Link.49
久々にあの二人の出番です。
お姉さんの店で、ジャガイアモとビネルガー、レプラス(ジャガイモとビネガーとレタス)を買ってから、集合場所であるヤンさんの店の辺りにきて、2人を見つけたのはいいのだが、
「二人ともおまたせ。なんか久しぶりだね」
「おっ!ゲ(プラ(ry)らしいけど、大丈夫だったブフォォォォアッ!?」
「何やってるの兄さん!お姉ちゃん、1人でだいじょブフォォォォアッ!?」
「な、なにごと?」
俺を見て2人して噴き出すとか。これはいったいどういうことだ?
「あ、ユウちゃん!来たんかい。あの後平気だったかい?」
「うっ!?あ。はいヤンさん。大丈夫で「なんやてぇぇぇぇぇぇッ!?」すッ!?」
ほ、本当にどういうことだ!?……あっ!?
「やっぱり、この中ニ病コートはないか」
「「「違う、そうじゃない」」」
「え?」
「「「なんだ(なに)そのお腹は!?」」」
「ん?お腹?」
「「「いつからボテ腹になったんだ!?」」」
「え?……えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
な、なに言ってくれてるんですか!?
「おまえ、女の子になったからって、そんな体験しなくても」
「違うよっ!いろいろ言いたいけど、なんで俺が自分から求めたみたいになってるんだよ!?」
「……お姉ちゃん。お姉ちゃんをそんな姿にした人を教えて?すぐに消してみせるから♪」
「誰でもないから落ち着いて!これはモンスターを」
「つまり、獣か」
「言わせねえよッ!?」
なんだこのカオス。
「それにこれはお腹が膨らんでるんじゃない!これは」
そういいながらコートを脱ぐ。
「「「お?」」」
「この子が入っていたからだ「「かわいいー!」」よぉ!?」
「キュ!?(大きな声で驚いて起きたようだ)」
「お姉ちゃん!この子撫でていい?というか撫でるよ!」
「確定事項!?」
「なんやこの子!超かわええやん!ウチも撫でさせてぇ!」
「キュ、キューッ!?(2人になでられつつ抜け出そうともがいている)」
そうして女の子2人にマコが撫でまわされる。
……すまんマコ。少し我慢してくれ。
その状態の女性は苦手なんだ。
「で、あの子はどうしたんだ?もしかして、ペットに出来たのか?」
吹雪は落ち着いているようだ。
「あ、あぁ。なんでかわからないけどな。というか、ずいぶん落ち着いてるな」
「驚いてるわい。……あんな2人を見れば自然と落ち着くわ」
「それもそうか」
「とりあえず、2人が落ち着くまで、そこで座って話でもするか」
「うん」
ちなみに、2人による撫でまわしは、10分ほど続いた。というか、さすがに止めた。
「ふぅ。お姉ちゃん。もう少し撫でたい」
「せやせや」
「ダメです。マコが生まれたての小鹿みたいになってるじゃないか」
「……プルプルしてて可愛い」
「ダメ!」
「でもユウちゃん。どこでどうやってペットにしてきたの?こんなモンスター初めてみるよ?」
「それと、本題に戻るが、おまえあんなことがあって大丈夫だったのか?」
「それは……」
そのまま一昨日からさっきまでのことを話すことに。
説明中。しばらくお待ちください。
「つまり、一昨日に森にいってカマキリを倒した後、草原でMPKにあって生き残って、ハネウサギに会って倒して街に戻ったらMPKのPLに絡まれて?」
「やっちゃった後、宿に戻って、現実戻って買い物やクッキー焼いてからまたログインして?」
「街で追いかけられて森にいって、そこでこの狐に会ってペットにして街で生産していたと?」
「だいたいあってる」
「「「どんだけ濃い生活してるんだ(の)(や)」」」
そうかなぁ。
「それじゃあ、このマコは姿が見えてないってことか?」
「そうかも。草原とか他の場所にも、見えないだけでモンスターとかいるのかも」
「だが結局、ペットに出来たのはたまたまなのか?」
「せやなぁ。近づいてきたモンスターにスキル使うだけなんかなぁ?」
「その辺はさっぱりだなぁ」
そう3人で言い合っていると、初雪ちゃんがすごいことを言いだした。
「お姉ちゃんは森に行ったときに、草むらが揺れて、ステーキ落として、その反対側から来たカマキリから逃げたんですよね」
「え?そうだけど?」
「マコちゃんはステーキ好きなんですよね」
「そうだね。いっぱい食べてたし」
「もしかすると、その揺れた草むらにマコちゃんがいて、お姉ちゃんが逃げた後でステーキを食べたのではないでしょうか?」
え?それってもしかして。
「餌付け?」
「キュウ?」
「「「「…………」」」」
「今度やってみる」
「おう。俺も知り合いに試してもらうわ」
「ウチもお客さんにいるいいなぁ」
「ところで撫でていいですか?」
「ダメ」
「それじゃあ何か食べ物ください」
「あ!俺も食べたい」
「食べ物?うーん?ステーキはマコが食べるから、ある程度残しておきたいんだけど、あ!」
「「「ん?」」」
「ヤンさん。ここで料理作るとどうなります?」
「多分ロストするで?」
「そうですか……」
「でも、露店の中なら大丈夫だから、ウチの店でなんか作る?」
「いいんですか?」
「ちょっと見てみたいからなぁ」
というわけで店の中に。
「あ!でも火がないで?あと店の中で火を起こすのも勘弁な」
「大丈夫です。今回のは火を使わないので」
そういって取りだすのは、レタスにトマト、人参に大根、卵だ。あと調味料関係から、塩と油と先ほど買ったビネガー。
これだけあれば1、2品つくれるかな?
何をつくるかって?
この手の話で定番のアレですよ。アレ。
あと、ご飯が欲しくなるものも一つ作りたい。