私は妹の友だちと友だちになりたい!(いづみside)後編
「じゃあ巨乳がどんだけ大変か教えてあげるよ」
おっぱいを大きくしたいと主張して聞く耳を持たない双子の「天ちゃん」と「空ちゃん」……私は彼女たちに巨乳の大変さをわからせてやろうと考えた。
私は妹の部屋を出ると、自分の部屋からブラジャーを持ち出した。次にキッチンへ向かい、カウンターに置かれたフルーツの中からグレープフルーツを二個拝借した。贈答用だからか、スーパーで見かける物に比べてかなり大きい。
それにしても……
最近の中学生ってそんなに巨乳になりたいのか? 私が中学一年のときっておっぱい大きい子はむしろ恥ずかしくてコソコソ着替えてたぞ。
みんなピュアな乙女だったなぁ……でも女子高に入った頃にはどいつもこいつも下品極まりない「おっさん」になってたが……。
私は再び妹の部屋に入ると双子の姉・天ちゃんに
「天ちゃん、これ、私のブラだけど着けてみて」
ブラを渡すと天ちゃんの表情がぱぁっと明るくなり
「大人のブラジャーだ! わぁ、セクシー♥」
めっちゃ喜んでいた。いや、今注目するのはそこじゃない!
「はい! じゃあ着けてみますね」
天ちゃんはそう言うと……何と自分のブラを外したのだ。
「あぁっ! 試しに着けるんだから外さなくていいのよ!」
(本音)天ちゃん! あなたは別の意味でも「天使」よ……ありがとう♥
私は天ちゃんに自分のブラを着けてやった。たぶんアンダーバストは妹と同じくらい……なのでカップもベルトもぶかぶかだ。
「ここにグレープフルーツを入れるね。さっき量ったら一個が五百グラム、つまり二個で一キロあるの! お姉ちゃんのサイズだとこのくらいの重さがあるのよ」
そう言ってカップの中にグレープフルーツを入れてみた……もちろん天ちゃんの未成熟おっぱいが目の前に……ブラ調整するふりして触ってみてぇ~♥
「うわっ重っ! えっ、これがお姉さんの感覚なんですか?」
天ちゃんは予想以上のリアクションをしてくれた。
「でしょ! 大変なのよぉ……じゃ、空ちゃんもしてみる?」
双子の妹・空ちゃんは控えめな子だ。メッチャ興味がありそうだが姉の天ちゃんのようにグイグイこない。すると……
「あっほら! 空もやってみなさい! 早くブラ取って!」
「ひっ!」
天ちゃんが空ちゃんのブラを外しにかかった。
「あぁっ! だからいいのよ外さなくても……」
(本音)天ちゃん、あなたは天使じゃない、「神」よ! 祈りを捧げるわ♥
今日は何てラッキーな日だ! 未成熟なカワイイおっぱいを二つ、いや四つも拝めるなんて……っておい! 何で貴音ちゃんまでブラ外してんだよ!?
気がつくと妹も上半身裸になっていた。おまわりさーん! 私は何もやってませんよー! この子たちが勝手に脱いだんですからねー!
カワイイおっぱいが六つも並んだ……えっこれって「美少女おっぱい百合ハーレム」じゃん! うわーこのまま三人ともベッドに押し倒して一戦交えてー♥
――もう理性が吹っ飛びそうだ……やべぇ、鼻血が出そう。
この後空ちゃんと、なぜか予定になかった妹にも「巨乳体験」をさせてあげた。
「どう、これでわかったでしょ? おっぱいが大きいと肩こりがひどいのよ~」
「えぇっと……肩こりってなんですか?」
「ですか?」
――肩こり知らんのかよ……。
「ま、まぁ……これで巨乳が大変ってことはわかったでしょ?」
「大変ですね! でも……やっぱりおっぱい大きくなりたいです」
ムダな努力だったー! でも「六パイ」拝めたのは収穫だったー♥
まぁ仕方ない。この子たちはこんなに真剣に悩んで、しかもカワイイおっぱいまで見せてくれたんだ……私は胸に直接刺激を与えないでバストアップする方法を彼女たちに教えてあげた。
まぁ睡眠時間を取るとかバランスの良い食事をするとかいうありきたりな内容だが、それでも彼女たちは目を輝かせて聞いてくれた。う~ん、カワイイなぁ♥
しばらく彼女たちとガールズトークで盛り上がった……のだが、
――あれ?
そんな中……妹はなぜかふくれっ面でこっちを睨んでいた。
「あっ、みんな麦茶飲んじゃったんだね! じゃあ他の飲み物持ってくるよ」
私はそう言って部屋を出た……妹の視線が気になるが……。
※※※※※※※
「ふふ~ん♪」
美少女双子(と妹)に囲まれていた私は、キッチンで有頂天になっていた。
――そうだ! あの子たちに極上のコーヒーを淹れてあげよう。
この家は本格的なコーヒーが飲める環境だ。私のようなド素人でも高性能なコーヒーマシンのおかげである程度美味しいコーヒーなら淹れられる。さっそく準備しようと思ったのだが……
――あれ? 豆がない!
普段はその場でコーヒー豆を挽いて飲むのだが、この日はどこを探しても豆が見つからない。仕方ない、あらかじめ挽いてあるコーヒーの粉ならあるのでこれを使おう……これだって結構いいヤツだ。
私はコーヒー粉をマシンにセットしようとした……そのとき!
私の腕を掴む者が……妹だ!
「あれ? 何でここにいるの?」
「貴音がやるのです! おねえちゃんは部屋に来なくていいのです」
「えっ何で? おねえちゃんあの双子ちゃんとお話したいもん」
「ダメなのです! おねえちゃんは会わなくていいのです」
「なんでよー、せっかく仲良くなったのに」
「おねえちゃん、天ちゃん空ちゃんのこといやらしい目で見てたのです」
――ギクッ! バレたか?
「えっ、そっそんなことないよ! お姉ちゃん、フツーに仲良くなりた……」
「ダメなのです! 天ちゃん空ちゃんは貴音のお友だちなのです! おねえちゃんは……貴音だけを見ていればいいのです!」
――あれ? もしかしてこの子……『嫉妬』してる?
「あれぇ? 貴音ちゃん、もしかしてヤキモチ焼いてるのぉ~!?」
すると妹は全身がビクッとなった。
「やっ、ヤキモチなんて焼いていないのです! モチは正月に焼くのです」
明らかに動揺している……カッ、カワイイぃいいいいっ♥
「そっそれにあの二人、コーヒーはカフェオレしか飲まないのです」
「そっか、じゃあカフェオレにしてやるよ」
「そうじゃないのです……もう! それをよこすのです!」
と言うと妹は私からコーヒー粉の入った袋を奪おうとした。私も奪われまいと抵抗し二人で袋の引っ張り合いになってしまった。
しばらくこう着状態が続き、やがて……
〝ベリベリッ!〟
「うわっ!」
袋が破けて粉が散乱……私と妹は粉まみれになってしまった。しかも運悪く……
「あんたたち……何やってるの?」
騒ぎを聞きつけやってきた母・茅乃も粉まみれになってしまったのだ。
――やべぇ!!
茅乃は怒らせるとマジで怖い……詰んだ。
数分後……
「えっ貴音ちゃん、それとお姉さん……どうしたんですか?」
「ですか?」
私と妹は母・茅乃からとんでもない『罰』を与えられた。
どんな『罰』かって? 私の口からは恐ろしくて言えない。
妹から聞いてくれ……。
貴音なのです。ママさんからの「罰」は貴音sideを読めばわかるのです。




