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クロ経済学 奥野正寛という大学中級の標準テキストがある。
これを読み出したのだが、非常に昨日の例と似ていたので、書いておく。
まず日本では米を基本的に輸入規制にして外米を抑えている。このため米の価格が高く。
消費者余剰(利益)が低く、(以下日本の)生産者余剰が高い。これが米が自由化になると。
消費者余剰が高まり、生産者余剰は下がる。でも総計すると余剰は増える。
昨日の話を聞いたら身震いするだろう。これは東大の講義の教科書なのだが、まず。消費者余剰があがるとしてそのままずっと米の安定供給が続くのか? 非倫理的悪魔的な穀物メジャーによって安定供給が崩れ飢餓に遭うかも知れない。
また生産者の失業はどうなるのか? ここが生産者と消費者の余剰をごっちゃにして総計してしまうことで問題が隠されてしまう。
これが東大の官僚なりエリート層が読むのだから怖い話だ。