《小休止なのです》
「なっ……何なのです? 『息子が立つ』とか『別のベーション』って……貴音は意味がわからないのですぅううううっ!」
「わからなくていいよ貴音ちゃんは……私が後で和を引っぱたいておくから」
「暴力はダメなのです! それとおねえちゃんは体育祭に引き続き、クラスの男の子の前でおっぱいを強調しすぎなのです」
「好きでやったワケじゃねーよ! くそぉ! やっぱあんな服を貸しやがった和をブッ飛ばす!」
「服のことはギリギリまで確認しなかったおねえちゃんが悪いのです。それと1着くらいはちゃんとした服を持つべきなのです」
「うーん、一応リクルートスーツは持ってるんだけどね……前に学校へ呼び出されたときはそれ着てたんだよ」
「おねえちゃん、もっとオシャレに気を遣ってほしいのです」
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「今回の話は茅乃が授業参観に出席できなかったことがキッカケなんだよね」
「そういえば気になるワードがあったのです。『無尽』って何なのです?」
「あぁそれ!? 簡単に説明するとね……本来はひとつのグループのメンバー全員が定期的に一定の金額を出し合って、利息で得たお金を順番や話し合いでメンバー個人に戻すシステムなんだよ」
「な……何か難しそうなのです。簡単じゃないのです」
「定期的にお金を徴収するため飲み会という形で集まる。これを無尽会って言ってね……かつては全国的にあったらしいけど、今では山梨などごく一部の地域でしかやっていない風習なんだよ」
「え? じゃあママさんも定期的にお金を預けているのですか?」
「今はそのシステムでやってる人たちは少ないんじゃないかな!? 最近は定期的に集まって飲み会をするグループ……って意味合いに変わっているらしいよ」
「ふーん、山梨の大人は全員その無尽ってヤツに入っているのですか?」
「いやいや、全ての人がやってるってワケじゃないよ! 例えばこの作品の作者はコミュ障だから無尽なんて人生で1回もやったことないよ」
「作者を山梨の基準にしてはダメなのです! この人は特殊なのです」
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「今回もキャラクターの名前で、山梨にある公共温泉が使われていたね」
「南部(なんぶ)先生と奥山君……これは南部町にある公共温泉なのです」
「尾白家の名前は全員が北杜市、天ちゃん空ちゃんは天空で甲州市、和や桃里は笛吹市……モブで出てきた名前にまで温泉名が使われていたんだよね」
「作者は公共温泉がある市町村をコンプリートするつもりなのです」
「ぶっちゃけ全ての公共温泉を名前に使うことはできないけどね! たとえば『大菩薩さん』とか……さすがにムリがあるわ」
「今の時点でまだ登場していないのは韮崎市、都留市、丹波山村、山中湖村そして道志村なのです!」
「今後のエピソードで、これらの市村にある公共温泉の名前がどのように使われていくのかもチェックしてみてくださーい!」
「今までに登場した温泉名を知りたい人は第1話から読み直して探すのです! そしてアクセス数アップに貢献するのです!」
「誰も興味ないと思うよ……たぶん」
「でも公共温泉(日帰り温泉)には来てほしいのです」
「山梨はほったらかし温泉だけじゃないですよー!」
「ちなみに作者は、このお話に登場する公共温泉は全て入ったことがあるのです」
「……ヒマか!?」
「どちらかと言えばバカなのです」
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「前回の《小休止なのです》で次回はまだネタ考えてないって言ってたけど……作者は何とか考えたみたいだね」
「次回も考えてあるそうなのです! それは作者が得意としているネタなのです」
「……下ネタ?」
「間違ってはいないのですが、そうじゃないのです」
「まぁそれは次回のお楽しみってことにしておこう」
「それじゃおねえちゃん、今日もおやすみのキスするのです」
「う、うんそうだね……じゃ、おやすみ」
〝チュッ♥〟
〝むにゅ!〟
「ち、ちょっと待って貴音ちゃん! 何で今お姉ちゃんのお腹をつまんだの!?」
「次回はそういうお話なのです♥」
「わっ……わけわかんねーよ! それとこの作品が面白いと思ったらブックマークよろしくー!」
「貴音はおねえちゃんのお腹にブックマークをつけるのです♥」




