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世界はボッチに優しくないが、ボッチは世界を生きていける?  作者: 夜猫
2章・森の乙女と森の妖精の街
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 少し話が動くっぽい?

「はぁ……やれやれ。倒したモンスターを餌に出来てよかった」


 じわじわ食われるって、どんな気分なのやら。というか、捕まったら糸で丸められて、窒息とかもありそうだな。


『ブブブブ』


 ん?カナブンか。喰らえ、おまえの翅から作ったやりだっ!


ザクッ カラン


『ブブブ……』

「あっ……」


 ヤッベー!とりあえず、とどめ刺すためにも何本か槍とナイフを投げておく。


 何が起こったのかというと、槍の先が取れてしまったのだ。というよりは、刺した穂先が刺さったまま、柄の木の部分が外れた感じだ。

 とにかく、消える前に回収っと。

 落ちた棒に、刺さった武器と穂先。それと剥ぎ取り。

 そして撤収!




 あれからしばらく歩いているが、周りは完全に夜中である。

 そして、おそらくだが、南にある草原に向かっている。たぶん。おそらく。きっと。そう思っている。


「俺はどこに向かってるんだろうなぁ」

「キュン」

「クゥン」

「ギュ」


 考えてみたら、なんで俺、森生活してるんだったかなぁ。あ、あれだ、人に会わない生活が結構楽だったんだなぁ。やっぱり、大人数ゲーは、俺には厳しいのか?でも、マコやクロ、ウイもいるし、いろいろ作れるから、今更やめる気も起きないよなぁ。だいたい、いちゃもんふっ賭けてきたのはあっちだよな。なんでこっちが逃げてるんだよ。そこは言い返せよ!……いや。ごめん。言い返すとか無理ですわ。おとなしく引きこもってます。こんな森に引きこもるとか、アウトドアな引きこもりだな(笑)俺だが!


 なんか負のループに入っていたが、前方が開けている。

 おぉ!?森から出るくらい、俺には余裕なんですよ!

 と、自己暗示してから出ていく。さて、草原でウサギでも「キュン!」


ヒュォォォォォォォォ


「は?」


 森を抜けると、そこは崖でした。


「ってそんなこと言ってる場合かーッ!?」


 俺どこに出たんだよ!




 しばらく落ち着く時間が必要だったが、よし、落ち着いた。

 たしか、初期の街の周りが草原。北側に、俺がいた森。南側は、荒野。東が川で、西が岩場だったはず。

 そして、俺の周りには、後ろには森、斜め前方は、岩が積み重なった窪地のようなもので、目の前が崖、というか、ここで窪地に崩れてるみたいだ。

 岩が多いってことは、おそらく、森の西寄りに出たのだろう。

 それがわかったのはいいのだが、問題は、モンスターの強さは、北から時計周りに強いって話だ。つまり……


「やべぇとこに突っ込んだか?」


 ここは大人しく、森に戻ることにしよう。なにも起きないう


ガラガラガラ


 そんな音ともに、足元から崩れてずり落ちた。


「デスヨネー!」




「イタタ。比較的緩やかでよかった」


 傾斜的には、60から70度くらい?急な滑り台みたいなものか。しかし、


「これ登るのは無理だろ」


 どうするか。

 よく見たら、今いる場所って、窪地というか、堀みたいに、窪みが伸びている感じだ。


「とにかく、登れそうなとこ探して森に戻ろう」


 そうしてしばらく歩いていると、滑らかだった斜面に、岩が大量にあらわれ始めた。

 これ、岩を登っていけば上まで行けるかな?

 でも、岩の隙間が多いから、何かいそうで怖い。そう思い歩いていると、マコが


「キュ!?キュン!」


 目の前で通せんぼをするような動きをしている。

 なんだ?止まれって?

 なにかと思い、前方を見ると、岩で出来た、自然のトンネルの中に、砂の道があって、ところどころに、すり鉢状の砂の窪地がある。

 何これ?3mほどの穴があるとか、めんどくさそうな道だな。と思っていると、そのすり鉢状の窪地にティンと来るものがあった。


「まさか、蟻地獄かこれ」


 砂がすり鉢状になっているとことか、トンネルのような暗いところにあるとか、まるっきりそうじゃね?

 つまり、この下には


「でかい蟻地獄が……」


 想像するだけで怖いなぁ……。

 マコが先導してくれたので、無事に蟻地獄エリア突破。


 その後も、クロが唸っている先には、岩に擬態したカニがいたり、ウイが髪を引っ張れば、上にバッタがいたりと、大助かりである。というか、《周囲観察》に反応しないモンスターが多い。レベルが足りないとかあるのか?反応したのは、動いていたネズミみたいな生き物くらいだ。ただ、戦闘は控えさせてもらった。このあたり強いらしいからな。




 そのまま歩いて行くと、最初に落ちたような窪地に出た。もう朝日が差しそうな明るさである。

 どうするか。このままいけば、いつか草原に出るだろうが、いつになるかわかんないよなぁ。戻ってみるか?

 周りを見ながら考えていると、あることに気付く。


「あれ!?ここ石いっぱいじゃね!?」


 その通りなのだ。周りには、大きなものから小さなものまで、より取り見取りな石の山が。


「これで槍作り放題だな!」


 そういうことで、気分を変えて石拾いタイム!槍の先に使えそうなのから、今後使えるかもしれないようなものまで、とにかく集めていく。

 【投擲師】のジョブがあるので、ただの石でも、投げれば強力な武器になるだろう。

 それにしても、こんなに取り放題とか……ウニョラー!




 変なテンションで拾いまくったが、せっかくだし、もう少し拾っておこうと思ったら、


「キャァァァァッ!?」


ズサササササ


「な、何事!?」


 叫び声に驚いて後ろを見ると、そこには、杖を持った女の子が斜面の下にいた。


「……あのー」

「…………」

「返事がない。屍のようだ」

「…………」

「ホントに死んでないよね」


 ……よく見ると、気絶と書いてあった。ビックリさせんな!

 というか、どこから現れたんだ?俺と同じずり落ち?


「おい!あのガキどこにいった!」

「わかんねぇ!それより、森の先にこんなところがあったとはな」


 何人かの男の声が。なんなんだいったい。


「……おい!下にいるぞ!他にも女が1人いる」

「よし!下に降りて2人ともぶっ殺しだぜ!」


 は?何言ってるんだあいつら!?

 トラップモンスターには、《隠蔽》が常備されています。



 あれ?今日で6月終わり!?

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