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貴音は夏休みに復讐をするのです(貴音side)後編

 



「へぇ、じゃあお姉さん……フィンランド語が話せるっすよね!?」




 貴音(たかね)(てん)ちゃん(くう)ちゃんの三人に巨乳マウントを取ってくる「野牛島(やごしま) 樹李(じゅり)」に復讐をするため、夏休みに勉強会をすると言って貴音の家へ誘い出し、Fカップのおねえちゃんをけしかけたのです!

 貴音とおねえちゃんは実の姉妹、おねえちゃんはフィンランドに留学していたので今まで家にいなかった……とウソの設定で話したら、ならばおねえちゃんのフィンランド語を聞きたいと言われたのです。


 このままでは貴音のウソがバレるのです。断ってもウソだと認めることになるのです。仕方ない、イチかバチか……貴音はおねえちゃんを呼んだのです。


 〝ガチャ〟


「ひぃっ!?」


 部屋に入ってきたおねえちゃんを見て、巨乳マウント女・樹李は思わずのけぞったのです! おねえちゃんは白のTシャツを着ていたのですが、黒いブラが思いっきり透けてシャツの上から巨乳がわかるえっちい姿だったからなのです。


「あれ? おねえちゃん着替えたのですか?」

「うん、タートルネックじゃゆったりできないからね! それより……どうしたの貴音ちゃん!?」

「麦茶のおかわりがほしいのです。それと、樹李ちゃんがおねえちゃんのフィンランド語を聞きたいって言っているのです」


 するとおねえちゃんは……


「Hauska tutustua. Minä olen izumi. olen 19 vuotias.」

(はじめまして、私はいづみ、19歳です)


 と、フィンランド語で自己紹介をしたのです。


「……なにか問題でもあるのです?」

「い、いや特に……ないっす」


 樹李は黙りこくってしまったのです。


「じゃ、おかわり持って来るからちょっと待っててね」


 〝バタンッ〟


 おねえちゃんは再び部屋を出ていったのです。



 ※※※※※※※



 ――うぷぷぷーっ! ざまぁなのです!



 実はおねえちゃん……こんなこともあろうかと昨夜、パパからフィンランド語を教わっていたのです。パパはフィンランド語がペラペラなのです!


「だから言ったのです! 貴音とおねえちゃんは血のつながった姉妹なのです。そのうち貴音のおっぱいはおねえちゃん並みに成長するのです」


「でっでもっ! みっ、見た目が全然違うっすよ! 貴音っちは銀髪で外国人っぽい顔してるっす! でもお姉さんはどう見ても日本人の顔っす!」


 ……正解なのです!


「それは貴音がママ似、おねえちゃんがパパ似だからなのです」

「ぐう……」


 おねえちゃんのFカップを見せつけられ、貴音と実の姉妹(本当はウソ)だと聞かされたマウント女はぐうの音も出なく……出ていたのです。でも、まだ納得している様子ではなかったのです。


「そっそうだ! お姉さんのおっぱいって……あれ、ニセモノじゃないっすか?」


 ――はぁ? この期に及んで何を言っているのです?


「そっ、そうっすよ! まだお姉さんの透けブラしか見ていないっすよ! もしかして……パッ、パッドを入れてるっすよきっと! あれはニセ乳っす!」


 こっこのマウント女……まだそんな言いがかりをつけてくるのです! 見苦しいのです! すると天ちゃん空ちゃんが、


「へー、パッドっていう発想……よく出てきたよね?」

「きたよね?」

「……へっ?」


「私たち、前々から疑問に思っていたんだよね。樹李ちゃん、もしかして……」

「……パッドしてる?」

「へっ? しっ、してない……してないっすよ!!」


 そうなのです! このマウント女には「パッド疑惑」があるのです!


「だってさぁ、樹李ちゃんいつもプールの着替え……誰にも見られないようにしてるじゃん!」

「してるじゃん!」

「体育のときだけビミョーにおっぱい小さくなってる気がするのです!」

「しっしてないっす! 樹李()()はパッドなんかしてないっす!」

「……じゃあここで脱いでおっぱい見せなさいよ」


 それを聞いたマウント女は顔を真っ赤にして言ったのです。


「そっ、そそそそんなことできるワケないっす! 友だちの部屋でおっぱい見せるなんて()()()()()()()っすよ!!」

「うっ!」


 〝グサッ〟〝グサッ〟〝グサッ〟


 貴音たちにブーメランが飛んできたのです! 以前、貴音たち三人はこの部屋でおねえちゃんにおっぱいを見せたのです。


「論点ずらしてるっす! 今は貴音っちのお姉さんの話をしてるっす!」

「わかったのです! もうすぐおねえちゃんが麦茶のおかわり持って来るから、そのとき本人に聞けばいいのです!」


 〝ガチャッ〟


 貴音がそう言うと、おねえちゃんが再びやってきたのです。


「お待たせ! おかわり持ってきたわよ」


 部屋に入ってきたおねえちゃんを見てマウント女は腰を抜かしたのです。


「おっ、お姉さん! 何でそんな格好してるっすか!?」

「これ? 今度海に行く予定あるから試着してたの」


 なぜならおねえちゃんは……ビキニ姿だったのです♥


「おねえちゃん、樹李ちゃんが聞きたいことあるそうなのです」

「えっ、なーに?」

「あっいいえ……何でもないっす」

「樹李ちゃんはおねえちゃんが胸パッドを入れてると言っているのです」

「えっ、そそそんなこと言ってな……」

「あらぁ~疑ってるの? じゃ、お姉ちゃんのおっぱい……触ってみる?」

「いっいえっ! だっ大丈夫っす! 疑ってサーセーン(スミマセーン)!!」


 〝バタンッ〟


 麦茶のおかわりを置いて、ビキニ姿のお姉ちゃんは部屋を出ていったのです。



 ※※※※※※※



 巨乳マウント女・野牛島樹李はすっかり意気消沈してしまったのです!


「じ……樹李タソは具合悪いから帰るっす」

「あ、お疲れーバイバーイ!」

「バイバーイ」


 HPがほぼゼロに近くなったマウント女は、よろよろと歩きながら貴音の部屋から出ていったのです!



 ――勝ったのです!!



「イエーイ!」


 貴音は天ちゃん空ちゃんとハイタッチをして喜んだのです! パッド疑惑を突き付けられ、リアル巨乳を見せつけられた元・巨乳マウント女はもう二度と貴音たちをイジることはないハズなのです!


 ところが……


 〝バターンッ〟


「たーかーねーちゃぁああああん!」

「ひっ!?」


 おねえちゃんが血相変えて入ってきたのです!


「よくもお姉ちゃんにこんな恥ずかしい格好させてくれたなぁー!?」

「う、上手くいったからいいのです! そっそれにおねえちゃん、ビキニとっても似合っていたのです」

「やかましい! あの子、だいぶショックを受けて帰っていったよ! 何か可哀想になるくらい……で、お姉ちゃんにこんな屈辱を与えた『責任』は取ってくれるんだろーね!?」


「へっ? 責……任……?」


「じゃあ貴音ちゃんお姉さん、私たちはこの辺で……」

「この辺で」


 あっ、天ちゃん空ちゃんがこっそり帰ろうとしているのです! ズルいのです!


「待ちなっ天&空!」

「ひぃっ!」

「アンタたちも共犯でしょ!? もちろん一緒に責任を取ってもらうよ!」

「せっ、責任って……なっ何ですか!?」

「何ですか!?」

「ふっふっふっそれはな……じゃーん♥」



「ひっ……ひぃいいいいっ!」



 貴音たちはこの後、おねえちゃんからとんでもない「辱しめ」を受けたのです。

貴音なのです。「辱しめ」の内容はおねえちゃん視点で明らかになるのです。

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