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少し話が動くっぽい?
「はぁ……やれやれ。倒したモンスターを餌に出来てよかった」
じわじわ食われるって、どんな気分なのやら。というか、捕まったら糸で丸められて、窒息とかもありそうだな。
『ブブブブ』
ん?カナブンか。喰らえ、おまえの翅から作ったやりだっ!
ザクッ カラン
『ブブブ……』
「あっ……」
ヤッベー!とりあえず、とどめ刺すためにも何本か槍とナイフを投げておく。
何が起こったのかというと、槍の先が取れてしまったのだ。というよりは、刺した穂先が刺さったまま、柄の木の部分が外れた感じだ。
とにかく、消える前に回収っと。
落ちた棒に、刺さった武器と穂先。それと剥ぎ取り。
そして撤収!
あれからしばらく歩いているが、周りは完全に夜中である。
そして、おそらくだが、南にある草原に向かっている。たぶん。おそらく。きっと。そう思っている。
「俺はどこに向かってるんだろうなぁ」
「キュン」
「クゥン」
「ギュ」
考えてみたら、なんで俺、森生活してるんだったかなぁ。あ、あれだ、人に会わない生活が結構楽だったんだなぁ。やっぱり、大人数ゲーは、俺には厳しいのか?でも、マコやクロ、ウイもいるし、いろいろ作れるから、今更やめる気も起きないよなぁ。だいたい、いちゃもんふっ賭けてきたのはあっちだよな。なんでこっちが逃げてるんだよ。そこは言い返せよ!……いや。ごめん。言い返すとか無理ですわ。おとなしく引きこもってます。こんな森に引きこもるとか、アウトドアな引きこもりだな(笑)俺だが!
なんか負のループに入っていたが、前方が開けている。
おぉ!?森から出るくらい、俺には余裕なんですよ!
と、自己暗示してから出ていく。さて、草原でウサギでも「キュン!」
ヒュォォォォォォォォ
「は?」
森を抜けると、そこは崖でした。
「ってそんなこと言ってる場合かーッ!?」
俺どこに出たんだよ!
しばらく落ち着く時間が必要だったが、よし、落ち着いた。
たしか、初期の街の周りが草原。北側に、俺がいた森。南側は、荒野。東が川で、西が岩場だったはず。
そして、俺の周りには、後ろには森、斜め前方は、岩が積み重なった窪地のようなもので、目の前が崖、というか、ここで窪地に崩れてるみたいだ。
岩が多いってことは、おそらく、森の西寄りに出たのだろう。
それがわかったのはいいのだが、問題は、モンスターの強さは、北から時計周りに強いって話だ。つまり……
「やべぇとこに突っ込んだか?」
ここは大人しく、森に戻ることにしよう。なにも起きないう
ガラガラガラ
そんな音ともに、足元から崩れてずり落ちた。
「デスヨネー!」
「イタタ。比較的緩やかでよかった」
傾斜的には、60から70度くらい?急な滑り台みたいなものか。しかし、
「これ登るのは無理だろ」
どうするか。
よく見たら、今いる場所って、窪地というか、堀みたいに、窪みが伸びている感じだ。
「とにかく、登れそうなとこ探して森に戻ろう」
そうしてしばらく歩いていると、滑らかだった斜面に、岩が大量にあらわれ始めた。
これ、岩を登っていけば上まで行けるかな?
でも、岩の隙間が多いから、何かいそうで怖い。そう思い歩いていると、マコが
「キュ!?キュン!」
目の前で通せんぼをするような動きをしている。
なんだ?止まれって?
なにかと思い、前方を見ると、岩で出来た、自然のトンネルの中に、砂の道があって、ところどころに、すり鉢状の砂の窪地がある。
何これ?3mほどの穴があるとか、めんどくさそうな道だな。と思っていると、そのすり鉢状の窪地にティンと来るものがあった。
「まさか、蟻地獄かこれ」
砂がすり鉢状になっているとことか、トンネルのような暗いところにあるとか、まるっきりそうじゃね?
つまり、この下には
「でかい蟻地獄が……」
想像するだけで怖いなぁ……。
マコが先導してくれたので、無事に蟻地獄エリア突破。
その後も、クロが唸っている先には、岩に擬態したカニがいたり、ウイが髪を引っ張れば、上にバッタがいたりと、大助かりである。というか、《周囲観察》に反応しないモンスターが多い。レベルが足りないとかあるのか?反応したのは、動いていたネズミみたいな生き物くらいだ。ただ、戦闘は控えさせてもらった。このあたり強いらしいからな。
そのまま歩いて行くと、最初に落ちたような窪地に出た。もう朝日が差しそうな明るさである。
どうするか。このままいけば、いつか草原に出るだろうが、いつになるかわかんないよなぁ。戻ってみるか?
周りを見ながら考えていると、あることに気付く。
「あれ!?ここ石いっぱいじゃね!?」
その通りなのだ。周りには、大きなものから小さなものまで、より取り見取りな石の山が。
「これで槍作り放題だな!」
そういうことで、気分を変えて石拾いタイム!槍の先に使えそうなのから、今後使えるかもしれないようなものまで、とにかく集めていく。
【投擲師】のジョブがあるので、ただの石でも、投げれば強力な武器になるだろう。
それにしても、こんなに取り放題とか……ウニョラー!
変なテンションで拾いまくったが、せっかくだし、もう少し拾っておこうと思ったら、
「キャァァァァッ!?」
ズサササササ
「な、何事!?」
叫び声に驚いて後ろを見ると、そこには、杖を持った女の子が斜面の下にいた。
「……あのー」
「…………」
「返事がない。屍のようだ」
「…………」
「ホントに死んでないよね」
……よく見ると、気絶と書いてあった。ビックリさせんな!
というか、どこから現れたんだ?俺と同じずり落ち?
「おい!あのガキどこにいった!」
「わかんねぇ!それより、森の先にこんなところがあったとはな」
何人かの男の声が。なんなんだいったい。
「……おい!下にいるぞ!他にも女が1人いる」
「よし!下に降りて2人ともぶっ殺しだぜ!」
は?何言ってるんだあいつら!?
トラップモンスターには、《隠蔽》が常備されています。
あれ?今日で6月終わり!?




