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服を着て作った装備付けてっと。
さて、一通り試したから、これから実験タイムにするとしよう。
なにをするのかって?
それはもちろんレシピに載ってないものを作るのだ。
まずは、《錬金》でビンと皿を作りつつ違うものも作る。
《調合》や《料理》するにも、入れ物がないとだからな。
というわけでビンから作成開始。
『カーン』
はい完成しました。
まるでテレビショッピングのような速さ。
あと、途中で《錬金1》が《錬金2》になりました。
理由はわからん。
製作したのは、
ビン×3
皿×3
と中途半端になっております。
というのも、使いかけのガラス砂の袋に入っていた砂でビンと皿を交互に作った結果、これしか作れなかったのだ。
つまり、砂一袋で、ビン4個、皿3枚作れるということだ。
あとわかったのは、ビンを作る2のカップ2杯分で4のカップが埋まったことだ。
つまり、カップの数字は1のカップ何杯分かを示しているのだと思う。
そう考えると、ガラス砂の袋は、1袋で1のカップ20杯分あるのだろう。
そして残った袋は3袋。 どうやって使おうか。
まずは1のカップ分入れてみる。 それにMP1入れて《錬金》。
固まったガラス
溶けたあと、火力不足で固まったガラス。 特に使い道はない。 鍋に入れてもう一度溶かすことが出来る。
ありゃ? スカったか。
もう一度溶かせるみたいだし、そのまま鍋に入れて今度はMPを2入れてみる。 《錬金》。
ガラス玉:評価2
形の崩れたガラスの玉。 このままだと特に使い道はない。
少し形の悪いガラス玉が出来た。 とはいえ使い道もなさそうだし、どうしようか? これってもう一回溶かせるのか?ヘルプとかないのかな。
わからないまま、もう一度鍋に入れ、今度はMPを3入れて《錬金》してみた。 すると、結構ヤバいのが出来た。
ガラスの棘:評価1
ガラス製の棘。 ガラスなので堅いものにぶつかると砕ける。 モンスターの肉に刺さった後骨で砕け、耐久がなくなるまでダメージを与え続ける。 耐久がなくなると消失します。 使用する例として、『木の矢』と一緒に《細工》し、『ガラスの矢』にするなどがある。
耐久:5
やばいけど、短剣使いの俺には使い道がない。
と思ったが、待てよ。
これと似た性能の『ガラスの投げナイフ』とかが出来たら、まだ未取得状態だけど【投擲】にあってるんじゃないのか?使い捨てだろうけど。
そんなことを期待しつつ3のカップ分でやってみようとしたら、
『MPがないので炉が使えません』
……え?
嘘!?と思いながらメニューで確認すると、
ユクロス
HP:103
MP:0
の文字が。
えぇ!ここに入ったころには70くらいまで回復していたのに。
あ、MPとHPは自然回復します。フィールドだと10分で1、街の中なら5分で1回復します。 だいぶ少ないですが、回復するだけいいものです。
というか、なんでなくなっているの!? 炉に入れたMPは全部で……えーっと、
ビン1つでMP5、4つでMP20。
皿1枚でMP10、3枚でMP30。
実験でMPを1・2・3と消費したからMP6。
つまり、合わせて消費MP56のはず。自然回復しなくても14はあるはず……って、あ。
「さっきから使っている《錬金》とかって、MP消費するスキルなのか」
今更その事実に気付くという愚かしさ。
「それがわかったとして、これからどうするかなんだよね」
とりあえず、道具をしまいつつ考える。 というか、出した道具、全部出しっぱなしである。
錬金と裁縫のセットを片付け、調合道具に取りかかろうとしたとき、不意に思いついたことがある。
「ビンに収納というだけで入るのに、なんで漏斗があるんだ?」
これ無意味なんじゃ。と思うと、他にも気になることがある。
なぜすり鉢で、なぜすりこぎで混ぜる必要があるのか。である。
レシピ通りの作り方ならすり鉢でなく鍋でもいいし、混ぜる必要があるのかもわからない。
そんなことを考えていると、やってみたくなったことがある。
というわけで、すり鉢に手を伸ばした。
用意するのは初心者ポーションの材料である薬草一つと水1杯。
まずはすり鉢に薬草を入れ、この時点ですりつぶす。
ペースト状になったら、水を入れつつさらに混ぜ合わせる。
なにをしているのかといえば、自分の中の「ポーションって、こんな風に作るんじゃないか?」を実行しているのである。
綺麗な液体状になったところで、漏斗を使ってビンに移していく。
その結果出来たものがこちら。
初心者ポーション:評価6
初心者向けのポーション。 体力の2割を回復する。 最大回復量は60まで。
製作者:ユクロス
「おおお、評価が段違いだ」
ついでに性能も段違いだ。
これはもしかすると、
「スキルとは、過程を単純化させるものだったんだよ!」
???「な、なんだってー」
ユクロス
《錬金1》→《錬金2》




