私は妹の友だちと入浴することになった(いづみside)
「みんな! そろそろお風呂に入るのです」
私の住む家に妹の友人たちが「お泊り会」にやってきた。夕食で彼女たちに手料理を振舞った後、皆でくつろいでいると妹の貴音ちゃんがお風呂に入ろうと言い出したのだ。
――お……お風呂だと!?
今夜は両親が不在でこの家には私と妹、そして妹の友だちのみ……妹と二人きりでお風呂に入ることはあっても、妹の友人たちと入浴する機会などもちろんない。
私は妹が好きだがそれとこれとは別! まだ成長途中の女子中学生のハダカ……それを妹を含め四人も同時に見られるチャンス! うわー想像しただけで鼻血が出そうだ♥
……と、言いたいところだが。
この子たちのハダカを見て鼻の下を伸ばしていたら、ヘンタイのレッテルを貼られて妹までヘンな目で見られそうだ……それは困る。
なのでここは欲望を抑えて妹のためにもガマンガマン! この子たちには紳士的な態度で接しなければ……あ、私は女だから淑女か? 私は妹の淹れたコーヒーを飲んで気持ちを落ち着かせようとした。
ところが……妹の友だちで双子の姉・天ちゃんが思わぬことを言い出した。
「ねぇ、貴音ちゃんってお姉さんと一緒にお風呂入ってるんだよね!?」
「うん、入ってるのです♥」
〝ブーッ!〟
もはやお約束だが、私は思わずコーヒーを吹き出してしまった。
「ち、ちょっと貴音ちゃん!」
妹! そんな恥ずいこと暴露すなっ! だが天ちゃん空ちゃんの双子はさらに、
「お姉さーん、私たちも一緒に入っていいですか!?」
「いいですか!?」
そんなこと……願ったり叶ったり棚からぼたもち飛んで火にいる夏の虫だぁああああああああっ! でも……なぜだ!?
「えっ、何で一緒に入りたいの?」
「おねえちゃんのおっぱいが見たいのです」
「師匠のおっぱいが見たいっす」
「お姉さんの豊満なお胸が見たいです」
「見たいです」
「うん、素直でよろしい」
それが目的か!? しかも以前プールかどこかでしたようなやり取りだ。そういやこの子たちは私のおっぱいに興味があるんだっけ!?
私もこの子たちのハダカに興味津々なのだが、これは返り討ちに遭う可能性が出てきた。そう考えると何だか恥ずかしい……残念だが「JC百合ハーレム風呂♥」はあきらめよう。
「いっいや、そこまで広いお風呂じゃないからさ……全員はムリだよ! だっだからアナタたちだけで入りなさい!」
「それは仕方ないですね……じゃあ誰がお姉さんと一緒にお風呂入るかジャンケンで決めましょう!」
「決めましょう!」
おい、何で私が必ず誰かと一緒に入る前提なんだよ……うれしいけど♥
「貴音はがんばってジャンケンに勝つのです」
「えっ!? 貴音ちゃんはいつもお姉さんと入ってるんだから今回は辞退して」
「辞退して」
「ぶー」
「じゃあ空! 樹李! ジャンケン一本勝負よ」
「勝負よ」
天ちゃん空ちゃんがジャンケンをしようと構えていたが、
「じ、樹李タソは……パスするっす」
樹李ちゃんはジャンケンを拒否……しかもテンションが低い。そういやこの子は以前、和の温泉付きマンションへ行ったときも大浴場へ入るのを拒否してたな。
「えっ何で!? 樹李はお姉さんのおっぱい見たくないの?」
「そっ……そりゃあ見たいっすよ」
――やっぱ見たいんかぃ!?
「でっでも大勢はムリだって言うし……樹李タソはひとりで入るっす」
「家のお風呂は二~三人なら問題ないのです……樹李ちゃん! エネルギー節約のためできるだけまとめて入ってもらうのです」
妹よ、オマエの口から節約の二文字が出てくるとは夢にも思わなかったわ! 妹と天ちゃん空ちゃんの三人は集まって何やらヒソヒソ話をすると、
「わかったのです! では樹李ちゃんはおねえちゃんと二人で入るのです! 貴音は天ちゃん空ちゃんと三人で入るのです。それで異論はないのです?」
「えっ……し、師匠とだったら……まぁ、いいっすけど」
おい私の意見は完全無視かぃ!? まぁでも……この子たちが束になって来られるとたまったもんじゃないが、ひとりなら問題ないだろう。しかも……
天ちゃん空ちゃんのおっぱいは見たことあるが、樹李ちゃんのハダカはまだ見たことがない。妹や双子に比べたら成熟している感はあるが、そこはまだ中学生……初々しい裸体を堪能してやろう♥
「じゃ樹李ちゃん、一緒に入ろうか……着替え持ってね!」
※※※※※※※
私と樹李ちゃんは脱衣所に入ると服を脱ぎ始めた。だが樹李ちゃんは下着姿になると動きを止めて、
「あっあの……師匠! お、お願いっすからこっち見ないでもらえるっすか!?」
ブラのホックに手をかけた樹李ちゃんが突然こう言い出してきた。やばっ、エロい目で見てたのがバレたのかな!? だが次の瞬間、私は全てを悟った。
――そっか……この子は自分のおっぱいを見られるのが嫌なんだ。
ブラの上からでもすぐ違和感に気づいた。樹李ちゃんは胸にパッドを入れているのだ。普段から妹たちに胸の大きさでマウントを取っていたようだが、実は自分自身も言うほどではない……。私は樹李ちゃんに背を向けながら、ちょっと意地悪な質問をしてみた。
「ねぇ樹李ちゃん、おっぱい大きいよね……何カップなの?」
すると樹李ちゃんは明らかに動揺した声で、
「えっ、えぇっとDカッ……えっC、あっいやDカップっす」
私は振り向くと、こちらに背を向けブラを外した樹李ちゃんの背後に立った。
「もうっ、そんなことだろうと思ったよ」
「え……えぇっ!?」
「見栄張って大きめのブラしてるでしょ!?」
「は……はぃ」
樹李ちゃんの足元には……お手製と思われるパッドらしきものが落ちていた。
「たっ……貴音っちや天タソには内緒にしてほしいっす」
「大丈夫、誰にも言わないよ」
目に涙を浮かべた樹李ちゃんは少しホッとした顔をした。それにしても……確かにDカップより少し足りない感じのバストをしているが、そこまで小さいワケでもなさそう。なのに何でパッドを入れるくらいカップにすき間があるんだ!?
「ねぇ樹李ちゃん、もう一度ブラ着けてみて」
樹李ちゃんは怪訝な顔をしたが素直にブラを着けた。私はその姿を見て気がついた……なるほど、そういうことか!?
「それ……ブラのサイズが合ってないね」
「そっそりゃ大きいからパッドを……」
「いやそうじゃなくて、アンダーも大きいでしょ!?」
「……えっ!?」
よく見ると樹李ちゃんのブラはアンダーの部分がゆるい。さらに彼女は、まるでシャツでも着るかのようにブラを着けていた。
「あっちょっとゴメン、おっぱい揉ませて」
私は樹李ちゃんのブラのすき間に手を入れると、おっぱいを軽く揉んでみた。
「ししっ師匠! ななな何するっすか!?」
やったー! 女子中学生のおっぱい揉んでやった……でもこれは真面目な話だ。
「うん、成長期の硬いおっぱいではやらない方がいいんだけど、樹李ちゃんはもう大人のおっぱいになってるから大丈夫」
「……へ?」
「樹李ちゃんはブラの選び方と着け方が間違ってるんだよ!」
貴音なのです。次回は樹李の「プライベート」に迫るのです!




