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2回戦、先鋒、イスラ

 ここは魔法高校剣道東京大会の行われている日本武道館。

「あいつらは先に2回戦を突破したな。」

「そうこなくっちゃ。私、ワクワクしてきた。」

 魔法世田谷高校の間リコと青山虹子が、渋谷高校の勝利を喜んでいるようだった。

「やっと出番が回ってきた! マリコ様! 次こそは私も試合に出ますからね!」

「なに言うてんねん!? 出るのはうちや! うち!」

 世田谷高校の謎の剣道部員AとBが元気に騒いでいる。

「先鋒、前へ。」

 審判が先鋒戦を始めようとする。

「いってきま~す。」

 イスラは試合に望もうとする。

「なに!? 今回は私が戦うんだ! マリコ様が試合に出してくるって約束してくれたんだ!」

「いいや! うちの出番や! マリコはうちを試合に出すと言ってるぞ!」

 世田谷高校の謎の剣道部員AとBは納得がいかない。

「約束したのは、マリコだろ。私には関係ない。」

「なに!?」

「ガタガタ言うなら、おまえたちから吹き飛ばすぞ?」

 イスラは女子高生に成長したが、いざ戦闘になると幼少期のテロリストの血が騒ぐ。

「キャンキャン!? 怖いよ!? 助けて!? マリコ様!?」

 世田谷高校の謎の剣道部員Aは、リコの後ろに怯えて隠れた。

「しゃあないな。わての勝ちやけど、今日のところは見逃してやろう。ワッハッハー!」

 世田谷高校の謎の剣道部員Bは、ガタガタ震えながら負け惜しみを言った。

「私は決勝まででないから、約束通り試合に出ていいわよ。」

 リコは約束通り試合には出ない。

「さすが! マリコ様!」

「マリコは話が分かるな。」

 世田谷高校の謎の剣道部員AとBは、頼りになる主将だとリコについて行こうと感じた。

「悪いけど、私は試合に出るわよ。」

 虹子は次鋒戦を譲る気はなかった。

「なに!? おまえもか!?」

「うちの出番はいつになったら回って来るねん!?」

 世田谷高校の謎の剣道部員AとBは発狂した。

「あいつらは相変わらず緊張感がないな。」

「あれで強いから困っちゃう。」

 魔法渋谷高校は世田谷高校の2回戦の試合を情報収集するために見ている。

「どうにかして、彼女の爆弾を封じなければ、私たちに勝ち目がないわ。」

「いつ仕掛けているかも分からない。でも試合開始と共に吹きとばせるってことは、試合開始前に爆弾を相手に仕込んでいるのかもしれないぞ。」

 楽子たちは対テロリスト対策を考えようと必死である。

「はじめ!」

 次鋒戦が始まった。魔法世田谷高校と魔法千代田高校の対戦である。

「全ステータス2倍魔法! 千代・千代・千代田! こちらも1回戦を勝ち上がっているんだ! 雑魚とは違うんだよ! 雑魚とは!」

 千代田高校剣道部員Aが魔法で全ステータスを2倍にする。

「バン。」

 イスラは魔法を唱えた。

「ギャア!?」

 ドカーンと爆発音がして、千代田高校剣道部員Aの剣道着が吹き飛んだ。

「参りました。バタ。」

 真っ黒こげになった千代田高校剣道部員Aは降参して倒れた。

「それまで!」

 先鋒戦は世田谷高校が勝った。

「終わったよ。剣道着を吹き飛ばすのは相手の戦意を失わせるのと、軽いファンサービスだ。」

 自陣に帰ってきたイスラ。

「なんにせよ、一番厄介なのは、あの爆弾魔法の詠唱時間が短いことよ。」

「バンってなんだ? 普通は、バン・バン・バーンじゃないか?」

「ドキ子も、ドキで魔法が使いたい!」

 渋谷高校剣道部の面々もなかなか良い対抗策が思いつかなかった。

「泪、同じ爆弾を使う者として、あいつに勝てる?」

「当然だ! 魔法自衛隊が、たかがテロリスト如きに負ける訳にはいかないだろう! この命に代えても、日本の平和は、私が守る!」

 泪は日本国民のために決死の覚悟である。

 つづく。

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