《小休止なのです》
「何で天ちゃんと空ちゃんと樹李ちゃんがおねえちゃんのベッドで寝ているのですかっ!? 貴音は納得いかないのです!!」
「いやキミも寝てたから……理由はこっちが聞きたいよ」
「貴音はおねえちゃんの妹だから当然の権利なのです!」
「権利って……それに私の左隣って何でだよ!?」
「おねえちゃんのベッドは左が壁側なのです! 貴音がおねえちゃんの右側で寝ると寝相の悪いおねえちゃんにベッドから落とされるかもしれないのです! だから貴音は落とされる心配のない左側がいいのです!」
「自己保身のためかぃ!? つーか私そんなに寝相悪くないぞ!」
「寝相が悪かったのは樹李ちゃんと天ちゃんなのです」
「樹李ちゃんは私の枕元に横向きになっていたし、天ちゃんに至っては頭と足が逆方向になってたもんねー!?」
「おねえちゃんは天ちゃんのお尻が目の前にあってニヤニヤしてたのです」
「そっそそそんなこと……なっないぞ! つーかアンタたちが私のベッドに入ったからめっちゃ窮屈で迷惑したんだからな!」
「えっ!? 貴音たちが来ておねえちゃんはうれしくなかったのですか?」
「そっ、それは…………正直うれしかったよ♥」
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「今回は樹李ちゃんの出番が多かったのです」
「そうだね、今回やっと貴音ちゃんたちと仲直りしたんだね」
「実はこのエピソードから変化があったのです」
「今まで貴音ちゃんは樹李ちゃんのことを『呼び捨て』にしてたんだけど、今回から『ちゃん付け』にしてたんだよね!?」
「このことに気がついた読者さんは偉いのです!」
「でも……何で急に仲直りしようと?」
「貴音と天ちゃん空ちゃんは前々から樹李ちゃんの『かさ上げ』に気づいていたのです。で、今回お風呂に入ったところで尻尾を掴もうと思ったのです」
「……は!?」
「樹李ちゃんも言うほど大きくないことがわかれば弱みを握れるのです! そうすれば対等な立場になれるのです……いがみ合う必要などないのです! 昨日の敵は今日の友なのです!」
「まぁ友だちになることは悪いことじゃないけど……動機が不純だぞ!」
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「そういえば今回、気になることがあったのです」
「えっ、何?」
「今川焼きと大判焼きの論争でおねえちゃんが……」
「あぁ、回転焼きのことか!? これは関西の方で……」
「そうじゃないのです! そのときおねえちゃんが『ちなみに私は小学校のときにここへ引っ越して……』と言っていたことなのです! おねえちゃん、こっちの生まれじゃなかったのですか!?」
「あぁそれね!? ま、今のところストーリーとは直接関係ないから黙ってたんだけどさ……実は母さんの茅乃はこっちの生まれなんだけど、結婚して最初は県外で生活していたんだよ」
「しっ、知らなかったのです! 初耳が伸びてしまったのです……ぴょーん」
「そろそろウサギの着ぐるみパジャマ脱ごうか……そういうワケで私は県外生まれなんだよ! だけどあることがキッカケで私は母さんと一緒にこっちへ引っ越してくることになったんだけどさ」
「そうだったのですか!? それでこっちへ脱兎のごとく……」
「ウサギから離れろ! つーかよく脱兎なんて言葉知ってたな!?」
「ちなみに『志゛まん焼き』というのは富士アイスというお店でのみ通用する名前なのです」
「美味しいよねー! あとで買いに行こうか!?」
「はいなのです♥」
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「それじゃ次回の予告だよー!」
「次回はおねえちゃんがヘンタイおっぱいさんなのです」
「それじゃ予告になってない!」
「だって実際そういうお話なのです! またおねえちゃんが貴音にヘンなことを仕掛けてくるのです!」
「いや、あれは読書の秋ということで……」
「あんなもの、読書と言えるような本ではないのです」
「あーあ、それ言ったら傷つくヤツがいるぞー!」
「とにかく、おねえちゃんはエッチなのです」
「そっ、そんなことないぞ! あれは貴音ちゃんに教……」
「それ以上言ったらネタバレなのです」
「そうだね」
「引き続きブックマークや感想をお待ちしているのです」
「何かブクマが付いたり消えたりしてるんですけどー!?」
「電気はこまめに消すのです! でもブクマは付けっぱなしでいいのです!」
「よかったら評価もお願いしまーす!」
「ポイントが増えれば増えるほど作者がR15の限界に挑むのです!」
「こっ……怖っ!」




