次鋒戦、虹子、夜虎、マオ
ここは魔法高校剣道東京大会の行われている日本武道館。
「で、どっちが次に戦うのか、決まったの?」
虹子は、魔法世田谷高校の謎の剣道部員ABに問う。
「しまった!? イスラちゃんの試合時間が短かったので、まだ決まってない!?」
「こうなったら、うちが出るしかないな!」
「抜け駆けは許さないぞ!」
「こうなったら実力で勝ち取るまでや!」
魔法世田谷高校の謎の剣道部員ABは、遂に直接対決を始めた。
「なんだ? あいつらは? 仲間割れを始めたぞ!?」
「これで謎の剣道部員ABの実力が分かるぞ!」
渋谷高校剣道部の面々も興味津々である。
「時空の彼方へ葬り去ってやる! 開け! 時空の入り口!」
謎の剣道部員Aが時空魔法を唱える。
「うわあああ!?」
突如、空間に割れ目ができて、謎の剣道部員Bが時空間に落とされる。
「これで次の試合は、私の出場で決まりですよね。マリコ様。」
「相変わらず詰めが甘いな。」
「え?」
「まだ終わってへんで!」
時空間を切り裂き現実世界に謎の剣道部員Bが返ってきた。
「なに!? 時空間から戻って来たというのか!?」
謎の剣道部員Aは時空間から謎の剣道部員Bが生還したことに驚いた。
「わては何度でも戻って来るで! 時空間に飛ばされるなんてゲームの世界では当然のことやからな。婦長との地獄の特訓に比べれば、全然大したことはないわ!」
謎の剣道部員Bは、かなりの修行を積んでいるようだった。
「なかなかやりますね!?」
「そっちこそ。今度はこっちの番やで!」
謎の剣道部員Bは攻撃に転じる。
「握手しよう。その前に互いの健闘を称えて握手しよう。」
「え? 握手。いいけど。」
謎の剣道部員ABは握手した。
「引っかかったな。時空人。」
「え?」
「握手したんは、わての最大の魔法をおまえに流すためや!」
「流す? し、しまった!? 罠だ!?」
「地獄を見て来い! くらえ! わての蓄積ダメージ!」
謎の剣道部員Aは自分の体内の蓄積ダメージを謎の剣道部員Bに流し込もうとする。
「ドドドドドドドドドー!!!」
その時だった。強大なエネルギー破が日本武道館を破壊する。
「こっちに来る!?」
「いやや!? 死にたくない!?」
エネルギー破が謎の剣道部員ABを襲う。
「時空魔法、ワープ!」
「ゲーム魔法、瞬間移動!」
握手した手を離して、謎の剣道部員AB互いに逃げる。
「惜しい! 外したか!」
もちろんエネルギー破の正体は、まだ湯気の出ている電子レンジを手に持っている虹子の電子レンジ魔法のマイクロウェーブ破であった。
「惜しくない!?」
「殺す気か!?」
「おまえたちが騒いでいるから、マリコが困っている。」
虹子がマイクロウェーブ破をぶっ放したのは、醜い内輪揉めを止めるためだった。
「え?」
謎の剣道部員ABはリコの顔を覗く。
「ギャアアア!? マリコ様が怒っている!? ごめんなさい!? 許してください!? もうしませんから!?」
「冗談や!? ただ仲良く遊んでいただけや!? わてら仲良しやで!? なあ、一緒にラインダンスしよう!? それ、ワンツー、ワンツー。」
謎の剣道部員ABはラインダンスを踊って仲の良さをアピールした。
「分かった。夜虎、マオ、今度からは気をつけて。」
リコは試合会場から去って行く。
「あれ? マリコ様、試合中ですよ?」
「試合は終わった。」
「え?」
「虹子のマイクロウェーブ破で相手チーム全員を倒してしまったからな。」
「ええー!?」
魔法世田谷高校は2回戦を突破したが、謎の剣道部員Aの夜虎とBのマオは絶句した。
「私の試合デビューが!?」
「うちの見せ場はどうしてくれるねん!?」
「チームメイトなんだから、仲良くしなさいよ。またケンカすると、今度こそマリコに殺されるわよ。」
虹子は涼しい顔で試合場から去って行く。
つづく。




