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とうとうゲームスタートです!

 目を開くと、そこは新世界……だったらよかったです。




 ヘルメをかぶって、目をつぶってベットに横になっていると、いつの間にか俺は地面に立っていた。しかも周りの匂いが明らかに部屋の匂いでは無い。


 とうとうVRゲームの世界に来たんだと感動しながら目を開いた。


 目を開いて最初に出た声は、




「ひゅい!?」




でした。




 というのにも理由がありまして。




 右を向けば


「とうとうVRで本格MMOが出来るぞー!」

「「「おーっ!」」」


 人の群れ。




 左を向けば


「おまえそんなアバターにしたのか!」

「そういうおまえも中ニ病全開じゃないか」

「もちろんだ!」


 人の群れ。




 どうやら広場のようなところに降り立ったようだが、周りには100人以上のPLが。そして、なぜか何もしてないはずなのにみられている気がする。人はこれを、「ボッチの被害妄想」という。(いいません

 そう、今言った通り、実は俺、現実でボッチ気味なんです。

 別に、いつも一人でいるというわけではないのですが、あがり症なので、他の人の目にさらされるのが苦手で、他人と距離をあけていたら自然とボッチに。だからといって近づいていくこともできず、ずるずるとボッチが加速していったのです。

 というわけで、このように、たくさんの人がいる場所は苦手なんです。コ○ケも何度か行きましたが、いつも帰ると、みられていたという想像で疲れが溜まり、風邪になるのもしょっちゅうです。コ○ケが苦手なのにはもう一つ理由もありますが。そして、それでも行くのはやめません。

 あぁー、ヤバい。

 そんなこと考えていたら、どんどん緊張してきた。ゲーム始める前まではどんなことしよう、と考えまくっていたのに、今ではこの場からどうやって逃げ出そうということしか考えられない。

 せっかく、始める前にあのネタを言ったのだから、ここで、あの定番ネタを言おうとしたのに。えっ?「行きまーす!!」からのあの定番ネタって言ったらもち…


「ガン○ム、VRMMOに立つ!」


 そうそのネタ。ってオイ!どこのだれかは知らないがそのネタは自分の名前を使って言うところで……


[PL:ガン○ム]


 え、まじでその名前で始めたのか!

 ちくしょう、俺もそのネタやりたかったのになぁ。

 とにかく、そのネタが出来なかった以上、わざわざこんな人の多い広場にいたくないし、その辺の路地裏に行こう。

 すると後ろから、


「「「あ、あのー」」」


と呼びかけの声が多数。つられて後ろを向くと、


「えっ?」


目の前には何人もの人が!


「「「俺(うち)(私)とパーティ組んでください!」」」


 えぇー!?


 気がつけば周りの人もなぜかこっちを見ている。


「え、えっと……ごめんなさいっ!」


 えぇ、ごめんなさい!こんなにたくさんの人の目にさらされたら、もう何も考えられません!


 そのまま全速力で路地裏に逃げこんでしまいました。




 それにしても、なんであんなことになったのだろうか。もう緊張して、ほとんど考えられなく


「このアバター…動くぞ!」


 あーっ、そのネタまで言われた!ってか名前にするだけあってガン○ム好きだなあの人。……わかる俺もだが。

 そしてありがとう、名も知らぬ人。少し落ち着いたよ。……まぁ、名は知っているのだが。




 路地裏に逃げ込んで落ち着くと、この後どうするか考える余裕が出てきた。

 とりあえず、なんだかわからんし、何かあった時のためにも今のうちにスキルでも取ることにしよう。

 最初のメイキングでできればいいのだが、ジョブと違ってスキルはゲームが始まってから取る仕様になっている。

 というわけで、どこか座って作業できるところないかな?確かメニューにマップがあるらしいけど。えっと、右手を横に……


「おーい。悠ー」

「悠兄ちゃーん」


 おや、この声は!と反応してそちらを向くと、友人の石上吹雪いしがみふぶきと、俺の救世主である妹の初雪はつゆきちゃんだ。

 こちらも声をかけようとしたら、二人して急に立ち止って顔を見合わせると、


「「すみません、間違えました」」


といって立ち去ろうとしている。えっ?


「ちょ、ちょっと!吹雪に雪ちゃんも急にどうしたんだよ?」


 あ、雪ちゃんっていうのは初雪ちゃんのあだ名です。


「「えっ?」」

「えっ?」


 お互いに顔を見ていると、初雪ちゃんが


「もしかして、悠兄ちゃん?」

「そうだけど」


 というと吹雪のやつも、


「名前もいつも通りユクロスだし、本当に悠なのか?」


と聞いてくる。


「だからそうだってば。キャラメイキングであまり弄ってないはずだけど、どこか間違える要素ある?」


 そういうと、二人は顔を見合わせ、同時に言う。


「「おまえ(悠兄ちゃん)を知っている人ならどう見ても間違えるぞ!(よ?)」」


とのお言葉。


「なんでさ!目と髪を少し変えただけだぞ?」


 結構気に入っているのに。


「「だって」」


 そのあとの言葉に、俺は凍りついた。




「「なんでそんなかわいい女の子アバターになっているんだ!(の)」」




「へ?」


 その瞬間、俺の思考は止まった。

 今回とうとう明かされた友人達の名前と、なぜか発生した主人公の女性化。

 もちろん理由があるのですが、それについては、しばらくあとで。

 あと、友人達の名前の由来は氷雪系の名前にしたかったからです。えぇ。艦○れが理由じゃないです。……………やってますけど。


 執筆事情なのですが、風邪をひきました。

 詳しい事情などは、昼以降に活動報告に記入します。が、体調が戻らない場合、明日は投稿できないかもしれません。

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