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濁る瞳で何を願う ハイセルク戦記  作者: とるとねん
第三章

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セルタ半島 戦況図2

セルタ半島戦況図


青色:マイヤード公国軍及びハイセルク帝国軍

赤色:クレイスト王国軍及びリベリトア商業連邦軍

黄色:旧暫定国境線

紫色:魔領

薄橙色:マイヤード領

灰色:山地

水色:水域



挿絵(By みてみん)


マイヤード公国軍及びハイセルク帝国軍

ラガ岬三千名、オルゼリカ坂八百名、カガツ坂六百名、コクロ坂二千百名、タルマカネ峠千百名、アサリナ坂千三百名。総数八千九百名

サラエボ要塞方面二千名

レフン鉱山方面四千名

ハイセルク帝国軍後詰め

ジェイフ騎兵大隊千九百名、軽装歩兵大隊千三百名


クレイスト王国軍

ラガ岬二千五百名、オルゼリカ坂千五百名、カガツ坂二千五百名、コクロ坂三千五百名、タルマカネ峠二千五百名、アサリナ坂三千五百名。総数一万六千名

氷路後続及び敗残兵六千名

サラエボ方面三千名

レフン方面四千名


 クレイスト王国軍はオルゼリカ坂の戦い、ラガ岬湖岸上陸戦による敗北で、多数の兵員と共にリハーゼン騎士団長グラン、副団長サイランスを失う。指揮権継承の序列一位と二位の戦死を受け、総指揮を引き継いだ副団長ラーシュは、ゼレベス六口への攻勢を一時停止。指揮系統の立て直しと並列して氷路から敗走した部隊の再編成を図る。


 戦線が停滞する中、ゼレベス六口中央部に位置するコクロ坂で、騎士団長グランを含むリハーゼンの騎士の遺体が多数晒され、事実を誇張した流言蜚語が広がっていく。


 疑心暗鬼と動揺がクレイスト王国軍傘下のフェリウス人に渦巻く中、旧領復帰をマイヤード公国軍に仄めかされた旧フェリウス王国兵による謀反が生じる。大規模な反乱により現地指揮官は討ち取られ、混乱の隙に乗じてコクロ坂守備隊が逆襲を敢行。


 指揮官という頭を失い、兵を二分されたコクロ坂のクレイスト王国部隊は攻め口から一掃される。また伝播した反乱はオルゼリカ坂にも及ぶ。副団長ラーシュは、六口中央から西に位置するコクロ坂、タルマカネ峠、アサリナ坂の攻め口を一時放棄を決定。


 西端方面の部隊が侵攻時に利用した交通路へと部隊を集結させようとするが、後詰めであるハイセルク帝国軍ジェイフ騎兵大隊がサラエボ要塞より出撃。クレイスト王国軍の要塞包囲を破り、ゼレベス山地外郭線の西端であるアサリナ坂へと突入する。




挿絵(By みてみん)


 同攻め口より後退しようとしたクレイスト王国部隊は、ジェイフ騎兵大隊とアサリナ守備隊による挟撃を受け撃破される。二隊はアサリナ坂に拘泥せず、隣接するタルマカネ峠へと向かう。これに反乱兵を吸収したコクロ坂及びタルマカネ峠守備隊も連動し、網を掛けられたクレイスト王国部隊は敗走の末に瓦解していく。


 ラーシュ率いるサラエボ包囲軍は、カガツ坂に展開していた部隊との合流に成功する。タルマカネ北西で包囲下にある友軍への救援の是非を迫られるが、不安定な指揮系統と各所に散らばった兵力では、各個撃破の二の舞となりかねないと救援を断念。六口の各所から引いた残兵を纏め上げ暫定国境線へと撤退していく。


 クレイスト王国の同盟国であるリベリトア商業連邦も、水上艦隊と共に派遣していた魔導兵部隊を引き揚げる。これによりクレイスト王国軍主導によるマイヤード公国への侵攻は、騎士団長を含む多数の騎士を喪失、主力野戦軍の半壊という形で幕を閉じた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 戦況図(推移)助かる
[良い点] 地図ありがとうございます!お陰で戦況の推移が分かりやすいです。
[一言] わかりやすい地図ありがとうございます
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