表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界はボッチに優しくないが、ボッチは世界を生きていける?  作者: 夜猫
2章・森の乙女と森の妖精の街
68/105

Link.57

 大丈夫。ユクロスの出番だよ。


 昨日は申し訳ありませんでした。

「ふぁぁあぁぁ。朝かぁ。マコー、起きろー」

「キュゥゥゥ」


 今日でこのゲームを始めて7日目。やっと1日ログインできる。

 あ、言い忘れていたかもしれないが、正式稼働が日曜日だ。そして本日は土曜日。

 平日のうちはログイン時間が現実の3時間ほど。ゲーム内で、1日半ほどだ。


「昨日は夕方スタートだったけど、今日は沢山遊べるな」

「キュッ!」


 さて、それじゃあまずは……


「昨日貸しだした小屋を、回収・・しに行こうか」

「キュ」


 小屋を回収っておかしくない?といわれそうだが、これが回収だから仕方ない。

 わからないって?見ればわかる。




 大丈夫。まだ小屋はある。

 小屋の周りを見る限り、昨日の3人組は帰った、というか去ったようだ。

 危ない危ない。まだ居たら、どうしようか悩むところだったよ。

 《陣地作成》のスキルなのだが、あの日以来、毎日使用しているので、レベルが上がり、現在は《陣地作成3》になっている。どうにも、1レベで1時間使用時間が延びるようで、現在は11時間持つようになっている。

 おかげで、この小屋が消える前に回収できるのだ。

 で、その小屋なのだが、畳一畳より小さいくらいで、高さ1.2mほどの大きさで作ってみた。そんでもって、すべて木製だ。

 拠点となるものを作る。これが大変だった。

 初めて森で拠点を作った日、予定通り泉のところで拠点を作ったまでは良かったのだが、水が近いせいか、モンスターが来る来る!

 徘徊するモンスターが、《陣地作成》の陣地内に入ると、容赦なくこっちを襲ってくるので、とてもじゃないが寝られる状況じゃなかった。が、木の上で寝ました。

 次の日は、もっと森の中に行き、陣地を用意してログアウト。

 現実で次の日、ログインすると、ログアウトした地点にいた。ただし、陣地は消えていた。

 これを見たことで、どうやら、ログアウトする時が安全なら、大丈夫らしいということがわかった。この日は、昼は森を探索しつつ、夜は、マコが欲しがるので、ステーキを山のように焼いた。皿が少ないので、1つの皿に3塊りくらい肉を乗っけないとだった。

 次の日は、皿がないので、木工セットで木を切って皿を作ってみた。といっても、輪切りした木の真ん中を削ったくらいだが。でも、なんだかとってもおしゃれに見えた。あと、【見習い木工師】のジョブが増えていた。ある程度作ってログアウトした。

 現実で火曜日。ゲーム内で朝方にログインし、【木工師】で、木の家が作れるかも!ということで、ジョブレベ上げるために狩りしたり物作ったり。昼のうちに陣地作って、寝ておいて、夕方から夜にかけて生産。夜中に草原に狩りと草集め。この時、とあることに気付くこと、それと、ある出来事があったが、それは後で。

 空が明るくなってきたところで森の中に。木工セットに入っていたノコギリ、というか木工セットには、


初級木工セット

ノコギリ

彫刻刀(斜めなやつ、三角のやつ、丸いやつ)

紙やすり

木槌


 が入っていた。

 で、ノコギリで数本木を切り倒し、持っていく。……あれだ。このアイテムボックスって大きさ関係ないのね。入れようとしたら、スッ……と消えるのね。便利!

 それが終わると、陣地予定地に移動して、スキルを確認。【見習い木工師】が取れるので取得。陣地を用意してから、【木工師】のスキルを使い、木材製作。

 あれだ。これはスキルでよかった。スキル使うと一発で切れるから時間がかからない。

 支柱になる8本を残して切り終わったら、それに釘で打ち付けていく。

 極力簡単に、長方形を2つ作り、前面に板を打ち付けていく。そうして出来たのは、


「ザ・物置」

「キュゥ……」

「クゥン……」


 慰めなどいらない!

 そうして完成したのはいいのだ!?


「……扉付け忘れた」

「「…………」」


 ササッと作成。蝶番などないので、中に大きめの板を入れて内側でスライドするタイプに。完全に物置です。

 これで完成!というところで、『これ、もしかしてロストするんじゃ』という事実に突き当たる。

 ところが、この問題をサクッと解決してくれたやつがいるんです。その名も!


「アイテムボックスー」(某キャラ風に)


 なんと、アイテムボックスさん。ただの倉庫のような箱なので、軽々と入れてくれました。しかも使用枠は1つ。これはお得!

 これで心配はない!ってところで、その日はログアウト。

 次の日は森を動きつつ、陣地探し。だったのだが、日にちがたつことで、森にも大分人が来るようになった。おかげで森の奥にどんどん追いやられることに。

 ……猟師に追われる獣か俺は。

 ある程度奥に来たところで、陣地作って倉庫設置。さぁ寝ようかってところで誰かが来る。


「やべっ!」


 と、咄嗟に逃げたのだが、その人達はあろうことか、何事もなく俺のつくった倉庫にIN。しかたないので、木に登って寝ました。

 次の日、その人達は、「これ便利だし、また来るか」とか抜かしながら去っていくので、また移動。

 その後も、森の探索、寝るの繰り返しで、ときどき家を奪われるくらいだ。とりあえず、誰も持っていかないことだけが救いだ。


「それにしても、昨日の子よく気付いたなぁ。まだまだ子供なのに、今までのやつらとは大違いだ」


 え?同じような大きさじゃねぇかって?……あの子が大きいんだし。あの子が大きいんだし!!!


「さて。今日はどうしようか?」

「キューン(召喚石を見ている)」

「……?あっ!そうか。出さないとな」


 そういって召喚石を持ち、


「おいでクロ・・

 だーれだ!(某モンスターアニメ初期風に)


 たぶん、わかる人はわかると思います。

 明日は、クロの正体と、ステータス関連を、書けるといいなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ