表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/70

良、第4魔法少女、恵

 ここは恵比寿のマンションの一室。

「ウエエエ~ン!」

 海老恵が泣いている。当初、恵も、仮名字は渋井であったが、泪が神代、結が恋愛と少女マンガ的にゴットネームを手に入れたので、恵も海老恵になった。まだ改名の余地はある。

「恵さん、変な名前だからって、泣かないで。ポン。」

 恵の使い魔兼家族のタヌキの狸子が慰める。海老恵は、海老寿恵から寿を抜いた。寿司と書いて、コトブキツカサなんて名前も良いな。そうなると恵が問題になってしまう。

「違います。そんなことで泣いているんじゃない!? ウエエエ~ン!」

 降参して、海老原恵にしよう。早い改名であった。海老名は使うと、万が一、神奈川編まで行った時に恵が使いにくい。

「じゃあ、どうして泣いてるの? エビメグ。ポン。」

 海老原でエビちゃん、恵でめぐみん。どちらも使いにくい。ということでマナカナ、カナメグ、マツトモのように足して2で割ってみた。 

「だって、学校が違うから仕方がないけど、前回の私の回から出番がない!? ウエエエ~ン!」

 谷子たちは魔法渋谷高校。恵だけが対戦相手として登場したので、恵比寿高校で他校である。

「もう高校生なんだから、泣かないで。ポン。」

「無理! 私も渋谷高校に転校したい!」

「いいの? 引っ越し代は高いから、ネットショッピングできなくなるけど。ポン。」

「私、恵比寿が大好き! あはははは!」

 やっぱり恵は恵比寿が大好きである。

「はあ!? これが事務所の推しメンとその他大勢の違いか!?」

 恵は、事務所が売り出したいメンバーと、その他、水着モデルと夜の仕事に陥れられるメンバーの扱いの違いを肌身で感じた。

「よし! こうなったらメンバーの帰宅時間を強姦魔の極悪なファンに教えて襲わせてやる! ウッシッシ。」

 同じ魔法少女なのに、メイン扱いされていない恵の心に嫉妬や憎しみが生まれた。

「下品な笑い方はやめなさい。エビメグは、良い魔法少女なのよ。ポン。」

 狸子は悪い恵をしかる。

「悔しい!? 私は、もう消えるのを待つだけなのね!? ウエエエ~ン!」

 恵の存在は風前の灯火だった。

「ピーン・ポーン!」

 その時、玄関のチャイムが鳴った。

「は~い。」

 恵は玄関を開けた。

「元気、エビメグ。」

「わ~い! 司くん!」

 現れたのは、寿司こと、コトブキツカサであった。

「エビメグが病に伏せて学校を休んでると聞いたから、お見舞いにやってきたぜ。」

「ありがとう。司くん。」

 正確には、ネットショッピングに夢中な恵は、学校に行くのを忘れただけである。

「当然だろ。俺はおまえの彼氏なんだからな。」

 なんと!? 寿司は、海老原恵の彼氏だった。

「うん。私は司くんの彼女だよ。エヘッ。」

 なんと!? エビメグは彼氏持ちだった。

「魔法少女で彼氏持ち第1号は私。楽子と山男は、まだ付き合っていない。そして他の不細工なメンバーに彼氏を作る技量があるようなメンバーはいない。魔法少女で彼氏がいるのは私だけだ! ワッハッハー!」

 恵は勝利の雄叫びを上げる。

「でも、アイドルグループって、恋愛は禁止ですよね。あと、ファンとの交際は禁止ですよね。」

 狸子は鋭いツッコミをいれる。

「バレなければいいのよ。それにまだ48人揃っていないから、グループ結成前の出来事で逃げれるし、ファンに襲われましたって言えばいいのよ。最悪、地方に左遷か、丸坊主にすれば許されるんだから!」

 アイドルのガードは緩い。

「どうでもいいけど、エビメグ、部屋に入れてもらっていいかな?」

「司君のエッチ。」

 恵は喜んで司を部屋に招き入れた。10代で男が女の部屋に入って、何事も無く無事な訳はない。

「不純異性交遊は許しませんよ! ちゃんとコンドームを使わないと、妊娠しちゃいます! ポン。」

 タヌキの狸子は、二人っきりでロマンチックなムードを作らせない。

 つづく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ