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決勝戦、先鋒、泪 VS イスラ

 ここは魔法高校剣道東京大会が行われている日本武道館。

「いよいよ、あいつらとの決戦だ! 勝って原宿にパンケーキを食べに行くぞ! 魔法渋谷高校! 絶対に優勝するぞ!」

「おお!」

 渋谷高校剣道部は楽子を中心に円陣を組み気合を入れる。

「先鋒、前へ。」

「泪、がんばって!」

「魔法自衛隊の名に懸けて、絶対に負けられない!」

「GO! GO! 泪! GO! GO! 泪!」

 観客席の魔法自衛隊員の応援も絶好調である。

「逃げずにきたか。」

「魔法自衛隊に逃亡の文字はない!」

「フッ、後方支援しかできない輩が何を言う。」

「なんだと!?」

「それとも日本の自衛隊は軍隊で、戦地では日本国民を騙して、アメリカ軍と一緒に戦闘をやってます動画でもネットに流してやろうか?」

「それがどうした。事実をネットに流される前に、ネットにウイルスをバラまいて動画を拡散できないようにしてやる。」

 試合前から、泪とイスラの軍事とテロリストの激しい口撃が行われる。

「はじめ。」

 審判が試合の開始を告げた。

「おまえは何もできない。なぜなら、すぐに吹き飛ぶからだ! バン。」

 イスラは起爆の魔法の言葉を詠唱する。

「あれ? おかしいな。不発弾だったのかな?」

 しかし泪は吹き飛ばなかった。

「ふっふっふっ。」

 泪は勝ち誇ったように笑い出す。

「何がおかしい?」

「ジャンジャカジャン~!」

 泪は剣道着のつなぎ目の所を見せる。何やらネバネバしていた。

「これは魔法自衛隊が科学と軍事に魔法力を駆使して開発した、対爆破防御用スライム。」

「スライム!?」

「おまえが試合開始前に私の剣道着にプラスチック爆弾を仕掛けることは、これまでのおまえの戦いのデータから予想ができた。視聴者サービスに対戦相手の剣道着を吹き飛ばそうとするから、狙いは1番弱い剣道着のつなぎ目。場所が分かれば対策することができるのは当然だ。キャハハハハハ!」

「GO! GO! 泪! GO! GO! 泪!」

 もちろん開発やデータの分析を行ったのでは泪ではなく、客席にいる魔法自衛隊員やジャパロボのAIロボットの明治天皇である。

「クソッ!」

「悪かったな。下着姿を披露しなくて。」

 イスラは下に見ていた相手にバカにされ悔しがる。

「こうなったら魔法剣道で決着を着けてやる!」

「望むところだ! 返り討ちにしてくれる!」

 泪とイスラは全力で正面衝突する。両者竹刀を構え戦闘態勢に入る。

「爆弾殺法! 爆弾乱れ打ち! バンバンバンバンバンバンバン!」

「全砲門開け! 対爆弾ミサイル乱れ打ち! ルイ・ルイ・ルイヴィトン!」

 両者の激しい竹刀の打ち合いが始まる。まさに魔法自衛隊とテロリストのプライドをかけた戦いであった。

「ギャアアア!?」

「爆発してる!?」

 両者の竹刀がぶつかる度に「ドカーン!」っと爆発が起こる。

「ギャアアア!? 死ぬ!? やめて!?」

 爆発は日本武道館に爆音を響かせ、爆破で破壊された破片が観客席の魔法自衛隊員にも飛んで行く危険であった。

「勝利のために犠牲は付き物だ! 魔法自衛隊員なら喜んで死ね!」

 泪は勝利のためなら魔法自衛隊員が命をかけるのは当然だと思った。

「キャアアア!?」

「安倍さん!?」

 爆破で破壊された破片が、観客席の大好きな安部景子にも当たろうとした。

「バン。」

 イスラは安部に飛んで行く破片を爆破して、安倍を守る。

「隙あり! 面!」

泪の面がイスラに炸裂した。

「一本! それまで!」

先鋒戦は魔法渋谷高校が勝利した。

「なぜ私の頭を吹き飛ばさない? 私はテロリスト失格だ。戦いの中で戦いを忘れてしまった。」

「そんなことはない。試合は私の勝ちだが、人間としては魔法自衛隊はテロリストに屈してしまった。」

「今度は負けないからな。」

「望むところだ。次は皇居をリアル戦地にしたサバイバルゲームにしよう。」

「あう。」

 敵同士だった2人は、戦いを通じて分かり合った。

 つづく。

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