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番外編・1

 番外編inスノー視点

 こんにちは。スノーです。

 今はお姉ちゃんと別れて、私と兄さんの共通の友人のところへ向かっていたのですが、


「おかしいなぁ?この辺で待っているはずなんだけどなぁ」

「コールしてみる?」

「あぁそうだな。俺が連絡してみるから少し待ってろ」


 そういうと兄さんは、道の端によけつつコールをしはじめた。

 そうしてしばらく待っていると、向こうの方から、


「おっす!ブリザード、こっちだこっち!」


の声が。


「よぅカイ。なんか久々だな」

「それは、おまえが最近これのβやっていて、ほとんど来なかったからじゃないか」

「そうだけどな」

「んで、そっちの女の子がスノーか」

「こんにちは、カイさん」


 この人はカイさん。少し遠めだが、近所に住んでいる兄さんの友人で、兄さんよりゲームをする人だ。


「おう。……ふむ。以前他のゲームで話したときに、見た目は普通って言っていたが、やっぱり可愛いじゃないか」

「ど、どうも」

「おいこら。人の妹をナンパしてんじゃないぞ」

「まぁまぁ落ち着けって。あっちに屋台が並んでいるところがあって、そこにアイルもいるぞ」

「そうか。じゃあそっちに向かうか」


 アイルさんも私達の友人で、ギャップがすごい人だ。

 どうすごいかというと、


「あらあら。スノーちゃんこんにちは。いえ、こんばんは。かしら?ブリザードもこんばんは」


 かわいらしいお姉さん口調で、見た目もお嬢様っぽい感じ。だけど……


「あぁ。……アイル、おまえやっぱりあの武器を目指すのか?」

「えぇ、もちろん♪それが私の生きざまよ」


 そういうと、片手で取り扱うのが難しそうな大剣をなでた。

 ……そう、アイルさんはお嬢様みたいなのに大剣を使う前衛ファイターなのだ。

 なんでかというと、アイルさんは猫が大好きらしいのだが、家では飼えないそうだ。これだけだと、なにがなんだかわからないが、あるとき、昔友人に、『猫と一緒に遊べるゲームだよ』と勧められて始めたゲームがあったそうだ。

 普通、アイルさんに勧めるような猫の出るゲームといえば、ペットを育てるゲームとか、猫のゆるい冒険ゲームとかだと思うんだけど、その時勧められたのは、


『モンスターをハントする某狩りゲー』


だったのだ。

 これがわかる人なら、彼女がなぜ大剣を使っているのか?と彼女のPLNの理由もわかるだろう。

 わからないならやってみるのが一番だ。

 とにかく、それを始めたおかげで、彼女は大剣にはまったらしい。


「スノーちゃんも屋台の品食べる?携帯食料とかと違っておいしいよ?」

「うん!食べる!」

「スノー。このあとの予定とか話すんだから簡単な物にしろよ?」

「私は基本的に兄さんと行動するから兄さんに任せる」

「いいのか?それだったら好きなの食べてていいぞ」

「それでブリザードはどこに行ってたんだ?西が強いらしいからやっぱり西か?」

「いや、今日は妹ともう1人知り合い連れていたから、北側で練習につきあう感じだったな」


 兄さんがそんなことを話しているのを、私は屋台で買った焼き鳥を食べながら聴いている。


 そういえば、ちゃんと話していなかったので、少し私の話をしよう。

 私の名前は石上初雪いしがみはつゆき。兄さんである、石上吹雪いしがみふぶきの妹だ。年齢は秘密だが、現在高校に通う高校生だ。

 趣味は兄さんの影響で始めたゲーム。兄さんがいろいろやるので、私もいろいろなゲームに手を出しているが、ときに好きなのがファンタジー要素たくさんの魔法ありのゲームだ。

 最初は、ファンタジー特有のかわいらしい生き物に引かれて始めたのだけど、他の人が魔法で敵を倒しているのを見て、


『私も魔法少女みたいに、すごい技使ってみたい!』


と、魔法系のキャラを使ってみたら、結構おもしろくて、いつの間にかハマっていた。ハマった一番の理由は、大規模魔法で敵を一掃した時に感じた、『爽快感』だと思う。

 兄さんがたいていのゲームで盾職をしているため、私も安心して魔法職を選ぶことができたのも大きいと思う。

 私が魔法職を選ぶようになって、しばらくすると、兄さんからのゲームのお誘いが格段に増えた。

 盾と魔法の相性がいいために、2人で様々なゲームをやりまくったのだ。

 そのうち私は、名前に雪が入っていたり、見た目がきれいという理由で氷に関する魔法を使うようになったことで、ついたあだ名が『氷精』だ。

 なんでも、妖精のように素早く動くうえに、氷を使った魔法が強いということらしい。

 そして、兄さんも似た理由で氷属性を使うから、ついたあだ名が『氷戦車』。

 二人合わせて『氷精戦車』だそうだ。


「それにしても、あだ名である氷精戦車がこんなに似合っているとは、思ってもいなかったよ」

「そう?スノーちゃんは昔から妖精みたいに可愛かったけど?」

「……アイルさん。見た目わからないのになんでわかるの?」

「なんとなく、言葉や動きのあちこちに可愛らしさが見えていたのよ」


 んー?よくわからないが、なんとなくでわかるアイルさんがすごい。

 書いていたら予想外に長くなってきたので、ここでカット。

 あと1話でスノー視点は終わらせたい!というか、早く掲示板ネタを書けるようにならなくては。

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