閑話 リリアナ
世界の変革、3つの世界が重なった日、世界にモンスターが現れ世界の文明破壊した日、人間以外の多種族達が現れた日、世界の首脳や政府政治活動していた者達の停止と滅びの日、そして世界の秩序が崩壊した日、最後に一部の種族を除き魔法と魔術が消えた日。
1つの星はモンスターのみが支配する自由な世界、1つは魔法と魔術と道具を使ってモンスターと戦う独自の文明を持つ中世の王政時代世界、そして魔法も魔術も秘匿され科学文明追い求め築き上げた地球。
次元に穴を開けた何処かの馬鹿な研究者が作り出した、次元融合大災害、名称・融合災害
最初の1月は人と多種族、モンスターによる三つ巴の戦争?、モンスター達の方が圧倒的に多く戦争にすらならなかった、海に空地上にもモンスターが沢山。
2月後、人と多種族が共存し協力してモンスター討伐を始める、ギルド、クラン、職業ギルド発足、毎日の様にモンスター討伐のクエストが来る、その頃には大半以上の文明が滅んでいた、多種族の持つモンスター討伐や捕獲の方法を学ぶ、互いの持つ技術と知識を睡眠学習で得る。
モンスター討伐捕獲がかなりスムーズに行える様になって1年。
差別が起こった妖精族非折運動、妖精族は暗弱で脆弱で最弱だった、妖精族は魔法と魔術が使えた、それを恐れた者達が最弱と吹聴して回った結果。
それに巻き込まれる形で、愚かにも奴隷制度の復活を許容した。
奴隷は肩に小さな焼印を押される様になった、今の資源では新たな首輪を作り出す余裕は無いが為に、安価な方法としてそうせざる得なかった、何時の間にか一般の犯罪者や借金奴隷が増えて行った。
それと同じく孤児達の孤児院も増えていった。
今地球はモンスターが現れる以前よりも、とても混沌としている。
2年経過し、とうとう妖精の非折が本格的になって来た。
親切だった地球の人間達も妖精達を、いやらしいく舐め回すようなる。
性の捌け口対象として見る様になってしまった。
逃げる妖精をコレクションにしたり、観賞用に捕まえる、ひどい時は性奴隷。
妖精族はどの種族も信用しなくなって、隠れる様に人の生活に溶け込む、又は山奥に逃げ出した。
そんなリリアナが出会ったのは、目の前にいる人間が不思議な力を使った男性、あのホーグルを一瞬で倒してしまった。
私達妖精族はこの世界に来て沢山の事を学んだ。
1年は最弱でもこの世界の住人達は最初は優しかった。
しかし2年目、最弱種族で役に立たないと分かると多種族と同じように、人間は手の平を返した。
それは他の種族達が以下に妖精族が役立たずかを、毎日この世界の住人達に吹聴していたから。
気が付けば妖精達は捕らわれ観賞用又は性奴隷として捕まり売られて行った。
特に私達小型妖精はしつこく狙われた、多種族からも人間からも、逃げ場が無くなった私達は町から逃げ出した、山奥の麓まで入り込み集落を作った。
それも長続きする事無くホーグル達に集落を壊された、私達姉妹は囮になり他の妖精達を逃がした。
2ヶ月間鳥かごの中で過ごしていた。
乱暴に扱われ身体中傷だらけ。
ある日壊れていな大きな家を見つけた、まるで屋敷のような大きさだった。
ホーグル達は中へ入ろうと、壁を叩いたりガラスを壊そうと必至だ、けれども家はビクともしない。
外観は明らかに木目の模様でも、響き聞こえてくるのはキンキンと金属を叩いた時の音、この家はカモフラージュの為に木目の様に見せているだけ、この家は恐ろしく硬い金属で出来た家なんだ。
2日後私は籠に入れられ連れ出されたレニアの事が気がかりだけど他に良い方法が思いつかない、そんな事を考えていると、こんな山奥の筈なのに人間が居たそれも若い男性、私はここぞとばかりに助けを求める。
この人の色は私達と同じ凄惨な経験をした人の色、私達妖精は種族の心を色で見分ける事が出来る、そのお陰で今まで誰にも捕まる事無く逃げてこれた。
助けてくれた男性は一瞬で10匹のホーグル達の群れを倒してしまった。
私がその時抱いた感情は怖いと言う恐怖だった、得体の知れない強さ動き動作も見えなかった。
ホーグルの額に刺さっていたのはハート型の投擲武器、きっと暗殺用の武器なのだろう。
私は巻き込んでしまった事を謝罪し、姉妹が人質になっている事を伝え助けて欲しいと願った、認識阻害で私は醜く見えている、助けてくれる筈が無いそう思っていた、男性はいぶかしみながらも信じてくれたようだっった。
ありえないと思った私は妖精族最弱の種族何ですよ、囮位しか役に立たないんだよ、出来ても家事程度しか出来ませんよ。
男性の名前は伊藤樹と言う、彼はこの世界の住人ではなく別の似通よった世界からこの世界に来たらしい不思議な事もあるものだなと思った、それをいうなら私達も同じよね、私達もこの世界に巻き込まれて来たのだから。
私は知りうるこの世界の現在の常識を出来るだけ詳しく伝えた、真剣な瞳で見つめてくる・・・少し恥ずかしくなってきた。
そして何故あれほどまでに強いのか理解はできたけど、他の人間に比べやっぱり人間離れしてると思うのは間違いではない。
あんな動きの見えない動作をする人は、どの種族の中でも見た事がなかったから、暗殺家業や戦場に出れば皆ああなるのだろうか?疑問は絶えずやってくる。
彼に付いていって驚いた、地下格納庫がある事に、戦闘輸送機、戦闘機、戦車、兵器、銃、爆弾手榴弾、正に軍事施設さながらの様相だった。
しかも大量の食糧や雑貨が地下倉庫に保管されていた、私は発狂しそうな思いを押さえ聞いて見ると。
何と戦場で活躍した褒美にこの土地を貰ったそう、他の地域にも土地を持っている事も言っていた、この人は本当に何者なんだろうか?。
更に聞くと此処は軍でかつて活躍していた道具達で、今は退役しここで保管されているみたい、殆ど動かない整備はしてるけど、修理し無いと動かないらしい。
でも私も目には明らかに最新式の乗り物や兵器、真新しい見覚えのある道具ばかり、私の目は可笑しくなったのだろうか?キーを入れたら今にも動き出しそうに見えるのは一体どうゆう事だろう?。
私は飛ぶのが辛くなってふら付いたら、樹様の肩か胸ポケットで休めばいいとおっしゃるので、胸ポケットに入った、中は暖かい優しさが心にしみこむ、こんな人が真の契約者でご主人様だったらよかったのに。
私は樹様の認識を改める出来事が起こった、家から周囲3キロには隔壁が競り上がった外部の侵入者を防ぎ迎撃してくれる機能が搭載されていた、私は生態認証をした事で今後妖精族はこの要塞から攻撃はされない。
私の聞き間違いでなければ、此処で暮らしていいような事が、聞こえてきたけどまさかね、そんなはず無いわ、だって私達に安住の地は無いのだから。
でも何時か真の契約者が現れた時、進化できるかもしれない私達妖精族を従える主が、その時はきっとピクシーの最上位シルフィナに、エルフは確かエルフィナで、ドワーフはバトルウォーロード、竜人はドラゴンナイト、亜人がマジックブレイド、魔族がダークネスロード、悪魔がクイーンダークヴァルキュリア、天使がクイーンライトヴァルキュリアだったはずよね、妖精種はまだ他にもいるけど代表的なのはこんなところだよね。
樹様の家?もとい屋敷に着いた、外ではレニアが他の材料と一緒に釜茹でにされている姿が見えた。
樹様は即座に行動して、物の数秒でホーグル40匹を倒してしまった。
やはり激しく動くような動作は見られず、動いてはいるのだろうけど肉眼では認識できない早さなので見えない、もう人外領域ね、レニア全身に軽度の火傷を負って素肌が真っ赤になっていた、ホーグルめ!
樹様は突然口止めをしてきた見た物を他言するなと、一体なんでだろう?。
樹様の正面に光が見えたと思ったら、手には少し大きめの瓶が握られていた。
いったいこの現象は何?理解できなかったけど、この事は他言してはいけないのよね?レニアの火傷が軽度とは言え命に関る直す方法は無い、私は又何も出来ないのだろうか。
取り出した瓶はアムリタBと言う物らしく、真っ赤だったレニアの火傷をみるみる治していく、その上痩せこけた身体も健康で良好な状態にまで戻してしまった。
私も飲む様に言われて飲んだら、身体中の傷が消えて同じように健康な素肌になって納得したこれは奇跡、確かにこれは絶対他言できない。
又光ったと思ったら今度は私達為に服を用意してくれた、樹様に出会って助けて頂いた時間だけで、十分幸せなのにこれ以上優しくされたら、甘えて離れられなくなってしまう。
服を着るための説明を受けた、着ても汚れない服って凄いと思った、私達の身体は煤けて汚れてるけど大丈夫かな?服を着たら私達の身体の汚れも落ちていた、なんて不思議な服なのでしょう?。
レニアが目を覚ました樹様を見て、怯えて私の後ろに隠れてしまった。
レニアが助かって良かった、樹様は何故出会って間も無い私達を助けてくれたのだろうか?私達は何もお返しできないのに。
だから聞いて見た、俺が助けたいから助けたって、自分の我がままでエゴを通しただけって、樹様って不器用だと思う、差別を嫌う、差別は憎むべき事と言ってくれたのは樹様が始めてで嬉しかった。
それを聞いていたレニアも、あの人なら契約しても良いかもしれないといい出して驚いた。
今はレニアも与えられた服を着てる、私と色の違う服を着ている、恥ずかしかったのか樹様はご飯を作ると言って食堂から厨房へ行ってしまった。
レニアに今まであった事を説明すると、興奮しフンスフンス鼻息を荒くしいたちょっと怖い。
親切にはして貰った事はあるけれど、危険を顧みず此処までしてくれた者達は、今まで樹様を除いて誰も居なかったからね、大抵は囮にして置き去りが当たり前。
食事の完成し器に盛られていく何故か3人分、人の大きさになり座って食事を食べようといわれた、用意されたのは私達の分も含まれていた。
樹様は信じられない提案としてきた、私達に対して進化したいかと聞いてきた耳を疑った、進化して今まで虐げてきた者達を見返してやらないかと。
私達は進化の話に食いついた、契約に関することはある程度話してあるが、契約の詳しい方法までは話していない、にも関らず言って来た事に驚きを隠せない、私達妖精族を新たなる昇華に導いてくれる存在が、今目の前にいる。
ずっと捜し求めていた、待ち望んでいた、見つかる可能性は零に等しかった、私達の救いの主が、この世界の地球にいた、真なる契約者、私達を含めた全妖精族の主にして仕えるべきご主人様が現れた。