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Link.15(修正あり3/30)

「ま、まぁ、ラスアタしたんだし、ドロップ確認してみたらどうだ? おまえ《皮加工》あるって言っていたし、ウサギの皮があればスキルの練習になるはずだぜ」


 そうだな。 戦闘だけがこのゲームの楽しさじゃないからな。

 そう思い、確認してみると、


所持金:473L


 最初の1羽と今の2羽で3L、問題ないな。アイテムはっと、


ウサギの肉


 あー


「肉だった」

「うーん、まぁ、料理に使ってみたらどうだ?」

「最初のあれを食べた後に料理か……。心配だ」

「まぁ、落ち着け」

「私は草玉だった」

「なにそれ」

「あー。 外れだったか」

「どういうことだ?」


 そもそも草玉って何だ?


「βでやっていてわかったことなんだが、モンスターのドロップは約3種類。 ウサギは肉と皮と草玉なんだが、皮は装備として需要があるけど、βでは料理が出来なかったから肉はNPCに売却。 草玉はポーションに使えるか試したやつがいたが、よくわからない何かにしかならなかったそうだ。 しかもNPCも利用しないのか、買い取りもほとんど安値でしかない。 さらには1つにつきアイテムボックスの1枠を使うからその場で捨てるやつもいたくらいだ」

「そうなのか」

「じゃあこれ捨てちゃう?」

「それでもいいかもな」

「……一応俺は【錬金師】あるから、ドロップしたら試してみようかな」

「じゃあお姉ちゃんにあげる」

「え、いいの?」

「どうせ使わないからね」

「じゃあ、ありがたく。 あ、代わりに肉いる?」

「料理ないからいらないかな」

「売却していいから」

「……それなら」


 そういったわけでアイテムトレードをしようとしてメニューを開く。 そのときふと、今の戦闘でジョブは成長したのか確認してみたくなったのだ。

 そんなことを考えつつタッチするとそこには、


未取得ジョブ

【見習い投擲師】10P 【混乱耐性】10P


「なぁブリザード」

「どうした? 今度はアイテムの出し方がわからなくなったとかじゃないだろうな」

「いや、新しいジョブが出てる」

「はぁ!? 早すぎないか!? ……もしかして投擲系か?」

「それもあるけど、あ、【見習い投擲師】ってやつな。 それだけじゃなくて【混乱耐性】が入ってる」

「……おまえ、いろいろあって疲れてるんだよ」

「お姉ちゃん、街にもどる?」

「いやいや、待ってってば! 確かに驚いたりすることは多かったけど、そんな【混乱耐性】がつくようなことなんて……ってあっ!」

「何かあったのか?」

「……ブリザード、おまえもジョブを確認してみてくれないか?」

「はぁ? 俺は混乱するようなことなんて……ってある」

「えっ!? じゃあ私も……あれ、ない」

「やっぱり……」

「おい、どういうことなのかわかったのか?」

「俺とおまえにあってスノーちゃんに無いこと、それは……」

「「そ、それは……」」


「喫茶店でマドレーヌを食べたかどうかなんだよ」

「「……あっ」」


「つまり、あのマドレーヌには混乱するものが入っていたんだ!」

「「な、なんだってー」」


 ツッコみありがとう!


「それであんなものを見たのか」

「あぁ、間違い無い。 【混乱耐性】がつくようなものを食べればあんなものを見たのも分からなくもない」

「ねぇ、兄さん達、なにを見たの」

「「思い出させないでください。 いいね」」

「アッハイ」




「……とにかくだ、せっかくジョブも増えてることだし、ガンガンモンスター倒してジョブとスキルのレベルを上げるぞ!」

「「おぉー!」」




……少女狩猟中。




「ありのまま今起こったことを話すぜ! 3人でウサギ狩りをして、気が付いたら夕方になっていた。 な…何を言っているか話からねーと思うが俺も……」

「……おまえは何を言っているんだ。 普通に狩りしていただけじゃないか」

「そうだよ」


うん。 そうなんだけど……時間がたつのって早いなぁ。


「もう夕方だし、早く街に戻ろうぜ」

「そうですね。 3人で50羽もウサギを狩れたので十分です」


 そう、あのあと戦闘を続けることでウサギの討伐数が50羽になったのだ。 ウサギオンリー。

 時間的には討伐より探すほうに時間がかかって大変だったが。

 ちなみにラストアタックは、


吹雪:18

初雪:22

俺 :10


 この10羽もお情けみたいなものだが。

 しかも短剣の耐久はどちらも20くらいしかない。

 ……はい、あの後も何度か投げました。

 さらには、


ドロップアイテム

ウサギの肉×10


 アイテムが肉オンリーです。 ランダムドロもありませんでした。 《皮加工》は次の機会に。 とほほ。




「そういえば兄さん、夜には違うモンスターでもいるんですか?」

「夜は『ゴブリン』が出なくて、違うモンスターは『ウルフ』がいるな。 ただ、移動しているのかわからんが、出る場所は毎回どこか1つの門の外側なんだ。 かつ強さも変わらないから、北側では強く、西側だと弱く感じるそうだ」

「なるほどなぁ」

「そのかわり、『ウルフ』がいないとモンスターとのエンカウントが増える」

「それ『ウルフ』が狩っているってことなのか?」

「かもな」


 そんな風に話をしつつ街へと歩いていると、《周囲観察》に反応があった。

 あ、そうそう。 いちいち使っていたら《周囲観察1》が《周囲観察3》まで上がった。

 ……《短剣》は上がりませんでした。

 それでも【コソドロ】もレベルが1上がったし、今後も頑張ろう。

 そんなことより周囲を見回してみると……え゛っ!?


「な、なぁ」

「どうした? 変な顔して」

「普通のウサギより大きくて羽根みたいな耳があるのが『ソウゲンハネウサギ』なんだよな?」

「あぁ、そうだけど……ってまさか!?」

「こ、この先にいる」


 そうなのだ、俺達が進む進行方向に『ソウゲンハネウサギ』がいるのだ。

【コソドロ1】→【コソドロ2】


《周囲観察1》→《周囲観察3》




 次回、ボスクラス登場!


コマンド

→戦う 逃げる


 あなたならどうしますか?

 ちなみに回答結果は今後に関わりません。

 もうある程度書いてあるので、変更したら、作者の体力が危ないです。やっと調子よくなってきたのにぶり返しは勘弁です。

 ちなみにこれが投稿される頃作者は、テンションあげるためにガン○ラ買いに行ってます。

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