《小休止なのです》
「めでたくなんかないのですぅううううううううっ!」
「だよな……できれば経験したくないわこんなモン」
「なんでこんなに痛くてつらい思いをすることがお赤飯を炊くようなお祝い事になるのですか!?」
「それな! まぁこれは一説なんだけど……昔は女子が家の所有物で、初潮がくると結婚や出産ができる……つまり嫁に出せるってことを村じゅうに知らせるためって意味があったらしいよ」
「女の子は家畜じゃないのです! そんな風習は今すぐ無くすべきなのです!」
「おーそうだそうだー! いいぞ妹よ」
「ついでに生理なんかこの世から無くなればいいのです」
「……それが出来ればいいんだけどね。貴音ちゃん、個人差はあるけど現実には閉経するまでに約40年、450~500回くらいは生理を経験するらしいよ」
「ふぇええええっ! 貴音は子どものままでいたいのですぅううううっ!」
「ま、こればかりは気長に付き合っていくしかないよね。ちなみに生理が重い和はピルを服用しているらしいけど……前に別の目的じゃね? ってからかったらマジでキレられた」
「よく意味がわからないのですが……おねえちゃんもデリカシーがないのです」
「うぅっ……反省します」
「あっ、そういえば思い出したのです」
「何が?」
「前から疑問に思っていたのですが……おねえちゃんがこの家に来てからトイレにフタのついたゴミ箱が置かれるようになったのです」
「……えっ!? あっそう……だね」
「何なのか気になった貴音はフタを開けてみたのです。そしたらとってもクサい臭いがしてすぐにフタを閉めたのです! つまり、あれはおねえちゃんの……」
「おい何すんだやめろぉおおおおおおおおっ!!」
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「そういえば、こういう話題ってお友だち同士でもあまり話さないのです」
「まぁ男子がいる環境ではタブー視されるだろうね……でも私は女子高だったからフツーに日常会話だったけど」
「何でバブー視されるのですか?」
「タブー視だよ赤ちゃんじゃないから! うーん……やっぱ血というモノがケガや事故とか『怖い』っていうマイナスイメージあるからなのかなぁ……ホラー映画とかでも血が流れると怖いじゃん」
「確かに……傷口から血が出るとイヤな気分になるのです」
「生理用ナプキンのCMで青い水が赤だったら苦情が殺到しそうだ。だからこういうネタで話を書くと作品の評価が下がっちゃうけど……実際ブクマが2人分消えたし(涙)。でも作者はこういう話こそ興味本位ではなく正しく学んで理解することが必要だと思っているみたいだよ」
「そういればアニメやマンガに出てくる女の人って常にメンタルが安定しているのです。あの人たちは生理が来ないのですか?」
「ファンタジー物の女戦士とかハーレム物のヒロインたちでしょ!? 確かに、1人くらい『あ゛ー今日は生理痛ひどくて調子出ねーわ』みたいなキャラがいても不思議じゃないのにね」
「そもそも勇者パーティーが男女混合で常に野宿とか考えられないのです。おトイレとかどうしているのですか」
「ま、非現実的な世界だからねぇ……ファンタジーもハーレムも」
「貴音たちは現実にモデルがいて、実際にあったお話を小説にしているのです」
「ウソですよー」
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「そういえば今回のお話でママさんがヘンなことを言ってたのです」
「貴音ちゃん、さっきから『そういえば』って言葉をよく使ってるよね!? しかも1ヶ所だけ総入れ歯になってたし……で、茅乃はいつもヘンなことしか言わないけど……どの部分?」
「食紅と甘納豆って言っていたのです! 普通、甘納豆ってお赤飯に入れるモノではないのです!」
「それかー! 違和感なく読んでいた人はきっと北海道民とかだよね」
「山梨でお赤飯といったら甘納豆が入っているのです! ピンク色なのです」
「もちろん小豆やささげの赤飯もあるけどね……でも家庭で作るのは甘納豆が入って食紅で色を付けたヤツが多いよね」
「両方のお赤飯を売っているスーパーもあるのです」
「私は甘納豆の赤飯を小さい頃から食べ慣れていたから、最初に小豆の赤飯見たとき『赤くないじゃん』って思ったよ! しかもこれ……全国的には少数派で北海道と東北、そしてなぜかポツンと離れて山梨だけなんだよね」
「不思議なのです。なぜ山梨だけ離れ小島になっているのですか?」
「わかんないなぁ……ところで貴音ちゃんはどっちの赤飯が好き?」
「もちろん、甘納豆が入ったお赤飯なのです!」
「私もだ! 見た目もキレイだし、ほどよい甘さがクセになるよね!? 甘納豆単体だと甘すぎてそんなに食べられないけど赤飯にすると美味しいよ!」
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「さて、次回はどんなお話なのです?」
「それが……作者はまだ考えてないみたいだよ」
「いよいよ無能の作者に限界が来たのです」
「いやいや、クリスマスの話は考えてあるみたいなんだけど……12月中にもう1エピソードくらい欲しいんだってよ!」
「最近ポイントもつかないしブクマも減るし……そろそろおねえちゃんがおっぱい見せた方がいいのです♥」
「おいおい! まぁ実際のところ♥マークが多い回の方がアクセス多いってのは事実なんだけど(笑)。とりあえず【番外編】は考えているみたいだよ」
「どんなお話なのです?」
「ひとつは以前書いた昔話のパロディー。今回はさらに♥が過激らしいよ」
「日本の昔話と海外の童話の2本立てなのです」
「もうひとつはあの代替教員・長沢真秀良が主人公の話……」
「それはウケないからやめた方がいいのです」
「まぁまぁ……今まで悪役感が強かったキャラだけど、今回は意外な一面が見られる話になってるらしいよ」
「アクセスが15万PVを越えたらどちらか投稿するそうなのです」
「引き続き応援よろしくお願いしまーす!」
「評価ポイントもよろしくなのです! 最近ポイントが伸び悩んでいるので作者は心が折れかかっているのです! 脂肪危機になっているのです」
「それを言うなら自暴自棄な……とりあえずダイエットしろよそいつ」




