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GWなので貴音はまだまだ遊びたいのです(貴音side)

(再び貴音視点に戻るのです)



「ごちそうさまでしたー!」



 貴音はレストランでおいしいハンバーグを食べたのです。でもおねえちゃんやママさんが食べていたカレーもおいしかったのです! なので……


「次はハンバーグとカレー、両方食べるのです!」

「食費と貴音ちゃんのお腹……両方パンクすっぞ」


 おねえちゃんとママさんは「あきれた」と言っているのです。意味がよくわからないのです。



 ※※※※※※※



「よっしゃ、じゃあデザートにソフトクリーム食べるぞー」

「おー! なのです」


 レストランを出るとすぐ、ママさんがソフトクリーム食べに行こうと言い出したのです。貴音たちは今日、ソフトクリームを食べるのは()()()なのです!

 ……さっき食べたのは「アイスクリーム」なのです。ソフトクリームではないのです! 誰が何と言おうと違うのです!!


 貴音たちはママさんの案内でレストランから坂道を下りていったのです。するとおねえちゃんが、


「あれ……この道でいいの?」


 と、不安になるようなことを言ってきたのです。


「えっ、違うのですか?」

「うん、確かあの店ってここからずっと上にあったような……」


 と、ママさんが


「あぁ、あそこじゃないわよ」

「えっ?」

「あそこは超有名店で母さんも昔は好きだったんだけど、最近何か練乳っぽい味に変わっちゃってさぁ……ほら私ってミルク味好きじゃん」

「いや知らねーし」

「だからね、ミルク感が強いソフトクリーム探してたらここを見つけたの」


 と、ママさんはおねえちゃんを連れて一軒のお店に入っていったのです。クララはお店の中に入れないので、貴音はクララを連れて待っていたのです。

 しばらくすると二人は手にソフトクリームを持って戻ってきたのです。貴音たちは近くのベンチに座って食べることにしたのです。


「ふっ、ふわわっ! おいしいのですぅううううっ!」

「ホントだ、ミルク感すげぇ」

「でしょお? ま、好みはそれぞれだけど母さんはここのソフトクリームが一番だと思ってるのよ! それでね、ここでソフト食べて隣のお豆腐屋さんで豆腐買って帰るのが定番コースなの」

「おい専業主婦……オマエはいつこんな所へ遊びに来てんだよ!?」


 ……貴音もおねえちゃんと全く同じことを考えていたのです。



 ※※※※※※※



 貴音たちは車に戻ると、再び坂道を上ったのです。そして坂の途中にある一軒のお店に立ち寄ったのです。


「ここは……ワンちゃんのお店なのですか?」


 ワンちゃんのグッズを売っていたのです。貴音たちもお土産を買ったので、きっとママさんはクララにもお土産を買ってあげるのです。


「あーそれもいいけど……ちょっと違うんだなー」


 と言うとママさんは、店員さんにクララを手渡したのです。


「えっママさん! 何するのですか!?」

「あぁ、クララちゃんを二時間ほど預けたんだよ」

「預け……なぜなのですか?」

「今から行くところ……ワンちゃん入れないからさぁ」

「えっ、どこに行くのです?」


「温泉! アンタたち、出かけるとき着替え用意してって言ったよね?」


 貴音は下着の着替えを用意してきたのです。やっと理由がわかったのです。


「クララ、貴音は今からおねえちゃんたちとハダカで()()()()()()をするのです」

「貴音ちゃん、それを言うなら裸の()()()()()な……誤解生むからやめて」



 ※※※※※※※



 高速道路みたいな広い道を通って温泉にやって来たのです。途中大きな橋があってとっても眺めがよかったのです。


「貴音ちゃん、温泉って他のお客さんも入るけど……大丈夫?」

「大丈夫なのです」


 おねえちゃんが心配して声をかけてきたのです。でも大丈夫なのです!


 貴音は自分の体、特におっぱいに自信がなかったので以前は他の人とお風呂に入るのがイヤだったのです。

 でもおねえちゃんと初めて一緒に入ったとき、おねえちゃんは貴音の体を子ども扱いしないで女性として見てくれたのです。なので貴音は自信をつけたのです!


「おねえちゃんが貴音を『女』にしてくれたのです!」

「だからその誤解されやすい発言、どーにかできねぇかなぁ……」


 貴音たちはお風呂に入ったのです。正面に大きな窓があって外の景色がよく見えるのです。家のお風呂と違って開放的で楽しそうなのです。

 シャワーで身体を流してからおねえちゃんと温泉に入っていると、ママさんが声をかけてきたのです。


「あれ? アンタたち……露天風呂入らないの?」


 と言うとママさんはガラス戸を開けて外に出たのです。


「えっ?」


 貴音とおねえちゃんはママさんの後について行ったのです。すると


「ほわわぁ~♥」

「うわっ、すげー」


 外にも大きなお風呂があったのです。開放的なのはこっちのお風呂なのです。屋根がないから明るくて、風が気持ちよいのです。


「うわぁっ! 楽しいのですぅううううっ!」

「貴音ちゃーん、泳いじゃダメよー!」

「やっ、野外の露()風呂って気持ちいいのです」

「露()風呂な……オマエわざと間違えてねーか?」


 貴音は温泉が大好きになったのです! それと今日初めてママさんのハダカも見てしまったのです♥

 ママさんのおっぱいもおねえちゃんと同じくらい大きかったのです! でもおっぱいの先っちょがおねえちゃんと比べて下を向…………これ以上話すと怒られそうなのでやめておくのです。



 ※※※※※※※



「あぁー、楽しかったのです! クララ、お待たせなのです」

「ワンッ」


 ワンちゃんのお店に戻ってクララを受け取り、あとは帰るだけなのです。


 ――気分は天国なのです♥


 今日は楽しかったのです! でも貴音は遊び疲れて眠くなってきたのです。貴音はクララと一緒に車の中で寝ようとしたのです。


 ……そんなとき、事件が起きたのです!


「あー、ひとっ風呂浴びたらやっぱ飲みてー! もう我慢できん」


 突然ママさんがそう言うと、車の後ろにあるクーラーボックスのふたを開けたのです。そして中から……レストランで買ったビールを取り出したのです!


「いづみ! アンタ免許取ったんだよな? 今日持ってきたか!?」

「えっ、持ってきたけど……まさか!」


「じゃ、母さんはビール飲むから……いづみ、運転ヨロシクッ♥」


「えぇっ、ちょっと待って! 私、まだこの車運転したことないんだけど……しかも結構長距離だし……」

「大丈夫! ちゃんとカーナビ設定してあるし……」


 おねえちゃんは最近、運転免許を取ったのです。でも……


「あっでも初心者マーク……あるのかよ! ってかもう貼りつけてんじゃん! それにビールってビンだよな? 栓抜き……持ってるのかよ! あー飲みやがったコイツ! もっ、もうどうなっても知らねーぞ!」


 初めてこの車を運転するおねえちゃんは、体がガタガタ震えていたのです。



 ――じ……地獄なのです!



 結局、貴音は家に帰るまで一睡もできなかったのです。


貴音なのです。次回は貴音とおねえちゃんの「ネタバレ漫才」なのです。

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