《雑談2》貴音たちもカキ氷食べるのです(8杯目)
「いよいよラスト! 道の駅のカキ氷だー!」
「どちらかといえば道の駅というよりスーパーマーケットのカキ氷なのです」
「前に桔梗信玄餅の工場が有名所って言ってたけど……」
「カキ氷に関してはこっちの方が有名所なのです」
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「着いたよー」
「今日は天気が悪く、気温も低いから空いてると思ってたのですが……」
「相変わらず超混みだねー」
「ここは『道の駅 はくしゅう』なのですが……車が停められないのです! これが鉄道の駅だったら大事故なのです」
「まぁ夏休みとかGWはどの道の駅もこんなもんだよね」
「しかもここは道の駅、スーパー、カキ氷屋さん目的の人がそれぞれ1ヶ所に集まるから、駐車場がとんでもないことになるのです!」
「そうそう、ここって道の駅の隣にスーパーがあるんだよね」
「以前は『食鮮館エブリ』というスーパーがあったのです。現在はゆるキャン△でもおなじみ『セルバ(ゼブラ)』の白州エブリ店になっているのです」
「エブリという名前は残っているんだ……」
「というわけで、このお店は『天然氷のかき氷 はくしゅう道の駅店』なのです」
「結局、道の駅の名前使うんだな」
「知名度的に仕方ないのです。このお店は北杜市で天然氷を作っている『八義』という会社の直営店なのです」
「これは『やつよし』って読むんだね、『はちぎ』じゃないよ!」
「ちなみに公式SNSには『蔵元八義直営 天然氷のかき氷 はくしゅう道の駅スーパーエブリ前』とも書いてあるのです」
「……長げぇよ!」
「ではさっそくカキ氷を食べるのです」
「貴音ちゃんは何にするの?」
「もちろん! monoで紹介された『アボカドクリームチーズ味』なのです! ええっと……メニューが多すぎてどこにあるのか……ほっ、ほえぇっ!?」
「……売り切れたみたいだね」
「コールドアウトなのですぅううううっ!」
「ソールドアウトな! 確かに冷たい物だからコールドって言いたくなるけど」
「世間の風は冷たいのです」
「誰が上手いことを言えと……」
「メニューが書かれた黒板には『去年久々に復活したら予想だにしない大人気でした(笑)』とあるのです」
「それってさぁ……もしかして」
「たぶんアニメの影響なのです」
「ちなみに正式名称は『アボカドマスカルポーネのかき氷』だったんだ……」
「ふぇっ、残念なのですぅううううっ! でもこのまま引き下がるワケにはいかないので他のカキ氷を食べるのですぅ」
「何にするの?」
「生メロンが一番人気らしいのですが……今の貴音はイチゴの口なので生イチゴにするのです!」
「えっ、イチゴの口なの? どれどれ、お姉ちゃんにも食べさせて♥」
「何を考えているのですか!? おねえちゃんはマグロ味でも食べるのです」
「そんなのねーから! じゃ、私は人気のティラミスにするか」
「貴音はピスタチオも興味あるのです! おねえちゃん……」
「えっ頼まれても私はティラミスから変えないよ」
「ふにゃぁ~」
「こらこら解けるな!」
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「すぐ解ける……とのことなので早く出来上がった順に食べ始めるのです」
「まずは私のティラミスが出来たみたいだね!? じゃ、お先にー」
「あ~ズルいのですおねえちゃん! 貴音の分もちゃんと残しておくのです」
「何でだよ! どうせ貴音ちゃんの分は渡さないんでしょ!?」
「もちろんなのです! おねえちゃんのものは貴音の……」
「ジャイアニズムやめぃ!」
「貴音の生イチゴも出来たのです! 早く食べないと解けちゃうので、ここから無言でお送りするのです」
「いや少しくらいしゃべれや!」
「生イチゴは1,000円、ティラミスは900円なのです! メニューは10種類以上あるのですが、だいたい700円から1,000円なのです」
「あと、練乳は無料なんだよね」
「そうなのです! しかも基本の練乳、八ヶ岳ヨーグルトの練乳、マスカルポーネチーズの練乳の3種類から選べるのです!」
「ティラミスはマスカルポーネチーズ練乳の一択だけどね」
「貴音もマダガスカルポーネ練乳にしたのです……ぱくっ」
「マスカルポーネな……2回目で間違えたのは明らかに狙ったボケだな」
「美味しいのですぅううううっ!」
「うーん、やっぱ天然氷はいいよねぇ」
「この、胃へ入る前に消えてしまう感覚がいいのです!」
「ちょっともったいない気もするが……」
「その贅沢な感覚がいいのです」
「そっかなぁ……あ、このティラミスめっちゃうめぇ! ココアと氷って意外と合うんだなぁ」
「そうなのですか? じゃあひと口……ぱくっ」
「あっコラッ! 勝手に食うな!」
「おねえちゃん、天然氷を見習うのです!」
「はぁ?」
「喉元過ぎれば冷たさを忘れるのです! 貴音が食べたティラミス氷は喉元過ぎたからもう忘れたのです!」
「そんな謎理論が通じるかぃっ!」
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「美味しかったのです……でもアボカド食べたかったのです」
「実はね、作者は以前食べたことがあるみたいだよ! 美味しかったって……」
「作者の感想なんていらないのです! 貴音が食べたかったのです!」
「それにしても、有名店だから混雑してたよねー」
「それなのですが……実は裏ワザがあるのです!」
「……裏ワザ?」
「公式サイトにあったのですが……実は同じ北杜市にある『おいしい学校』という施設で、八義さんのカキ氷が食べられるそうなのです」
「マジか!?」
「ただしメニューはかなり少ないらしいのです! しかも……」
「道の駅は国道20号線沿い、おいしい学校は国道141号……同じ北杜市内でもかなり離れているね」
「でも並ばずに食べられるそうなのです……しかも室内で」
「それもアリだね! あとさぁ……」
「えっ?」
「実は八義の天然氷自体は、県内にある多くの飲食店で提供されてるんだよね!」
「そ、そういえば……前回の『南ぷすカキ氷やさん』にも八義という名前があったのです!」
「もちろんシロップやトッピングは店によって違うけど、今回紹介しきれなかったお店でも天然氷のカキ氷が食べられるので色々巡ってみてくださーい!」
「それでは帰るのです……あっ!」
「どうしたの貴音ちゃん!?」
「アニメのmono11話で、アイツらまたやらかしたのです!」
「えっ?」
「帰りに韮崎の平和観音に立ち寄ったのですが、そのときアイツらは『にらさき』を『に(ら)さき』と言ったのです!」
「あぁ~『き(よ)さと』と同じアクセントか……」
「山梨県民はあんな発音しないのです! アイツら偽物の地元民なのです!」
「まぁ中の人は実際そうだし……」
「山梨県民として許さないのです! 五緒川津平太先生に言いつけるのです!」
「おい、その名前ここで言っても誰にも伝わらんぞ! でも山梨県民はほとんどの人が知ってると思うが」
カキ氷聖地巡礼は終わりなのです!
お盆休みに聖地巡礼を予定されている方は「ひじかた洋蘭園」さんと「お麩の岡田屋」さんをオススメするのです!
(monoのイラストや「中の人」のサインを展示……アニメに好意的なのです)




