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瑞希の寝起き改善の為、相談に行くことが決まる第104話

「ちょっと食い過ぎたかも……」

食堂を出てすぐの出入り口付近でお腹を摩りながら満腹感を主張する大輔。

「だから言ったのに……」

食券を購入した時点で注意をしていた瑞希は呆れ気味である。

「少し食いすぎたってだけでまだ入るぞ。腹9分目って所だ」

瑞希の発言に触発されたのかは不明だが、まだ食べられる事をアピールする。

単に瑞希の発言を肯定すると負けた気分になるから意地になっているだけなのかもしれない。

「午後はどうするんですか?解散ですか?」

そんな大輔の戯言を無視し、瑞希はミクに午後の予定を聞く。

「町の案内を予定していたのだが、食事処を紹介している間に主要な場所は回った気もするな。後はお前たちも知っての通り、寄宿舎の地区と倉庫地区、オウキーニ達が住んでいる辺りが住宅街だな。住宅街にせよ、寄宿舎にせよ、託児施設にせよ、倉庫にせよ、商会を中心に区分けされ、ある程度まとまった位置に配置してあるから迷う事も少ないだろう。後は各所に食事処が点在していて、町の外周に沿って畑や飼育施設、大型の研究施設などがある感じだな。あまり大きくない町だから迷う事も無いとは思うが、迷った時は商会の建物を目指せば町の中央に出る。商会が一番高い建物だから町の外からでも目視が可能だ」

瑞希と大輔もミクの説明を聞き、納得する。

町のすべてを回った訳ではないが、ヴァンの館へと続く道の方角にオウキーニ達の住む住宅街、商会を中心としてその反対側に寄宿舎、寄宿舎から商会を見て右手に倉庫、左手に医療施設や託児所、公園などの施設。一部例外はあるが、午前中に町を歩いたおかげもあり、凡そではあるものの町全体イメージは簡単に把握出来た。

大半が居住地(寄宿舎含む)であり、瑞希と大輔が使用しそうな施設も少ないので覚える場所が少なかったのも覚えやすさに拍車をかけていた。

「じゃあ、解散か?」

「それでも良いが、瑞希の寝起きの悪さについてファーシャに相談してみぬか?」

「そう言えばそんな事言ってたな。良い機会だし行ってみようぜ」

「信用無いなー。一人でも起きられるって……たぶん」

「そう言うとこだぞ。今まで起きられなかったのにその自信は何処から来るんだ?それに保険で最後に『たぶん』とか付けてる時点で信用ある訳ないだろ。今までの言動の積み重ねだ。大人しく相談せい」

頑なに一人で起床出来ると主張する瑞希。

そんな瑞希を正論で説き伏せる大輔。

瑞希も何も言い返す事が出来ず、渋々ながらファーシャに相談する事を承諾。

一行はファーシャの下へと向かうのであった────。


108話まで1日1話連日投稿予定(更新は20時設定済)

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