人とは思えないくらい、今はおとなしくしてる。というかお姉さんはやめてほしいけど、どうしようもない気がする。
「ところでお姉さん」
「お、おう」
「? そっちの3匹はなんでお姉さんを見てるんですか」
「え? ……あ!?」
『『『……(じー)』』』
ペットにしようとしてたんだった!
「え、えっと、えと」
ど、どうしよう。目の前の子をほっておいちゃダメだし、だからって3人にペットからの名前付けするのは時間がかかりそうだし……
「お姉さん」
「は、はい!?」
「この料理食べてもいいですか?」
「……あー。うん。いいよ。少しこの子達を見るから、好きなの食べてて」
「やっほいなのです!」
そういうと、スプーンを使い(俺が使用してたやつ)、ポトフを食べ始めた。
……ついでにマコとクロとウイも食べている。
く、食いしん坊が増えた気がする。
「あっちはほっておいて、それじゃあさっそく、《ペット》!」
ピコン
『イワガニをペットにすることに成功しました。名前を付けてください』
『ヒトジゴクをペットにすることに成功しました。名前を付けてください』
『ツチガメをペットにすることに成功しました。名前を付けてください』
「お、おう……」
イワガニは……まんま岩の蟹か。だったら……岩蟹……ガンガニ……ガガ? いや、それだと昔の歌手になっちゃうな。うーん。イワガニで「イガ」にするか。岩に擬態したりとか、忍者っぽいし、伊賀とかけてるってことで。
「イワガニは『イガ』で」
「ギュルル」
ヒトジゴクは、蟻じゃなくて人を襲うからかな? つまり人地獄。ジン、ヒト、ジ、チ、ゴク……獄の訓読みって何だ? わからん。(ヒトヤと呼ぶことがあります)
ジジゴ、ジチゴ、ヒジゴ、ヒチゴ……ヒチゴって、口に出すとイチゴとかシチゴに聞こえるな。
……っていうか、ヒトジゴクさんメスですか!? この見た目でメス……でも、大人になればカゲロウみたいになるし、それはそれで似合うかな? ……大人になるのか?
とにかく、メスならジがあると男っぽいし、発音的にもあれだから、いっそ。
「ヒトジゴクは『イチゴ』で」
「ジジジ!」
「……」
鳴き声が『ジ』連発だったでござる。
最後はツチガメか。土亀。ツチ、ジ、カメ、キ……ツキかな。でも、亀に月ってどうなのかなぁ……
「気にすんな!お前の名前は『ツキ』だ」
「グロロ!」
ふぅ。長かった。主に原因は俺のせいだが。
「お待たせしまし……」
「「「もぐもぐもぐもぐ」」」
「あの」
「おかわりお願いします!」
「「「(フンフンフン)」」」
「は、はい」
食いしん坊が多いッ!
で、でも、ポトフのおかわりはまだたくさんあるのだ。なぜなら、ここからアレンジしようとしてたから。
「あの、今すぐポトフ出すのと、ちょっと加工するのどっちがいいですか?」
「どっちも!」
「「「(フンフンフン!)」」」
「アッハイ」
とりあえず、まずはポトフを出しておく。その間に調理にかかる。
ズズズズズズハフハフハフモグモグモグ
……後ろからすっごい勢いで何かを食べる音がしている。音だけだと、軽く恐怖するよこれ。
無視して調理! 料理に集中して気にしない!
といっても、割と簡単なのだが。
ポトフと別の鍋に、生乳から作った生クリーム、から作ったバターを多めに入れて、軽く熱して溶かして、全体になじませる。
そしたら火を消してから、小麦粉を広げるようにして入れて、なじませる。火をつけていると、慌てて焦がしたりするので、基本消して入れるのがいい。
全体的にダマがなくなったら、火を弱火でつけて、生クリームを少し入れ、混ぜつつ軽く煮詰め、鍋底のバターと小麦粉が生クリームと混ざったら、ポトフの鍋に入れる。生クリームがなければ牛乳。あと、できれば生クリームは別の鍋で温めてから入れると、バターが固形にならずに済む。これもないときは室温にしておくといい。または煮汁。
鍋で混ぜ合わせたら、そこに追加で生クリームを入れて調整したら、10分ほど煮込んでいく。
「シチューできたけど食べる人ー」
「はーいッ!」
「「「(フンフンフン!!!)」」」
あ、あの子について語ってない。
次回、この子について語ります。
というか、書いていたら、この子なじみすぎて怖い。
変更点は、!・?のあとに1マス開けるようにしてみました。どうなんですかね?
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実家に帰るついでにPCに触れられなくなりそうです。ので、投稿がまた出来ない。そしてそのあとには艦これイベとコミケ。
これ以上、俺にどうしろというのですか。




