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お気に入り300突破です!
多いかどうかはいまだに微妙ですが、皆様本当にありがとうございます。
今回のあらすじ:ふわふわの正体とは!?
「す、すごい!見えないのに、何かすごくふわふわしたものがいるのがわかる!」
まぁ、見えなくても、触れているので、わかるに決まっているのですが。
「でも、ほんとに何これ?あ、危なくないの?」
現在、見えないので、攻撃されてるのかどうかもわからない。
ここは、決死の覚悟で撫でてみる!
「というか、こんなにふわふわなんだから、死んでも撫でたいっ!」
ふわふわは正義!
つまり、撫でてこっちがやられたら、こっちが悪ってことだ!ん?何を言っているんだ?
……何でもいい!撫でるぞ!俺は!ふわふわを!
ふわっ。さらっ。
「ふぉぉぉぉぉぉ!?しゅごい!このふわふわすごい!ふわふわなのに、毛並みがサラサラなのっ!」
……俺は誰に報告しているんだ。
だが、わかったことがある。
一つは、このふわふわが動物だということだ。
一つは、たぶん、4足歩行する動物で、三角の耳があって、尻尾もふわふわな動物だと思う。
もう一つは、森に住んでいる動物だということ。
そして、ここはゲームの初期?エリアだということ。
つまり、
「オオカミさん、いや、ウルフさんですね!」
『キューン!?』
「え?」
犬っぽいけど、すごく高い声とともに、足元が揺らぎ、そこに現れたのは、
耳が三角。
尻尾がふわふわ。
四足。
滑らかな金色の毛。
「キューン(怒」
これキツネだ!?
「可愛いっ!」
「キュッ!?」
「すごい!あらためてみるとすっごく可愛い!」
このキツネ、現実のキツネより毛が多く、首周りが襟巻みたいになるほどふわふわなのだ!
「うぉぉぉぉ!可愛くて気持ちいとか最高!」
「キュキュ、キューン!」
「……あ!嫌だった?ごめんね?」
……っは!無意識のうちに女言葉に!?
初雪ちゃんにも時々注意されるから気を付けないと。
……でも、今は女だから、正直問題ない気がする。というか、女だということに抵抗を持たなくなってきている。
このままじゃヤバいが、それは後だ。
今重要なのは、目の前のこのキツネだ。
攻撃する気配もないし、逃げる気配もない。
どういうことなんだと思っていたが、
「そういえば、ペットのジョブつけてたな」
ピコーン
「ん?」
『ゲンワクキツネをペットに出来ます。ペットにしますか?』
あれか?今「ペット」といったからこれが出たのか?というか、この子ゲンワクキツネって言うのか。
ゲンワク……幻惑。
つまり、幻で見えないようになっていたってことか。
「他にも色々気になるが、ここはYesでしょ!」
「キューン!」
『ゲンワクキツネをペットにすることに成功しました。名前を付けてください』
え?名前?
……どうしよう。全然考えてない。今ペットにしておいて名前が決まっている。というのもどうかと思うが。
うーん。今後も増やそうとするなら、付けやすい名前の基準があるといいよなぁ。
数字とか使う?それとも種族名?見た目?うーん……
少女思考中。キツネ待機中。
とりあえず、3つほどに絞った。
キツネといえば的な「イヅナ」
種族名のゲンワクキツネから、幻と狐で「マコ」
1体目のペットでキツネだから、一狐と書いて「ヒコ」
やっぱり、狐にイヅナは当たり前すぎかな?
そうなると、「マコ」か「ヒコ」だけど……そういえば、
「ねぇ」
「キュゥ?」
「(キュゥとかかわいすぎる)男の子?女の子?」
「キュウ!」
なるほど。わからん。
だって言っていることわかんないんだから、どうすりゃいいのよ!って。
「言葉はわかる?」
「キュ(頷きながら)」
ヨソウガイデース。
「だったら、男の子なら頷き、女の子なら尻尾を振って?」
「キュウ!(尻尾を振っている)」
女の子か。だったら、「ヒコ」は男っぽいから除外で。
「それじゃあ、君の名前はマコでどう?」
「キュン!(激しく尻尾を振っている)」
気にいってくれたようだ。
というか、うれしくて尻尾を振るとか、犬みたい。
かわいい。
はっ!もふもふしてたけど、そういえば森のなかじゃん!
このままじゃ、マコも危ないから急いで街に戻らないと。
え?なんで危ないかって?それは……
『ペットについて
初めてペットを手に入れると、『召喚石』が手に入ります。
召喚石は譲渡・破壊不可能です。
1つの召喚石で、所持しているすべてのペットを召喚・送還することができます。
召喚中、1日につき、最低1回食事を与えてください。
基本的にいうことを聞きますが、意図して戦闘には参加させられません。
最低限の自衛はしますが、戦闘がはじまると石に戻るか逃げ出します。
逃げ出しても、石で再召喚出来ます。
死亡した場合や食事を与えないなどの行為により、親密度が下がり、親密度が下がりきると、召喚出来なくなります』
とのことだ。
とりあえず、石に戻しておこうかとも思ったが、マコが先導して歩いているから、戻すに戻せない。
どういう状況かと聞かれると、森の出口がわかるかと聞いたら頷いて、案内してくれているのだ。
そんなことを言っていたら、目の前に光がある。
「おぉ!迷わずに森を出れた!ありがとう。マコ」
「キューン!」
それじゃあ、ここからは戻れるだろうし、一応マコを戻しておこうかな。
『マコを送還しますか?』
「それじゃあ、一回街に戻るから、それまで石の中で寝て(?)いてね」
「キュン!」
というわけで送還!
「さて、戻るのはいいけど、どこで人に会う事やら」
はい!正体はキツネでした!わかっていた人はいるのでしょうか?
え?なんでキツネかって?
全面的に作者の趣味です。
ちなみに作者は、名前考えるので1週間ぐらい悩んでました。




