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ソース作り!そーすね(審議拒否)
それでは、ソースを作っていく。
まず、残しておいたトマトを、軽く茹でてから水に入れる。芋と同じく、皮をむくのだ。
剥いたトマトをすり潰して、器に入れておく。
……この時点でわかるだろうが、今回作るのはトマトソースだ。トマトの時点でもろバレである。
…………で、でも、トマトソースにもいろいろあるし!
次に取り出すのは、
ウサギ肉のあまり!
……これは、叩いたときにばらけた破片や、切った時に小さいものを集めたものだ。
そして、この時点で完全にわかる人もいると思う。
このウサギ肉を、包丁の背ではなく、刃の方でオラオラして、さらに細かくする。次に調合で使ったすり鉢ですりつぶしていく。
こうして作ったひき肉を使うのだ。
……えぇ。ミートソースですよ。ウサギだけど。ミートソースといえば、豚肉や鶏肉だが、豚肉は見かけてないし、鶏肉はフニワトリだから、入手大変なんだよ。
えぇい!次に使うのはキュウリだっ!
だって、玉ねぎもセロリもないんだもんっ!
……「もんっ!」って、おい俺……
キュウリをみじん切りにしていく。
ついでに、残っていたダイコンとニンジン、キャベツもみじん切りにしていく。
え?なんでそんなに入れるのかって?
それは、味の決め手になるコンソメやブイヨンがないからだ。
ついでに知らないかもしれないから補足すると、ブイヨンは、肉や野菜のうまみから造っただし。コンソメは、ブイヨンをベースに肉や野菜、調味料を追加し、スープにしたものだ。
逆にいえば、肉と野菜を煮出せば、ブイヨンやコンソメっぽくなるということだ。
というか、入れる肉や野菜とかが違えば、鶏がらスープみたいなものだ。
そういうことで製作続行。
火をつけてないフライパンに油を垂らし、そこにひき肉を投入する。そしたら、弱火で、火にかけて、バラしていく。弱火なのは、火が強いとひき肉が大きな塊になりやすいからだ。
一通りばらけたら、みじん切りした野菜を投入していためていく。
火が通ったら水を全体が浸った少し上くらいまで入れて煮詰める。
煮詰まったところにトマトを投入する。
今回はコンソメとか作らない。というか、つくるなら、もっと骨とか野菜とか充実させたい。
塩コショウで味を調えて完成だ。
「本当は、ソースとかニンニクとかも欲しいけど、ない物ねだりはしかたない」
そしたら、ニョッキを茹でて、そこにソースをかけて完成だ。
ミートソースのニョッキ:評価5
ジャガイモをふんだんに使ったニョッキに、ミートソースをかけたパスタ。
スタミナ+100
うーん。これといってなにか追加したわけでもないから、それなりなのかなぁ?でもすごいいい匂い。
……というか、作り過ぎたなぁ。
『芋をたくさん使わないと』とか、『鍋物は大量生産』の精神だったからなぁ。ちなみに、『鍋物は大量生産』は俺の考えだ。カレーやシチュー、○○ソースなどは、一度で大量に作った方が、素材の味が出るので、おいしいのだ。……現在1人暮らしの俺には関係ないが。
とりあえず、ステーキも出して朝食に……って!?
『シュゥゥゥゥゥ』
……お久しぶりですね、カマキリさん。
マコ達がいるのに気付かなかったなんて……ん?
「「「スヤァ」」」
3人仲良くお昼寝中?
「かわいいけど危ないから起きろ!」
「「「!?」」」
『シュゥゥゥッ!』
「うぁぶね!?」
とっととナイフを2本投げつける。
『シュァァァッ!?』
「よし!」
見事に鎌の根元に命中!あまり動きがよくない。
それでも、鎌を振り回して近づいてくる。
「なんちゃってウッドシールド!」
ザクッ
『シュッ!?』
その鎌の通り道に、あの倒木を出してやると、倒木に鎌が刺さって引っかかっている。
そこで、残りのナイフと、さっきまで使っていた包丁の2刀流で、メッタ刺しだ!
「オラオラオラオラオラオラオラオラッ」
『シュゥゥゥ……』
これが正しいオラオラの使い方だろう。
あのカマキリだろうと、動けなければどうということはない!動かなければね。
そういえば、3人はどうしたんだ?
「「「hghghghg」」」
「って、なんでもう食べてるのさっ!?」
「「「(てへぺろ)」」」
「あー!もう。かわいいなぁもう!」
なでなでもふもふ
ふぅ。落ち着いた。
そういえば、外なんだから、こんないい匂いのするもの作ったら、匂いが陣地外まで流れるのも仕方ないか。
それなら、とっとと食べてしまおう。の前にアイテム回収。脚と外翅か。
「それじゃあ、あらためて。いただきます!」
「キュキュー!」
「クゥーン!」
「ギュギュギュ!」
もぐもぐ。評価はそれなりでも、結構おいしいじゃないか!
でも、やっぱりソースは味不足な気がするなぁ。
3人も気になっていたみたいなので、食べさせて見るが、微妙らしい。すぐステーキに戻っていってしまった。
やっぱり、醤油やソース類は欲しいなぁ。手作りするか?でも、醤油とか作るなら、それこそ大きな建物欲しいよなぁ。そもそも、大豆を見つけないとだし……
ぐぅぅうぅぅぅぅうぅうぅぅ
「誰だよ今の空腹音!」
「「「(フルフル!)」」」
というか、空腹音でいいのか!?
アカネ「なんですか今のお腹の音!あの子にバレるくらいって、どんだけ大きいんですか!」
カゲロウ「……ちゃうねん」
アカネ「言い訳は聞きません!それよりどうするんですか!」
カゲロウ「……どうやったら幼女に話しかける事例にならないかな」
アカネ「話しかけるだけなら平気でしょ」
カゲロウ「掲示板の人達に知れたら」
アカネ「……諦めましょ。それより……」
護衛の明日はどっちだ!




