36話:エピローグ
あれから、四日、天にあった世界は、こちらと重なった。太平洋のど真ん中に大陸ができ、その他にも、様々な箇所に島や浮遊した大陸などが現れ、世界はてんてこ舞いとなった。しかし、それも時間の経過を待つのみだろう。数百年もすれば、世界は案外簡単に分かち合っているかもしれない。
「でも、あの広大な土地を攻めに着たりしない?」
シルフィリアの考えはもっともだ。しかし、それは、まだ、不可能だろう。今、魔法で結界を結んでいる。爆弾なんかも効きはしない。
「まあ、王や皇帝たちで話し合って、どう統合していくかを考えるべきだな」
そう言って、新たに現れた土地に対するニュースを見る。大々的に取り上げられたそのニュースでは、もう既に、各国首脳が新しい土地の友好的な国王と会談をしている。
「あの会議場の真ん中のって通訳石だろ?」
「うん!我が家の宝石がこういうところで役立つので~す!」
「ですぅ~!」
アルカディアとフェルアが答える。
『それで、この会議に参加するということは、和平の心があるということですか?』
『ええ、我々は、元よりそのつもりです』
『そうですか、よかったです。ですが、普通なら、そうはならないでしょう。何故、こうも簡単に和平を?』
聞かなくてもいいことを聞くどこかの国の首脳。
『ええ、それは簡単です。我々は、ある一人の青年に世界を救われました。その青年の出身世界であるこの世界と和平を望まないほうがおかしいではありませんか』
『一人の青年?』
『ええ、勇者、紫藤藍騎様です』
『紫藤、藍騎。日本人ですか?』
『国は知りませんが、この世界の人間です。我々は、かの勇者を我々と貴方々の架け橋として讃えたいと思います』
藍騎の声の届かぬ場所で藍騎についての会話が行われている。藍騎は、恥ずかしくなりテレビを消した。
藍騎は、現在、シルフィリア・イリス・シンシア、セイリス・エデン・フェルキス、リンテス・バルド・デルタミア、アルカディア・ヘル・ディスタディア、ロゼリア・バル・シェリクス、マリネス・エデン・フェルキス、ミーサ・ジン・シェイド、フェルア・イーグ・プリズンの外交的重要者とともに暮らしている。異世界の主な国々では、一夫多妻が認められている。もし、これから、その制度が現存の国々に伝わったら、藍騎は、この八人と末永く幸せに暮らすのかもしれない。いや、八人でなく、十人かもしれないが……
―四宝姫伝―完




