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《小休止なのでぱおーん》

「ここでいったん《小休止なのです》」

「えっ、まだ話の途中だけど……」

「今回のお話は長いのです! なので《小休止なのです》もネタがたくさんあるのです! そこで今回は《小休止なのです》を2回に分けてお送りするのです」

「そんな大風呂敷を広げて……この後2~3エピソードで終わっても知らんぞ」

「それは……作者が最も気にしていることなのです」



 ※※※※※※※



「じゃあいつものように新キャラの名前の由来かな?」

「と、言いたいところなのですが……今回は貴音たちがデートした動物園について()()解説するのです」

「えっ、マジで?」


「モデルになった動物園は甲府市にある市立動物園なのです」

「正式名称は……違うよね?」

「正しくは『甲府市遊亀公園附属動物園』というのです」

「ん? つまり公園の中にある動物園ってこと?」

「そうなのです!」

「確か……けっこう昔からある動物園なんだよね?」

「そうなのです、大正8年にできた日本で4番目に古い動物園なのです」

「4番目って……何かビミョーなんだけど」

「そんなことはないのです! それまでにあった動物園は上野動物園、京都市動物園、天王寺動物園と全て大都市なのです! こんな地方都市……しかも山梨みたいなクソ田舎に早々と動物園ができたなんてすごいことなのです」

「貴音ちゃん……何気にディスってない?」


「入園料は大人も中学生以下の子どもも、本文で書いた料金なのです! ちゃんとホームページに書かれてあるのです」

「マジかよ、安っ!」

「それを言ったら上野動物園の入園料600円ってのも安すぎるのです」

「しかも小学生以下は無料……タダでパンダが見られるのかよ!?」

「公営恐るべしなのです」


「それじゃあ今行けば物語と同じような体験ができるってことだよね」

「それは……ムリなのです」

「えっ何で? じゃああれは作者の想像?」

「そうじゃないのです! 実はこの動物園……現在はリニューアル工事中で、お話に出てきた動物園はもう存在しないのです」

「えっマジか?」

「2022年から大規模なリニューアル工事をしているのです! リニューアル後は最近の動物園によくある『行動展示』型の動物園になるらしいのです」

「私たちの話は2018年の設定だから……まだ工事前か」

「そうなのです! 今回のお話は、作者が何度か通っていた当時の記憶を頼りに書いているのです」

「へぇ……リニューアルも期待したいけどさぁ、何かあのレトロな感覚の動物園もよかったけどなぁ」

「あれも田舎っぽい雰囲気でよかったのです」

「田舎言うな! まぁ田舎だけど……でもさぁ、せめて手作りの顔ハメ看板だけはリニューアル後も存続してほしいよなぁ」

「おねえちゃん……あのパネルが気に入ったみたいなのです」



 ※※※※※※※



「次は動物さんについて解説するのです」

「うーん、これって需要あるのかなぁ?」

「入ってすぐ……正確には最初の橋を渡ったところにゾウさんがいたのです」

「あぁ、いきなりラスボスキター! って感じだったよ」


「このアジアゾウさん、名前を『てる』といって昭和55年からいるのです」

「えっ、じゃあ私たちが会った当時は38歳……いや、やって来たときの年齢も加算すれば茅乃とタメくらいか?」

「さすがにそこまで……ではないのです。ちなみにてるさんはメスなのです」

「そっか、それはてるに失礼だったな(笑)。そういや、何でダンスしてたんだろうね?」

「あれはダンスではなく……問題行動なのです」

「え?」

「実は最初にゾウさんがやってきたときは2頭いたのです。ところが2000年にもう1頭の『みみ』が亡くなってしまったのです」

「そうなんだ……」

「それからあのダンスをするようになったそうなのです。つまり独りぼっちになったことによるストレスなのです」

「マジか……」

「一応、動物園側もその行動を起こさせないよう飼育環境を改善したり、退屈しないよう遊び道具を導入したりと努力はしているのです! そしてリニューアル後はもっと広いゾウ舎になる予定なのです」

「新しい環境がストレスにならなければいいんだけど……」

「それは貴音も心配してるのです」


「それと……独りぼっちって寂しいんだね! 貴音ちゃ~ん! 将来おねえちゃんを独りにしないで~!」

「おねえちゃん……泣かなくてもいいのです」



 ※※※※※※※



「気を取り直して……他の動物たちの話もしようよ」

「次はレッサーパンダさんなのです……おねえちゃん! パンダさんはジャイアントパンダだけではないのです」

「そ、そういう貴音ちゃんもアライグマって……」

「冗談なのです」

「キミの場合は冗談と天然の境界線が分かりにくい」

「レッサーパンダさんは、甲府市が中国四川省の成都市と友好都市……という関係で昭和60年に贈られて以来ずっと飼育されているのです」

「けっこう歴史あるんだね」

「ある意味この動物園のシンボルなのです」

「じゃあ私たちが会ったあのレッサーパンダも新しい動物園で再会できるね」

「それが……ダメなのです」

「どういうこと?」

「貴音たちが訪問した時は1頭だけだったのです。メスのクゥちゃんなのです」

「そういや身近にも(クウ)ちゃんっているな……」

「あの1ヶ月後にオスのホクトくんがやって来たのですが……2021年の春、立て続けに2頭とも亡くなってしまったのです」

「えぇっ、マジかよ!?」

「なので今はレッサーパンダさんがいないのです! でもリニューアル後は新しくレッサーパンダさんがやって来る予定だそうなのです」


「話変わって……私、モルモットに嚙まれたんだけど」

「あれは作者の経験談なのです! 別の施設なのですが、作者はモルモットさんをもふもふしていたら突然かぷっと噛まれたのです」

「モルモット的には本気噛みじゃないらしいけど……結構痛かったぞ」

「作者もそれ以来、モルモット恐怖症になったのです(笑)」



 ※※※※※※※



「最後に……あの遊園地、()()()()すごかったね」

「すごいの意味が、あの王国やなんちゃらハイランドとは全く違うのです」

「私たち昭和は知らんけど、昭和時代にタイムスリップした感覚だわ! そういえば入口にあったウルトラマンみたいな人形……あれは何?」

「シルバー仮面だそうなのです」

「知らんわ!」

「ちなみに作者も幼稚園時代に遠足で行ったことがあるらしいのです。そのときも園内を一周する汽車ポッポがあったそうなのですが……名前を『おさるの電車』と呼んでいたらしいのです」

「えっ、おさる? どういうこと?」


「元々は上野動物園にあったそうなのですが……電車の先頭におさるさんが乗って実際に運転していたそうなのです」

「えっ……冷静に考えたら怖っ」

「でも、とても人気があったそうなのです。その後、全国の動物園で同じような電車が流行したそうなのです」

「それがここにもあったと……」

「作者の記憶では、先頭の車両がカゴになっていて、そこでサルさんが暴れまくっていたそうなのです(笑)。もちろん運転なんかしていなくて、作者は恐怖を感じたそうなのです」


「今やったらさぁ……間違いなく動物虐待だよね」

「……なのです」


「というワケで《小休止》はここで終わり! 本編に戻りまーす!」

「次回は動物園を出て公園内で起こったハプニングのお話なのです」

「作者はまだまだ動物園について語りたいみたいだけど……」

「本編より文字数が多いのです! 作者……いい加減にするのです!」

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