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実験してみたらおもしろいことを発見できた。これはもしかすると、
「《調合》だけじゃなく、他のスキルでも出来るのか?」
とはいえ、《錬金》は正直どうしようもないが。
だが、《裁縫》や《料理》ならいろいろ出来そうだ。
と、いうわけで、まずは料理!手製で作ればおいしくできるかもしれない!
……おいしくといえば、ポーションってどんな味なんだ?
試しに配布分を飲んでみることにする。
「……味がない」
まるであのマドレーヌのように、味はないけど何かがのどを流れていくという違和感。水ですら味があるというのに。
ついでに、と最初に製作した初心者ポーション(評価3のやつ)を飲んでみる。
「……ぅっ!?苦いうえに渋い」
結構まずかった。これを体力減るたびに飲むのは控えたいな。
あとは今手作りしたポーションなのだが、これは評価6と高性能だから残しておきたい。というか借金返済の為にも売りたい。
仕方ないのでもう1回作ることにする。
ゴーリゴーリ。
すると、
初心者ポーション:評価5
初心者向けのポーション。体力の2割を回復する。最大回復量は50まで。
製作者:ユクロス
うーん。まだ微妙に高評価だなぁ。もう一度。
ゴーリゴーリカーンゴーリゴーリ……
そんなことをしていた結果、
初心者ポーション:評価5×4
初心者ポーション:評価6×2
となりました。
手製だとそれなりの評価になるのかな?というか残りの薬草が6つしかない。このままだと下級もそんなに作れなくなるな。
しかたないので評価5のやつを飲んでみる。
「苦……いけどそこまででもないか」
というか苦めなお茶っぽい。これならそれなりに飲めそうだ。
不意に思いついた実験からおもしろい結果が得られたし、これは料理も期待できるかな?
というわけで料理である。が、
「ウサギ肉って現実で食べたことないよ」
そうなのだ。ウサギ肉なんてものは、そうそうスーパーになど並ばない。つまり食べたことがない。味がわからない。どう料理していいかわからない。という事態である。
「さっきのステーキも正直よくわからなかったからなぁ」
残り4つしかないので、いろいろ試すのは難しい。味がわかればよかったのだが、正直、肉の味しかしなかったし、すごく筋っぽくてうまく食べれなかった。……筋っぽい?
「そっか。筋っぽいなら筋切りしてみよう」
というわけで道具セットから出すのは包丁。出番ないかと思ってましたが、出番ですよ包丁さん。
肉を軟らかくするなら、筋を切って叩いたり、お酒につけたり、ショウガなどに漬けたりといくつかあるが、今回はお酒もショウガもないので、切って叩くことあるのみ。
さあ始めるとしよう。
まずはウサギ肉の筋をカット、カット、カット、カットォッ!!……ふぅ、落ち着け。カットは片面だけで大丈夫です。
次にウサギ肉をたたくのだが、右手で叩くか左手で叩くか。
利き手である右手?NO!NO!NO!NO!NO!
じゃあ左手?NO!NO!NO!NO!NO!
ここはもちろん、
包丁です。YES!YES!YES!YES!YES!
とういわけでネタを挟みつつ、包丁の背を使って、
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ」
ふぅ、下ごしらえ完了。
周りから、
「もしかしてオラオラですかーッ!?」
「「「YES!YES!YES!YES!YES!“OH MYGOD”」」」
「おまえら……」
「作業小屋で一体何にオラオラが発動するんだよ!」
とツッコミがあったが気にしない。
で、下ごしらえした結果、結構軟らかくなった気がする。まだ食べてないから気がするだけである。
柔らかくなった気がするので、次に塩と胡椒をかけ、ついでにハーブも一緒に馴染ませる。
それができたらフライパンを火にかけ、油を敷き、全体に火が通ったところで肉を投入。このとき、筋切りした方を先に焼きます。
ある程度火が通ったらもう片面も焼き、綺麗に焼き目がついたら完成。
皿によそって、上手に焼けましたー!
ウサギ肉のペッパーステーキ(ハーブ風味):評価6
丁寧に下処理したウサギの肉を、コショウをまぶしてフライパンで焼いたステーキ。下処理されているため柔らかく、香り付けにハーブが使われており、肉の臭みが減っている。
スタミナ+100
おおお!いい感じじゃないかな?
そのまま実食!
「……うまい、美味いじゃないか!」
意外にいけるぞウサギ肉!現実でどうなのかは知らないが。
ごちそうさまでした。
え?味についての詳しい説明がない?
それはさくsy(ry……あれだ、ググってくれ。
おいしくできたが、今日のところは全部このステーキにするしかないだろう。
なぜなら……食材が肉と調味料とアプルの実しかないからだ!
リンゴっぽいこの実は肉と合わなそうだし、だからといって今から野菜などを追加購入するのも面倒くさいのだ。
……というかリンゴ?1つ食べてみる。
シャクシャク。うん、味が薄いけどリンゴっぽい。味が薄いのは料理してないからかな?でもリンゴを使った料理なんてなぁ。道具がないからジュースとかも難しいし、バターがないからパイもできそうにない。……ジャムにでもするか?
そんなことを考えつつ、
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラーッ」
「「「またもやオラオラですかーッ!?」」」
俺は残り3つの肉を叩いていた。




