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私が願う時  作者: 黒筆植明
3/9

知りたいこと

 職員室から聞こえた話にショックを受けた主人公。ベランダで満月に照らされ眠りにつくがその直前に玄関から足音が…と思いながらもその場で寝てしまった。

 自然と目が覚めた。室内の時計を除くと数分足らずしか寝ていない。でも、疲れなんて残っていなかった。登校するには早し夢を覚えてるうちに書き出しておこう。

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12月30日 夢

「かなで」ではなく「かな」って呼んでいた。そのことと前のメモから、奏と書いて「かな」と読むと思われる。名前はわからないが、逃げてと伝える男性がいた。そして、その男性と会話をしている奏は、死なないと言っていた。その後、シーンがかわり墓場で泣いている奏がいた。

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途中で少し頭痛がしたけど前より全然いいし…忘れてもいない。やっぱり、幻聴で聞こえた人が言ってたことは間違っていなかったんだ。それにしても、今回も夢で出てきた奏っていったい何者なんだろう。奏は私に関係ないし、そんなこと考えても意味ないのにね。不思議と気になる…。


考えながら室内に戻り、ゆっくり階段を下り寝室へ入った。パソコンの音を消して、枕を布団から取り出しお風呂に入り温まった。時計を見てみると時間に余裕がある。だが、家に居てもとくにやることがないため着替え学校にむかった。


学校につき席にカバンをかけて、飲み物を買いに自動販売機にむかった。いつも通り麦茶を買い教室に戻る廊下で先生に声をかけられた。夜に確認しに来る先生だ。


先生「ロジーニ、少し話があるから資料室に来い。」


…いきなり呼び出し!?飲み物置きに行きたいな…。先生の名前呼ぶのあんまり好きじゃないけど、学校だから仕方ない…。


おき先生。飲み物を置いてきてからでいいですか?」


その言葉を聞いたとき先生は周りを見渡し、言葉を返した。


先生「ダメだ。テストの採点を朝で終わらせて授業で返すと決めているんだ。このままじゃ名前記入なしで0点だがそれでもいいならいいぞ。」


「行きます。ぜひ、記入させてください。」


先生は、その言葉を聞くとコクッと頷いて資料室へ向かい始めた。先生の態度がいつもと違う気がした。私は、昨日の話し合いのこともあって話したくはないけど先生もそうなのかもしれない。まぁ、超能力者でもない私にはそんなことわかんないけど…と思ってついていっているといつの間にか資料室についていた。


そして先生は資料室からしかいけない防音室を開け無言で指をさし入るように伝えた。テストの名前記入だけでなんで防音室?…いや、でも先生は少し真剣な顔をしている気がするし、元々昨日聞いたこと以外は理由がないことはしない先生だから…。そう思い私は防音室へ入った。すると、先生は鍵とカーテンを閉め椅子に座ると真剣な顔で話し始めた。


先生「…昨日は、寝室にいなかったようだが起きていたか?」


ばれていたんだ。先生いままで室内まで入ってこなかったのになんでだろう。でも、怒ってる感じじゃないし嘘ついたことで後々言われるほうが問題な気がする。なら、素直に答えよう。


「確かに寝室にいませんでした。二階で満月を見てその場で寝てしまいました。」


先生「…コールドムーンっていう単語に聞き覚えはあるか?」


えっ…先生は何か知っているのかな。なんだか、私が知りたいことが知れる…そんな気がする。


「あります。あの…先生は、かほりさんとなきさんって知ってますか?」


先生「それは、香織と凪のことであっているか?」


香織さん…凪さん…そうだ、私が夢で見た人多分その人たちだ。


「あっています。」


先生「なら知っている。…俺からも質問だ奏が誰だかわかるか?」

 一部と二部の投稿の時間の分数が同じで驚いた作者です。投稿が少し遅れてしまいすみません。毎週の投稿をする予定ですが、やらなければならないことがあるため明確な曜日の投稿は難しいですがロジーニの見る世界を見守っていただけるとありがたいです。

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