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《雑談2》貴音たちもカキ氷食べるのです(3杯目)

「気を取り直して3杯目なのです」

「前回は食べ損ねたからねぇ~」

「石和温泉駅から東山梨駅まで、貴音は泣きながら電車に乗ったのです」

「……車で移動してるけど」

「そうなのです」



 ※※※※※※※



「3杯目は農園カフェのカキ氷だね」

「山梨市にある『PESCA(ペスカ) SHOP(ショップ)内藤農園』さんなのです! ここは農園カフェとしては結構有名なお店なのです」

「あのさぁ、このエピソードって割り込み投稿じゃん、何で後回しにしたの?」

「実はこのお店、今年(2025年)から飲食は予約制になったのです」

「マジか!?」

「そこでネット予約したらお盆休み終盤になってしまったのですぅううううっ!」


「じゃ、この雑談読んで今から予約しても厳しいね」

「そんなことないのです! 飛び込みで行っても、混雑状況によっては入れる可能性があるのです!」

「じゃ、そうすりゃもっと早く行けたかもね!?」

「でもそれは『運』なのです! 遠路バルバルやって来て……」

「はるばる……な」

「お店に入れなかったリスクを考えると……ちゃんと予約した方がいいのです!」

「カキ氷も予約したの?」

「あくまでも席の確保だけなのです! 料理はその場で注文するのです」



 ※※※※※※※



「と、その前に東山梨駅の隣にある踏切を通過したよ」

「この駅は無人駅なのです! 作者の話では、昔は3両編成の普通列車しか停車しなかったそうなのです」

「そういや踏切で停められたときさぁ、ホームに電車が停まってる間はずっと動けなかったよね」

「駅の隣だから仕方ないのです! こ線橋や地下道はないのでホームの移動はこの踏切を渡るのです」

「以上、車移動では全く役に立たない情報でしたー!」


「で、この先にある広い道を、あの3人は歩いて移動したのです」

「何かここだけ道が広いから違和感あるんだよなぁ」

「ちなみに、この通りに自販機はないのです! 駅まで戻るのです!」

「トイレも……駅まで戻らないとないよー」



 ※※※※※※※



「内藤農園さんに着いたのです」

「道せっまっ! こりゃ歩いて行った方がよかったかも?」

「でも駐車場には大きな車がいっぱい停まっているのです」

「ホントだ! しかも私たち以外、全部県外ナンバー……」

「やっぱ有名店なのです」


「先に注文と会計だって! 何にするー!?」

「そりゃもちろん! カキ氷なのです!」

「この『ジュエリーピーチかき氷』一択だね!」

「あの3人が食べ損ねたカキ氷なのです! これを食べて優越感に浸るのです」

「オマエ性格悪いな……ってか、何だこのジュエリーピーチって?」

「内藤農園さんで作られている桃をジュエリーピーチと呼ぶそうなのです! 商標登録されているそうなのです」

「へぇ……品種名じゃないんだ」

「ちなみに本日の桃は『一宮白桃』なのです」


「せっかくだからさぁ、ピザも食べていかない?」

「じゃ、貴音はジュエリーピーチの冷製パスタを……」

「ごめん! 貴音ちゃん」

「ほえっ!?」

「お姉ちゃん……今日そんなにお金持ってないんだよ! ココってさぁ……カキ氷も1,188円(2025年8月現在)と正直お高めじゃん!?」

「えっ、貴音はそう思わないのです」

「だからさぁ……こっちのピザを買って半分こにしない?」

「じゃあこのゴルゴンゾーラの……」

「それも勘弁して! 確かに桃がたくさんのってメッチャ美味そうなんだけどさ」

「仕方ないのです、こっちのピーチジャムのピザにするのです……ちっ!」

「今、舌打ちしなかったか?」

「気のせいなのです! おねえちゃん、電子マネーは使わないのですか?」

「現金派なんだよぉ~無駄遣いするって茅乃が許可してくれないんだよぉ」



 ※※※※※※※



「結局、カキ氷とジャムのピザにしたのです」

「ごめんねぇ~」

「カキ氷は……すっ、スゴいボリュームなのです!」

「うわっ、カキ氷っつーより桃じゃん! こりゃ値段高くても納得いくわ!」

「ジュエリーピーチを丸ごと1個使っているのです! おねえちゃん、さっきの暴言を謝罪するのです」

「高いとか言ってすみませんでしたー!」


「このピザも美味しいのです」

「ジャムのピザ……正直ナメてかかってたけど、大きく果肉が残っている甘いジャムとチーズの相性がピッタリだ!」

「熱い桃ってどうかと思ったのですが……カキ氷と交互に食べるとちょうどよいバランスなのです!」

「うわー! これだったらちょっと無理してでも桃のピザ食べたかったなぁー」

「今からでも遅くないのです! おねえちゃん! ○○ペイのアプリをダウンロードするのです!」

「うわぁやめろ! 悪魔のささやきすなっ! それバレたら茅乃に殺される!」



 ※※※※※※※



「おねえちゃん……さっきから気になっていたのですが」

「犬連れのお客さん……多いよね?」

「まぁここは店内といってもお外なのです! 屋根テント付きのウッドデッキみたいな建物なのです」

「そういえば……入り口にドッグランあったよね?」

「ワンちゃん用メニューもあったのです……」


「……」


「クララ連れてくればよかったぁああああっ!」

「今ごろお家で貴音たちを恨んでいるのですぅううううっ」


「ま……この時期は暑いから、お出かけする場合は体調管理に気をつけないとね」

「アスファルトの上を歩かせない、水分はこまめに与える……とかなのです」

「犬連れのお客さん、全員カートに乗せてたよね」

「地面に近いところは危険なのでカートは有効なのです」


「まぁでも、クララ(アイツ)は今ごろ家でゴロゴロしてるか……」

「涼しいときにまた来たいのです」



 ※※※※※※※



「あー美味しかった!」

「今度は桃が丸ごと入ったピザを食べるのです」

「そういやさぁ、ここってさすが農園だね!? はねだし桃や訳ありシャインマスカット、それに野菜まで売ってるぞ!」


「……」


「ママさんにお土産買って帰るのです」

「今のうちにゴマすって……小遣い上げてもらおう」

「……そうするのです」

続くのです。

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