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世界はボッチに優しくないが、ボッチは世界を生きていける?  作者: 夜猫
2章・森の乙女と森の妖精の街
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番外編・ある日の雪兄妹

 本編かと思った?

 残念!番外編でした!

「よっしゃぁ!戻ってきたところで狩りの続きだぜコラー」

「もう。テンション上げすぎでしょ(ブンッ!ブンッ!)」

「……アイルさん。そう言いながら大剣素振りするのやめてください」


 俺は、そんなことを言い合う、妹を含めたパーティメンバーを眺めている。




 俺の名前は吹雪。PLNはブリザードだ。まんまではあるが、結構気に入っている。

 俺たちは今、土曜日で、全員休みということで、朝からパーティ組んで狩り祭りだ。平日は忙しく、個人や別パーティでプレイしているが、集まれる時は同じパーティだ。

 今は、昼休憩をはさんで、ログインしたところだ。

 というか、


「おまえらっ!街の中なんだから、変なテンションや素振りはやめろって!特に素振り!」

「「えぇーっ!?」」


 ダダこねてんじゃないよ!

 ヘタに振りまわして、NPCに当てたらどうなることやら。まぁ、アイルに限ってそれはないか。


「だって、やっと【下級剣士】になって、《両手持ち》が解放されたのに」

「俺だって、《静止撃ち》と《走り撃ち》が解放されたのに!」

「だからと言ってテンションをあげるな」


 まったく。

 ちなみに、【下級剣士】で《片手持ち》と《両手持ち》が、【下級弓使い】で《静止撃ち》と《走り撃ち》が解放される。

 どちらも名前の通りのスキルで、その使い方で攻撃力に補正が入るらしい。


「とにかく、落ち着いていくぞ」

「そうだね。今日はどこに行く?」

「それじゃあいつもので」

「「「OK」」」


いつものと言うのは、


「「「「いっせーの」」」」

「「南!」」

「東!」

「北!」

「今日は南だな」


 こうやって、どの門から行くかを言い合うのだ。それで、一番多い場所に行く。


「うぅー」

「どうしたスノー?」

「いい加減、森に行ってもいいんじゃないかな」

「それか」


 森かー。確かに気になることは多いのだが、


「虫は苦手なやつが多いからなぁ」

「わかってるけど……ユウ兄を探しに行きたいよ」


 そう。あの日に消えた悠が、あの日以降もゲームをしているらしい。

 らしいというのは、結局フレ申請できていないので、街にいてくれないと、ログイン状態がわからないのだ。フレ申請してあるヤンの話だと、ちょくちょくいるらしい。

 わかっているなら、すぐにでも探しに行けばいいのだが、


俺は、剣と盾を持ったタンカータイプ(魔法持ち)

スノーは、片手剣と杖を使う魔法戦士タイプ

アイルは、大剣使いタイプ(補助に通常の剣もある)

カイは、弓と槍を使う中・遠距離タイプ


 このメンバー、森の虫に対して相性が悪いのだ。

 剣は、まだ鉄の剣があまり出回ってないので、切れ味が悪く、打撃武器にするにしても、重さが足りないので、ダメージが控えめ。

 アイルの大剣は重いので通じるが、サイズ的に、森の中で振り回すのが厳しい。

 カイの弓は、隙間撃ちなどまだ無理なので、威力は控えめ。槍が、結構使えるのが救いだ。

 そういった事情もあり、森での狩りは、進んでやりたいとは思えないのだ。


「というか、ユクロスのやつは森で何しているのか……」

「説明しよう……」

「「んなっ!?」」

「お初にお目に掛かります。拙者、カゲロウと申します」

「「「「アイエエエ!?ニンジャ!?」」」」


 こ、こいつどこから現れた!?


「秘密のお話があるので、一旦パーティ登録をお願いしたい。ただ、ブリザード殿とす、スノー殿に限らせていただきたい」

「で、でもなぁ……」

「内容は、とあるロリについて「「詳しく聞かせてもらおうか」」……うむ」




 そして、パーティ申請して聞いてみると、


「あいつはいったい何をやっているんだ?」

「ユウ兄ちゃんっぽいけど」


 森で、料理作って寝てとか、充実な生活しているとか、相変わらず変なとこあるよな。


「画像とかないの?」

「すっ!スクショでよければ」


 画像を見ればそこには。


「スッゲー充実した顔だなオイ」

「それにペット?が増えてるし」


 ホントだ。狐だけだったのに、ウルフと……種?が増えてる。というか、


「この画像の撮影場所について聞きたいのだ「黙秘させてもらおう」……」


 こ、このニンジャ、変態か!


「この写真ちょうだい」

「す、スノー!?」

「め、メールで送らせていただきます」

「他にも写真あるでしょ?」

「え、えっと」

「出してね?」

「アッハイ」


 最近ウチの妹が怖いんだがどうすればいい?


「あと、ユウ兄ちゃんのことだから、なにか持たせてない?」

「い、一応」

「出す」

「はい」


 そうして出てきたのは、


「……ニョッキ?」

「去り際に、渡しておいてと言われました」

「いくつ?」

「ブリザードさんに3つ、スノーさんは欲しがるだろうからと6つ渡されてます」


 あいつ、わかってるなぁ。


「ありがとうございます」

「それでは、拙者はこれ「いたぞ!あそこだ!」あっ!(ビクゥッ!)」

「ん?」


 声の方向を見ると、何人か見た覚えのあるやつが数人いる集団が走ってきている。

 そういえば、このニンジャもどこかで見たような……


「こ、これにてゴメン!!」

「「あっ!」」


 ニンジャが駆けていった方向に、さっきの集団が駆け抜けていき、あとに残ったのは、何事かわからない俺達と街の人たちだけだった。


「……おいし♪さすがユウ兄ちゃん!」

「もう食ってるのかよ!」


 ちなみに、俺の3つは、俺とアイルとカイの腹に消え、雪の6つは、全部あいつの腹に消えた。

カゲロウ「あの料理は氷精戦車のだから、だからぁ!」

ロリコン「そんなの関係ねぇ!」

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